ヨーロッパGP予選:ハミルトン自滅でロズベルグPP。ペレス殊勲の2位

F1ヨーロッパGPの予選が行われ、ニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。ハミルトンはQ3でクラッシュし10位に終わった。

 現地時間の午後5時から行われた予選Q1。まずタイムを出したのはトロロッソ勢で、2台揃って1分46秒台を記録する。ただ、この後ろからはメルセデスの2台がものすごいスピードでアタック。トロロッソのタイムを2秒以上引き離し、ルイス・ハミルトンが1分44秒259、ニコ・ロズベルグが1分44秒136を記録し、あっさりと1-2を占める。

 ウイリアムズのバルテリ・ボッタスもアタックするが、メルセデス勢には1秒及ばず3番手。その後、レッドブルのダニエル・リカルドが0.4秒差となる1分44秒570で3番手を奪う。5グリッド降格が決まっているセルジオ・ペレス、そしてニコ・ヒュルケンベルグのフォースインディア勢2台がこれに続く。

 もう十分と思われるタイムを記録したメルセデスの2台だが、2度目のアタックへ。ハミルトンはターン15でオーバーランしてしまうが、ロズベルグは自身のタイムを更新し1分43秒685と、さらに圧倒的な速さを見せている。ペレスは自身のタイムを更新し、レッドブルを抜いて3番手に上がった。

 なかなかタイムを出せないでいるのが、マクラーレンのジェンソン・バトンだ。残り3分というところでなんとかタイムを計測するも、16番手。直後にリオ・ハリャント(マノー)らに抜かれ、Q1脱落圏内の18番手まで落ちてしまう。バトンは再びアタックに入るも、セクター2でイエローフラッグに見舞われてしまい、アタックを完了できず。Q1脱落となってしまった。

 結局、圧倒的な速さを見せたロズベルグはQ1を首位で突破。以下ハミルトン、ペレス、リカルド、ダニール・クビアト(トロロッソ)という順になった。フェラーリのキミ・ライコネンは9位、セバスチャン・ベッテルが11位。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは15位でQ2進出を果たしている。

 ここで脱落となったのは、ハリャント、パスカル・ウェーレイン(マノー)、バトン、マーカス・エリクソン(ザウバー)、ケビン・マグヌッセン(ルノー)、ジョリオン・パーマー(ルノー)の6台である。

 予選Q2、先頭でコースインして行ったのはリカルド。ヒュルケンベルグ、ハミルトン、ペレスら、Q1上位勢が早々にコースインしていく。

 まず上位のタイムを記録したのは、ウイリアムズの2台。マッサが1分44秒696、バルテリ・ボッタスが1分44秒477である。

 その後方からはヒュルケンベルグがアタックするが、ターン16で派手なスピン! タイムを計測できない。そのヒュルケンベルグのチームメイトであるペレスが1分44秒303でトップに立つ。

 しかしそれも束の間、ロズベルグがまたも圧倒的なタイム。1分42秒520を叩き出し、ペレスに約1.8秒の差をつけた。ハミルトンは良いアタックを完了することができず、ピットに戻って2回目のアタックにかける。

 そのハミルトンが2セット目のタイヤを履いてコースに戻った時には、Q3進出ギリギリの10番手まで落ちていた。そのアタックラップ、今度はターン7のブレーキングでミスを犯し、やり直しとなる。残りは2分である。

 ハミルトンはやり直しのアタックラップでイエローフラッグに阻止されたかに見えたが、なんとかタイムを更新し2番手に上がる。

 結局これでチェッカー。3番手にはペレスが再び入り、好調さを続けている。以下リカルド、フェルスタッペンのレッドブルが続き、6番手にベッテルが入った。

 Q2で敗退したのはロマン・グロージャン(ハース)、ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、エステバン・グティエレス(ハース)、フェリペ・ナッセ(ザウバー)である。アロンソはここ3戦続けてきたQ3進出を逃した。

