ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

レースごとにフロントウイングを変更するマクラーレン。シンガポール版も登場

マクラーレンは、各サーキットに合わせてフロントウイングをモディファイすることにより、パフォーマンスの向上を追求し続けている。

 マクラーレンの開発は、最初に気流に当たるマシンのパーツであるフロントウイングが、いかに重要かを強調している。なぜならこのフロントウイングを通過した気流が、マシン全体に影響を与えることになるからだ。

 マクラーレンはレースごとに、上2枚のフラップの内側に入れられたスリットを変更している。このフラップの先端で作られる気流の渦は、車体中心線付近の乱れの少ない気流(Y250)に影響を及ぼすのだ。

 この渦は、気流の下流域にある多くのコンポーネントの性能に大きく関係している。しかし、サーキットでマシンが走った際、その効果を最大にするためには、速度域によってそのポジションを変更しなければならない。

 マクラーレンは、シンガポールGPのコースに最適な渦を生み出すため、このスロットを長く変更してきた。さらに、車体のヨーイングやウイングにかかる負荷によって形状が変化するのを防ぐため、フラップ間にサポート(◯で示した部分)を追加している。

 また、フラップ外側にはスリットが追加されている。これは、タイヤの正面に当たる気流を整流する効果を狙うもので、4番目のフラップに追加で設けられている(黄色で示した部分)。この部分に多くの空気を流すことができれば、マリーナベイ・ストリート・サーキットが求める気流のパターンを形作ることができるのだろう。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 シンガポールGP
サーキット シンガポール市街地コース
チーム McLaren
記事タイプ 分析
Topic ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】