F1イギリスGP予選:タイム抹消を乗り越えハミルトンがPP。アロンソ10位

F1イギリスGPの予選が行われ、母国GPに臨むメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

 イギリスGP予選。気温20℃、路面温度25℃と、前日の午後より涼しいコンディションで始まった。セッション中の降水確率は20%だ。なお、直前に行われたフリー走行3回目でクラッシュしたマーカス・エリクソン(ザウバー)は、メディカルチェックのために病院に搬送されたため、予選出走を見送った。また、そのエリクソンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、すでにギヤボックス交換が決定している。

バトンQ1脱落!

 予選Q1。メルセデスの2台は開始早々にコースイン。ニコ・ロズベルグが1分30秒724、ルイス・ハミルトンが1分30秒739と、あっさりと好タイムを叩きだしている。

 レッドブルも好アタックを行うが、マックス・フェルスタッペンがロズベルグから0.581秒遅れまで迫るのがやっと。ダニエル・リカルドにいたっては0.961秒遅れだ。

 フェラーリ勢はタイミングをずらしてタイムアタック。そしてキミ・ライコネンが4番手、ベッテルが5番手と、レッドブル2台の間に割って入った。

 その後方、中団争いは激戦である。ウイリアムズ、トロロッソ、マクラーレン、フォースインディアの4チーム8台が1秒以内に犇き合う状況である。さらにここにハースの2台が加わり、5チームの接戦となっている。

 残り数分というところで、16番手以下のマシンがコースへ。Q2進出を賭け、2度目のアタックを行う。15番手のジェンソン・バトンは、タイム的には十分と判断したのかコースインしなかった。

 しかし、ルノーのケビン・マグヌッセンがタイムアップして15番手に浮上、トロロッソのダニール・クビアトも16番手に上がったため、バトンは17番手に。これでQ1脱落になった……かと思われた。

 バトンはマシンを降りて体重測定へと向かうが、すぐに取って返し、ピットレーンを走って自らのガレージに戻り、再びヘルメットを被ってコクピットに収まる。どうやらいずれかのマシンのタイムが抹消されると判断したようだが、結局は順位が変更されることはなく、Q1脱落が決定してしまう。

ライコネン、度重なる失敗

 予選Q2は、メルセデスの2台がやはり最初にコースイン。ロズベルグは1分29秒970という圧巻のタイムを早速出すが、その直後にハミルトンがこれを0.727秒上回り、1分29秒243というさらに圧倒的なタイムを記録する。ふたりは、これでQ2アタック完了。決勝スタート時に履くことがほぼ決定したタイヤを労わり、ピットに戻る。

 フェルスタッペンが3番手につけるも、ハミルトンから1.4秒遅れ。ベッテルはこれに次ぐ5番手タイムを記録し、再びレッドブルの間を割る。

 ライコネンはといえば、最初のアタックに入る直前の最終コーナーでスピン。アタックを行わぬままピットに戻っている。タイヤを1セット無駄にしてしまった。

 ライコネンは2度目のアタックにすぐさま出て行くが、ここでも失敗しコースオフ。もう1周走ってなんとか6番手タイムを記録するが、1周余計に走ったタイヤで決勝をスタートしなければならなくなってしまった。

 7番手以下はまたも熾烈だったが、バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)がQ3の出走権を得た。7番手ボッタスから15番手クビアトまでのタイム差はやはり1秒以内。11番手セルジオ・ペレス(フォースインディア)に至っては、ボッタスから0.4秒以下の差だった。

タイム抹消にも動じず、ハミルトン王者の貫禄

 Q3もメルセデス勢が最初にコースインしていく。どちらもドライバーも、是が非でもポールポジションが欲しい。

 セクター1ではほぼ互角だが、セクター2はハミルトンが圧倒。結局、ハミルトンが1分29秒339を記録し、ロズベルグは0.267秒差の2番手で最初のアタックを終えた。その後ろにはレッドブル、フェラーリと、トップ6はチームごとに綺麗に並んだ。

 しかしハミルトンのタイムは、ターン9でコースをはみ出したとして取り消されてしまい、彼は最後の1アタックに賭けることになる。

 トップ3以下のチームは、新品タイヤを使ったボッタス6番手、サインツJr.が7番手。ヒュルケンベルグとアロンソは、最初のアタックでは中古のタイヤを使っていた。

 大歓声を受け、最後のアタックに入っていくハミルトン。セクター2では自らのベストを上回ることはできなかったが、セクター1とセクター3で最速タイムを記録し、トップタイム。ハミルトンがタイム抹消をものともせず、見事にポールポジションを獲得した。ロズベルグはタイムアップできず2位。フェルスタッペンが3位に入り、4位がリカルド。以下ライコネン、ベッテル、ボッタス、ヒュルケンベルグ、サインツJr.、アロンソの順となった。

 メルセデス、そして特にハミルトンがここまで圧倒している今年のイギリスGP。さて、明日の決勝レースはどんなドラマが待っているのだろうか?

F1イギリスGP予選結果

 DriverLapsQ1Q2Q3
01 ルイス・ハミルトン(メルセデス) 14 1:30.739 1:29.243 1:29.287
02 ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 14 1:30.724 1:29.970 1:29.606
03 マックス・フェルスタッペン(トロロッソ) 12 1:31.305 1:30.697 1:30.313
04 ダニエル・リカルド(トロロッソ) 12 1:31.684 1:31.319 1:30.618
05 キミ・ライコネン(フェラーリ) 15 1:31.326 1:31.385 1:30.881
06 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 17 1:31.606 1:30.711 1:31.490
07 バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ) 12 1:31.913 1:31.478 1:31.557
08 カルロス・サインツJr.(トロロッソ) 15 1:32.115 1:31.708 1:31.989
09

ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)

18 1:32.349 1:31.770 1:32.172
10 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 15 1:32.281 1:31.740 1:32.343
11 セルジオ・ペレス(フォースインディア) 12 1:32.336 1:31.875  
12 フェリペ・マッサ(ウイリアムズ) 10 1:32.146 1:32.002  
13 ロマン・グロージャン(ハース) 14 1:32.283 1:32.050  
14 エステバン・グティエレス(ハース) 14 1:32.237 1:32.241  
15 ダニール・クビアト(トロロッソ) 12 1:32.553 1:32.306  
16 ケビン・マグヌッセン(ルノー) 12 1:32.729 1:37.060  
17 ジェンソン・バトン(マクラーレン) 3 1:32.788    
18 ジョリオン・パーマー(ルノー) 9 1:32.905    
19 リオ・ハリャント(マノー) 9  1:33.098    
20 パスカル・ウェーレイン(マノー) 9 1:33.151    
21 フェリペ・ナッセ(ザウバー) 8 1:33.544    
22 マーカス・エリクソン(ザウバー) 0      

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 イギリスGP
サブイベント 土曜日 qualifying
サーキット シルバーストン
ドライバー Lewis Hamilton
チーム Mercedes
記事タイプ 予選レポート