バトン「F1の安全意識は、バクーで後退した」

ジェンソン・バトンは、ランオフエリアが少なく、トリッキーなピットレーン入り口を持つバクーのサーキットは、安全性の向上を目指すF1に逆行しているのではないかと危惧している。

 ジェンソン・バトンは、バクーの新しい市街地コースは、安全対策が不十分であると考えている。

「我々はこの領域で、後退してしまっているようだ。どうしてそうなったのかは分からない」

 バトンはそう説明する。

「たぶんこのサーキットは、他の理由で反対されていたと思うけど……」

「それは恥ずべきことだ。他の多くのサーキットは良いのに」

「レイアウトについて言えば、いくつかの場所はエキサイティングに見える。しかし、対処する必要があるように見える場所もいくつかある」

「『なぜ私に最初に話をしなかったんだ!』と、チャーリー(ホワイティング)は間違いなく僕に言うだろう。しかし、それをするチャンスはなかったし、僕は彼らが何かを変えているようには見えない」

トラブルが起きたマシンを止める場所がない!?

 ピットレーンに対する懸念と同じように、バトンはコースのいくつかのセクションでは、ランオフエリアが十分ではないと言う。これが意味するところは、マシントラブルに見舞われるドライバーがいないことを祈らなければならないと言うことだ。

 バトンは言う。

「僕らは安全のために懸命に働き、常にサーキットを改善してきた。しかし今回バクーに来てみると、ターン3、ターン7、ターン14にはランオフエリアがない」

「ターン7には、3重のテックプロウォールと、コースを縁取るコンクリートウォールがある。しかし、それではF1をやるには十分ではないし、その方向には建物がある。それは本当に残念だ」

「うまくいけば、テストを行うことになるだろう。モナコは確かにランオフエリアが少ない。しかしs、ここはモナコとは違って高速サーキットなんだ」

 問題点を見つけるためにテストもしくはダミーレースが必要かと尋ねられたバトンは、次のように語った。

「ダミーレースは必要ない。アクシデントが起きるまでは、それはわからないよね。もしアクシデントが起きてしまったら、それは問題になるんだ」

「僕は、彼らが安全について可能な限りのテストを行うことを知っている。そして、ランオフエリアはすべてのコーナーに必要だ。彼らはそれを過去にも行ってきたし、そして願わくば彼らはそれをまだ行っているだろう」

ロズベルグもバトン同様にコースを不安視

 チャンピオンシップリーダーのニコ・ロズベルグも、新しいサーキットの安全性について同様に心配したと認める。

「少し心配しているよ、確かに。2〜3箇所のランオフエリアは、良くは見えないね」とロズベルグは認めた。

「それは素晴らしいことではないね。そして、僕らはそれがどうなるのか、確認する必要があるよ。ターン14だったかな……そこはダウンヒルの手前で、まっすぐ行くと壁になっている。そこだけではなく、ターン3とピットの入り口にも同じように問題がある」

「だから、そうだね……素晴らしいとは言えないかな」

FIAの基準への適合は?

 ロズベルグは、現在のコース形状は、FIAが定めた一般的な安全基準を達していないのではないかと示唆した。

「FIAがする仕事に対して、僕は本当に信頼している。彼らはすべてを計算し、シミュレーションを行って、正確なスピードなど、そのすべてを理解しているはずだ。そして、サーキットを作る際のルールがある」

「今回も、彼らはそれにこだわっていることを願っているけど、少し疑わしく思えるコーナーがいくつかある。実際にどうなるのか、見て見ることにしよう」

 そしてロズベルグは、ピットレーンの入り口に対し、深刻なアクシデントにつながる可能性を示唆した。ドライバーがタイムを削るために、ハードにプッシュすることが予想されるからだ。

「大規模な事故に繋がってしまう可能性もある。もしタイムを稼ぎたいと思った時、(ピットレーンの入り口を攻め、それに成功すれば)得られるモノは大きいだろう」

 

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ヨーロッパGP
サーキット バクー市街地
ドライバー Jenson Button
チーム McLaren
記事タイプ 速報ニュース