F1シンガポールGP決勝:冷静なピット判断でリカルドを振り切ったロズベルグがポールトゥウィン!

シンガポールGP決勝。ニコ・ロズベルグがポールトゥウィンを果たした。

 マリーナベイ・ストリート・サーキットは、気温30℃、路面温度35℃というコンディション。湿度が70%もあり、ドライバーにとっても過酷なコンディションとなった。

 予選Q2で黄旗無視のペナルティを取られたセルジオ・ペレス(フォースインディア)が8グリッドダウン、同じくQ2でクラッシュを喫したロマン・グロージャン(ハース)は、ギヤボックスを交換し5グリッドダウンのペナルティを受けた。Q1でアンチロールバーに折損があり、タイムを残すことができなかったセバスチャン・ベッテルは、パワーユニットとギヤボックスを交換し最後尾スタートとなった。

 フォーメーションラップがスタートしたが、グロージャンはピットにおり、レースを欠場となった。

 ポールポジションのニコ・ロズベルグ(メルセデス)がスタートを決めたが、後方ではニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)がカルロス・サインツ(トロロッソ)に接触されピットウォールに激突。

 この影響でセーフティカーが出場したが、デブリが吹き飛んだ影響で、ウイリアムズのバルテリ・ボッタスは左リヤタイヤをバースト、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はフロントウイングにダメージを負い、交換を強いられている。

 マクラーレンのフェルナンド・アロンソはこの混乱を切り抜け、5番手まで順位を上げた。

 レースが再開されると、スーパーソフトを履き2番手を走るダニエル・リカルド(レッドブル)にウルトラソフトを履いたルイス・ハミルトン(メルセデス)が迫るが、オーバーテイクにまでは至らない。サインツは接触の影響か、右側のバージボードが破損しぶら下がっていたため、サインツにはオレンジボールフラッグが振られており、7周目に早々にピットインすることになった。チームクルーは、ピットでこのパーツを引きちぎり、スーパーソフトを履いてピットアウトしていった。

 リカルドに4秒の差をつけトップを走るロズベルグには、2度にわたってブレーキを労わるように無線が飛ぶ。

 14周目にピットインしたフェルスタッペンは、引き続きスーパーソフトタイヤでピットアウト。アロンソも14周目にピットインし、スーパーソフトを履いてピットアウトした。マノーのパスカル・ウェーレインに前に出られてしまうが、すぐさま抜き返した。

 次の周にはリカルドとハミルトンもピットインし、リカルドはピットイン前と同じスーパーソフト、ハミルトンはソフトタイヤを選択した。さらに次の周にロズベルグもソフトタイヤを履いてピットアウトした。

 ライコネンは17周終了時点でピットインし、スーパーソフトタイヤを選択した。8番手を走るクビアトは、後ろから迫るフェルスタッペンと激しいバトルを展開。クビアトが意地を見せ、再三のアタックを退けた。

 ソフトタイヤを履くロズベルグは、スーパーソフトを履く2番手リカルドと遜色ないペースで周回。リカルドに対して5秒の差をキープしていたが、徐々にだがリカルドがその差を詰めていった。ハミルトンはリカルドのさらに7秒後方での走行となっている。

 6番手をソフトタイヤで走行していたベッテルは、23周終了時点でピットインし、ウルトラソフトタイヤを履いてピットアウト。前を行くペレスのアンダーカットを狙った。次の周でペレスもピットインするが、ベッテルの先行を許してしまう。

 27周目の時点で、ロズベルグはリカルドと3.8秒差となった。苦しいのはハミルトンで、ソフトタイヤでペースに苦しみライコネンに1秒以内に迫られている。

 ウルトラソフトタイヤを履いたベッテルはさらにペースアップ。争っているグティエレスとサインツをまとめてオーバーテイクした。ベッテルはファステストラップを記録しながらペースを上げ、5番手アロンソから12秒の位置まで追い上げている。

 32周終了時点、リカルドがピットインしソフトタイヤを履いてピットアウト。これで最後のピット作業だ。ハミルトンがブレーキでミス、ターン10でライコネンがインに飛び込み、オーバーテイクを成功させた。