 そして迎えたQ3。先頭で飛び出していったのは、リカルドである。リカルドのタイムは1分45秒228。終盤、若干ミスがあったようだ。その後方でアタックしたベッテルが1分44秒260でトップを奪う。

 ただ、ペレスがこれを上回る。ペレスは1分43秒515で、ベッテルを0.7秒以上上回る快心の1周。これでこの時点で首位に立った。

 1セットしか新品タイヤを持ち合わせていないハミルトンは、入念にタイヤを温め、アタックへ。セクター1を圧倒的なペースで通過するが、ターン15でオーバーラン! この予選でのハミルトンは、何か歯車が噛み合っていないように見える。

 ロズベルグは2回目のアタックでターン15の出口でウォールにヒットしながらも1分42秒758を出す。一方のハミルトンもターン11のイン側のウォールにヒット。彼はこれで右フロントのサスペンションを壊してしまい、ストップしてしまう。一度狂ってしまった流れを、引き戻すことができなかった。

 このハミルトンのクラッシュで、セッションは赤旗中断。残りは2分5秒である。まだマックス・フェルスタッペンだけがタイムを出せていない。

 セッション開始前から、各車がピットレーン出口に並ぶ。そしてグリーンシグナルと同時に各車がコースに殺到。アウトラップから飛ばさないと、チェッカーまでにアタックラップを開始することができないというタイミングだ。非常に難しい、最終アタックである。

 リカルドが自身のタイムを更新し、3番手に浮上。ベッテルも自身のタイムを更新したが、リカルドと全くの同タイム。ベッテルはこれで4番手である。フェルスタッペンはあまり良いタイムを出せずに9番手、ハミルトンは結局10番グリッドとなった。

 特筆すべきは、2番手に来たペレスだ。ペレスはロズベルグを除けば、圧倒的なタイムだった。それだけに、グリッド降格の原因となったフリー走行3回目のクラッシュが悔やまれる。

 ポールポジションを獲得したのは、ニコ・ロズベルグ。フリー走行までは完全に流れはハミルトンの方向に向かっていたが、予選ではガラリとその向きが変わった感がある。

 長いメインストレートと、様々な”罠”が待ち構える中間セクションを併せ持つバクー市街地サーキット。決勝レースはどんなものになるのか? おそらく、オーバーテイクシーンも多く見られることになると予想される。

 決勝レースは、明日の日本時間22時スタートである。

F1ヨーロッパGP予選結果

Pos.DriverChassisEngineTimeGap
1  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 1'42.758  
2  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 1'43.966 1.208
3  Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 1'43.966 1.208
4  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 1'44.269 1.511
5  Felipe Massa  Williams Mercedes 1'44.483 1.725
6  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1'44.717 1.959
7  Sergio Perez  Force India Mercedes 1'43.515 0.757
8  Valtteri Bottas  Williams Mercedes 1'45.246 2.488
9  Max Verstappen  Red Bull TAG 1'45.570 2.812
10  Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 2'01.954 19.196
11  Romain Grosjean  Haas Ferrari 1'44.755 1.997
12  Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 1'44.824 2.066
13  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 1'45.000 2.242
14  Fernando Alonso  McLaren Honda 1'45.270 2.512
15  Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 1'45.349 2.591
16  Felipe Nasr  Sauber Ferrari 1'46.048 3.290
17  Rio Haryanto  Manor Mercedes 1'45.665 2.907
18  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 1'45.750 2.992
19  Jenson Button  McLaren Honda 1'45.804 3.046
20  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 1'46.231 3.473
21  Kevin Magnussen  Renault Renault 1'46.348 3.590
22  Jolyon Palmer  Renault Renault 1'46.394 3.636

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ヨーロッパGP
サブイベント 土曜日 qualifying
サーキット バクー市街地
ドライバー Nico Rosberg
記事タイプ 予選レポート