日本GPフリー走行分析:メルセデスが優勢もレッドブルに警戒。天候はどうなる?

ロズベルグ「レッドブルとは同等」と警戒感。メルセデスvsレッドブルの一騎討ちとなるか? 天候にも要注目

 いよいよ今年も鈴鹿にF1がやってきた。日本GPである。その初日の走行から、今週末の勢力図を少し分析してみよう。

 フリー走行1回目と2回目ともに、トップタイムを記録したのは選手権リーダーのニコ・ロズベルグ、2番手にはルイス・ハミルトンがつけ、まさにいつもの通りメルセデスが速さを見せた。

 一発では確かにメルセデス優勢に見えるが、フリー走行2回目でのロングランのペースを見ると、レッドブル勢が非常に接近しているように見える。

 メルセデス勢はソフトタイヤを履き、1分37秒台中盤で走り始めて1分38秒台中盤までタイムを落としていく。これに対しレッドブルもほぼ同じようなロングラン。ただ、デグラデーション(タイヤの性能劣化によるラップタイムへの影響)は、メルセデス勢が1周あたり0.2秒台後半なのに対し、レッドブル勢は0.2秒台前半と、レッドブル優勢。ハードタイヤでのペースはほぼ同等だが、レッドブルの方がデグラデーションは小さいようだ。つまり、予選ではメルセデスが先行する可能性が高いが、決勝ではレッドブルが接近する……そんなレース展開になるかもしれない。

 レッドブルのダニエル・リカルドはセッション後、ロングランの手応えがかなり良く、特にハードタイヤでの好調さをアピールしていた。これは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンも同様だ。

 一方のメルセデス勢は、ニコ・ロズベルグが「フェラーリよりは前にいるように見えるけど、レッドブルとは同等であるように見える」と発言し、警戒感を示している。

 さてフェラーリは、フリー走行2回目のアタックラップでは、キミ・ライコネンがロズベルグに0.323秒差まで接近したが、ロングランのペースでは若干遅れをとっており、決勝レースは若干厳しい展開となるかもしれない。しかもセバスチャン・ベッテルは3グリッド降格ペナルティを受けることが決まっている。ここから判断するに、5-6位をしっかりとキープするためのレースとなるかもしれない。

 この後方、いわゆる”4番手チーム”争いは今回も熾烈だ。中でも速そうなのはフォースインディア勢。しっかりとトップ3チームの直後を占め、ロングランのペースも強力である。ただ、デグラデーションは若干大きめであり、これが最大のウィークポイントになるかもしれない。

 マクラーレンもフォースインディアに近い一発タイムを記録したが、ロングランのペースはフォースインディアからを遅れるものだった。また、バトンがコメントしているように、こちらもデグラデーションに苦しんでいる。

 この2チームに近づいているのはウイリアムズとトロロッソだが、これら2チームはデグラデーションも小さく、フォースインディアとマクラーレンを苦しめるかもしれない。

 ただ、これらの勢力分析は、例えばメルセデスなどはエンジンモードを2日目以降変更してくる場合が多い上、各車の燃料搭載量が不明なので、変わってくる可能性もある。そのあたりは、土曜日のフリー走行3回目、そして予選を見ればよりハッキリとしてくることだろう。

 なお、今回の平均的なデグラデーション値は、ソフト0.2秒/周、ミディアム0.13秒/周、ハード0.05秒/周と算出できた。また、各タイヤのペース差は、ソフトとミディアムは1周あたり1.5秒程度、ミディアムとハードは1.1秒程度と考えられる。この日本GPでは、決勝レース中のタイヤの使用義務はハードタイヤに設定されている。ちなみにピットストップでのロスタイムは、20秒弱+静止時間(約23〜25秒)程度である。

 ただ、問題は天候だ。現時点では土曜・日曜のセッション時は曇りの予報になっているが、いずれも午前中には降雨の予想となっている。実際にセッション中に雨が降れば、勢力図に影響を及ぼすのは必至。さて、どうなるのか?

 まずはこのあと12時から、フリー走行3回目が行われる。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 日本GP
サーキット 鈴鹿サーキット
記事タイプ 分析