 その周にロズベルグ、ライコネンがピットイン。いずれもソフトタイヤを装着した。ハミルトンもソフトタイヤを装着。4番手でコースに復帰した。

 ハミルトンは、ソフトタイヤを履いているが、チームから戦略変更の無線が飛びペースを上げた。もう一回ピットインに入る戦略に変更した。

 ベッテルは42周終了時点でピットイン。ウルトラソフトタイヤを履いて6番手、アロンソの前でコースに復帰した。すぐにフェルスタッペンがピットインしたことで、5番手に上がっている。ベッテルは最後尾から怒涛の追い上げを見せている。

 45周目にライコネンに追いついたハミルトンは、次の周にピットイン。スーパーソフトタイヤでライコネンのアンダーカットを狙う。ライコネンもこれを見てピットインしてくるが、ピットイン出口に到達した時にはハミルトンが横を通り過ぎていった。ふたりの順位は再び逆転だ。

 47周目にリカルドもピットインし、スーパーソフトでピットアウト。しかし先頭を行くロズベルグはピットインせずそのままのタイヤでレースを走り切ることを選んだ。この選択は吉と出るか凶と出るか?

 リカルドは1分47秒台のハイペースを続ける。1周あたり3秒以上速いペースで、みるみるうちにロズベルグとの差を追い詰めていく。リカルドはタイヤが終わってしまう前にロズベルグをオーバーテイクすることができるか?

 54周目、フェルスタッペンはアロンソをオーバーテイクし、6番手に浮上した。

 残り5周の時点で、ロズベルグとリカルドの差は約5秒。20秒以上あった差を急激に縮めた。しかし、ブレーキのマネジメントをしていたロズベルグはこの段階でペースを上げ、リカルドとほぼ同じペースで周回。それでもコンマ数秒ずつ差を詰めたリカルドだったが、残念ながら時間切れだ。

 トップはリカルドの猛追を退けたロズベルグ。彼とチームにとっては会心の勝利だろう。2位には最後に素晴らしい追い上げを見せたリカルドが入った。レッドブルにとってはもう数周あればといったところか。3位にはハミルトン。一時、4位のライコネンの後塵を拝したが終盤のピット戦略で逆転し表彰台に上がった。

 5位には最後尾から挽回したベッテル。抜きづらいストリートサーキットで大きな仕事をした。6位にはフェルスタッペン。スタートでの出遅れが響いた。

 7位にはアロンソ。8位ペレス、9位クビアトの前でのフィニッシュを果たし、チームのコンストラクターズ6位を守った。

 10位はルノーのケビン・マグヌッセン。ロシアGP以来のポイント獲得となった。

 ロズベルグはこの勝利でハミルトンに対し、8ポイント上回ってポイントリーダーに浮上した。

 次戦は、10月2日決勝が行われるマレーシアGPだ。

ClaDriverChassisEngineGap
1  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 1:55'48.950
2  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 0.488
3  Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 8.038
4  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 10.219
5  Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 27.694
6  Max Verstappen  Red Bull TAG 1'11.197
7  Fernando Alonso  McLaren Honda 1'29.198
8  Sergio Perez  Force India Mercedes 1'51.062
9  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1'51.557
10  Kevin Magnussen  Renault Renault 1'59.952
11  Esteban Gutierrez  Haas Ferrari  
12  Felipe Massa  Williams Mercedes  
13  Felipe Nasr  Sauber Ferrari  
14  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari  
15  Jolyon Palmer  Renault Renault  
16  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes  
17  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari  
18  Esteban Ocon  Manor Mercedes  
   Jenson Button  McLaren Honda  
   Valtteri Bottas  Williams Mercedes  
   Nico Hulkenberg  Force India Mercedes  
   Romain Grosjean  Haas Ferrari  

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 シンガポールGP
サブイベント 日曜日 レース
サーキット シンガポール市街地コース
ドライバー Nico Rosberg
記事タイプ 速報ニュース