【分析】マクラーレン・ホンダのモナコでの”可能性”

今季のマクラーレン・ホンダの進捗状況は、いくつかの週末においては、活躍が期待できそうである。先日行われたスペインGP、そしてその後同地で行われたバルセロナ合同テストでの結果を見れば、次のモナコが、マクラーレンにとって最大の”チャンス”ということができるだろう。

 レースに勝つという目標まではまだ遠いものの、今季のマクラーレン・ホンダのパワーユニット及びシャシーの進歩は、いくつかのサーキットでかなり前進できそうである。

 彼らにとっての最高のチャンスは、今週末のモナコである。このタイトなストリートサーキットは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが、今季どんな活躍をすることができるかを示す、絶好の機会と言えよう。実際、今週末には、マクラーレンとホンダが再びジョイントして以来、最高の結果が期待できるかもしれない。

 ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介は言う。

「楽観視しているだけではありません。さすがに、我々が”とても強い”とは言えないと思います。しかし、モナコでは我々のクルマの”強み”があると考えています。特に、ソチや上海に比べれば」

セクタータイムの分析

 モナコでの勢力分析をする上で最良の指標のひとつは、バルセロナのセクター3のペースを比較することだ。長いストレートはなく、中・低速コーナーが混ぜ込まれたセクションは、シャシーのクオリティとトラクション/加速度が絶対的なパワーよりも重要となる、モナコをシミュレートする上で最適なセクターだと言える。

 スペインGPの予選におけるペースを分析すれば、各シャシーの長所を見ることができる。そこからは、マクラーレンが今週末に向け、強気でいることができる理由が見えてくる。

 スペインGPにおけるセクター3の各車のベストタイムは、以下の通りである。

1. メルセデス 28.736
2. レッドブル 28.931
3. マクラーレン 29.198
4. フェラーリ 29.284
5. ウイリアムズ 29.314
6. トロロッソ 29.474
7. フォースインディア 29.527
8. ルノー 29.594
9. ハース 29.639
10. ザウバー 29.791
11. マノー 29.966

モナコのペース

 ここからまず見えるのは、マクラーレンがライバルに追いつき、そしてライバルに差をつける可能性だ。セクター3での性能について、アロンソはスペインGPの予選後にすでに気づいていた。

「第3セクターは良い参考になった。ロシアの最終セクターも、良い参考だったけどね」

「ストレートがあまりないからね。僕らはメルセデスとレッドブルの後ろにいる。しかし、彼らは非常に強そうに見えるよ」

「僕らが効率とメカニカルグリップを改善し続けることができるかどうか、次のレースを見てみようじゃないか」

「でも、僕らはたくさんの競争相手の前にいる。これは、おそらく多くの人にとっては驚きだっただろう。僕らにとってはそうでもないけどね。シャシーの面ではウイリアムズ、フォースインディア、そしてフェラーリの前にいるということが良いね」

速くても不満を述べるふたりのドライバー

 フェラーリはスペインGPの予選で、突然パフォーマンスが低下したことが知られている。フェラーリは何が起こったのかを確認するために、先週のバルセロナテストを使った。そして、セバスチャン・ベッテルは、問題が解決され、モナコで良いパフォーマンスを発揮できることに自信を持っている。

 しかし同じように、バルセロナのセクター3で見たマクラーレンは、非常に興味深かった。なぜなら、ペースが良かったにもかかわらず、アロンソとバトンは決して満足していなかったと、長谷川が言うからだ。

「ドライバーはリヤの安定性とトラクションに不満を言っていました」と長谷川。

「我々は自分たちのクルマを、まだ完全には理解できていなかったんです」

「しかし、ラップタイムと競合性の観点から、我々が大きく改善できたと思います」

「シーズンの開幕当初からすれば、我々は徐々にではありますが、ステップアップしてきました」

 マクラーレンがバルセロナで示したもの。それを基にしっかりと構築することができれば、モナコに向けた確信に見合った結果を手にすることができるだろう。

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この記事について
シリーズ F1
チーム McLaren
記事タイプ 分析