メルセデスを猛追するレッドブル。勢いを2017年に繋げられるか?

今季も残り少なくなってきたF1。大きくレギュレーションが変わる来季、レッドブルはメルセデスの脅威になりうるのだろうか。

 今シーズンのF1も残り4戦となり、メルセデスがどのような戦いを繰り広げ、レースを支配するかが注目されているだろう。しかし来シーズン、トップ争いに復帰すると予想されているレッドブルに、現時点で良い兆候がある。

 実際、夏休み後の5戦でニコ・ロズベルグ(メルセデス)に次いで多くのポイントを獲得しているのは、メルセデスのルイス・ハミルトンではなく、レッドブルのダニエル・リカルドだということを、多くの人は見逃してしまっている。

 夏休み後のベルギーGPから、イタリアGP、シンガポールGP、マレーシアGP、日本GPまでの結果を表にすると、以下のようになる。

Driver Team Points
Nico Rosberg Mercedes 115
Daniel Ricciardo Red Bull 79
Lewis Hamilton Mercedes 63
Max Verstappen Red Bull 50
Kimi Raikkonen Ferrari 48
Sebastian Vettel Ferrari 45

 同様に、コンストラクターズポイントに関しての表は以下の通り。

Team Drivers Points
Mercedes

Nico Rosberg

Lewis Hamilton

178
Red Bull

Daniel Ricciardo

Max Verstappen

129
Ferrari

Kimi Raikkonen

Sebastian Vettel

93
Force India

Sergio Perez

Nico Hulkenberg

53
Williams

Valtteri Bottas

Felipe Massa

28

 もちろん、トップを独走していたハミルトンが、エンジンブローでマレーシアGPをリタイアした影響は大きく、ハミルトンが優勝していた場合、リカルドとハミルトンの順位は入れ替わるものの、レッドブルがメルセデスを激しく追っていることは否定できない。

大きく改善を果たしたレッドブル

 ルノーが素晴らしい進歩を遂げ、彼らのマシンRB12のシャーシは、空気力学的に優れている。レッドブルのシーズンを通した改善速度は印象的であり、彼らはフェラーリを追い抜き、そして引き離した。

 マレーシアGPで優勝を飾ることになる前夜、リカルドは実際に、見たことがないほどの速度でレッドブルは進歩していると感じており、それはマックス・フェルスタッペンと彼が、お互いにプッシュし合っているおかげでもあると語った。

「僕らのマシンにアップデートを装着して、フィードバックをするんだ。全てのアップデートが正しい方向に向かっているように思える」とリカルドは説明した。

「そんなことを考慮すると、僕がレッドブルに来てから、今年が一番良い年だと思う。僕たちがマシンに施した全てのものが機能するんだ。そして、ドライバーがお互いをプッシュする。僕たちはすごく良いレベルでドライブしているよ」

躍進がいかに来季に影響するか

 実際レッドブルの状況からすると、シャーシ開発の進捗次第では2017年にもレッドブルの躍進は影響を及ぼしそうだ。

 来季のレギュレーションに完全に沿ったものではないが、いくつかのF1チームは2017年マシンの風洞プログラムにおいて、驚異的な速度でダウンフォースを向上させている。これは、来季レギュレーション下で達成できる限界が、まだ先にあることを意味している。また、2017年の開発を先に始めたチームが、後から始めたチームより大きく先んじているということも意味する。

 チームが正確な開発開始時期を明かすことはないだろうが、最初に2017年マシン開発へ完全にスイッチしたのは、レッドブルだというのは確かなようだ。

 現在、リカルドとフェルスタッペンは着実にポイントを獲得しており、メルセデスの最大の脅威となっている。そして2017年への計画次第では、戦いは厳しいものになるかもしれない。

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー Daniel Ricciardo , Lewis Hamilton
チーム Mercedes , Red Bull Racing
記事タイプ 分析