マッサのコラム『ハミルトンの様に、直接スリックに換えればよかった』

モナコGPはマッサとウイリアムズにとって、楽な週末ではなかった。しかし、この後には得意なコースが待っている……

雨が僕らをさらに苦しめた

 モナコは好きなコースだよ。天候に関わらず、モナコはシーズンで一番タフなチャレンジだね。でも、今回の決勝のように雨の時は、さらに難易度が増すんだ。フォーメーションラップの時は、路面コンディションは最悪だった。そう思ってたのは僕だけじゃない。

 スタート前の国家斉唱の時に、(フェルナンド)アロンソと(セバスチャン)ベッテルと(バルテリ)ボッタスと(ジェンソン)バトンと話す機会があったんだけれど、全員がグリップ不足を懸念していた。だから、セーフティカースタートは妥当な判断だったと思う。セーフティカーの後ろで何周も走った。先頭集団は早くレースをしたがっていたけれど、僕たち中盤の集団は視界が悪くてほとんど見えなかったんだ。結局、コンディションが改善するまで、もう何周かセーフティカーの後ろを走った後に、ようやくレースがスタートしたんだ。

 雨は次第に小降りになっていったけど、簡単なレースではなかったことは断言できるよ。ドライバーにとって、モナコは何が起きるかを予測するのはいつも難しい。なにしろ直接の競争相手を見る術がないからね。

ハミルトンの戦略を、トレースすればよかった

 ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングは、第1スティントをウエットタイヤで乗り切ることを決めた。つまり、路面コンディションがインターミディエイトの時に、ウエットタイヤのままコースにとどまったんだ。それはトラフィックを避けるための決定だった。

 ピットストップの後に、マノーのパスカル・ウェーレインの前に出るのに十分な余裕を持つためには、その作戦が重要だったんだ。もしそうしなかったら、他のドライバーたちのようにトラフィックに引っかかって、相当の時間をロスする羽目になっただろう。インターミディエイトに交換するまでに20周も要したのはそのためだよ。
でも後から考えると、あと10周我慢して、ルイス・ハミルトンと同じようにそのままスリックタイヤに交換するべきだったね。

 この戦略は、もちろん言うほど簡単ではないけれど、不可能ではなかったはずだ。ルイスのようにリスクを冒していたら、トップ5に戻っていたかもしれない。でも、僕たちが決断した時には、あまりにリスクが大きすぎたんだ。

 インターミディエイトに履き替えた後のペースは、スリックタイヤを履いてるかのように良かった。セルジオ・ペレスはあまりに速すぎたから別として、他のライバルたちは追いつける範囲にいた。

 ウイリアムズにとってモナコは、カレンダー上で最も厳しいコースである事を考えれば、10位に入ってポイントを獲得できたのは良い兆候と捉えるべきだね。何しろ、今シーズン今までのレース全部で、毎回トップ10に入ってるのは僕だけなんだから。
週末を通して、マシンのセットアップに大量の時間を費やして取り組んだ、そして2015年との比較データを見たとき、ウイリアムズはレッドブルの次に進歩を遂げたチームだった。

 予選の第1セクターと第2セクターはとても良かったから、正直、僕たちはもっと出来たと思ってる。でも、後半になるとリヤタイヤの温度が上がり過ぎて、それまでに稼いだタイムを全部失ってしまったんだ。

希望多き”夏”へ

 モナコが終わって、次は僕たちのマシンにもっと適したコースに移動する。モントリオールはウイリアムズには有利なサーキットのはずだから、明るい見通しと共に乗り込むつもりさ。マシンにも新たに手を加えてある。カナダでは非常に重要な武器となであろうメルセデスのパワーユニットからも、素晴らしい成果を期待しているよ。

 モントリオールの後は歴史の無いバクーになるけれど、すごい長いストレートは僕たちに有利なはずだよ。今週の後半には初めてバクーのシミュレーターを試す予定だから、もう少し詳しく話せるだろう。

 その後も、オーストリアとシルバーストーンという、僕たちが得意にしているコースになる。だから、2016年の夏はきっと良いスタートが切れるという高い希望に満ちているのさ。

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 モナコGP
サーキット モンテカルロ
ドライバー Felipe Massa
チーム Williams
記事タイプ 速報ニュース