F1ドイツGP予選:トラブルを乗り越え、ロズベルグがPP。レッドブルがメルセデスに迫る

F1ドイツGPの予選が行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。

余裕?のメルセデス、唯一ソフトタイヤでQ1へ

 予選Q1最初のアタック、驚異的な速さを見せたのはメルセデスである。ほとんどのマシンがスーパーソフトでのタイム計測を行う中、メルセデスだけはソフトタイヤを履いてのアタック。しかしそれでもライバル勢を寄せ付けない。まず首位に立ったのはルイス・ハミルトンで、1分15秒243。チームメイトのニコ・ロズベルグに対して0.2秒、スーパーソフトでアタックしたレッドブルのダニエル・リカルドに対して0.3秒以上の差をつけて見せた。今回、ソフトとスーパーソフトのタイム差は大きいと言われている中でこの結果とは……スーパーソフトを履いた時、どれだけ他のチームを引き離すのか、興味深いところだ。

 ただ、それ以降は大混戦の様相。3番手リカルドから11番手のフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)までの差は1秒以内である。Q1突破争いも実に熾烈。13番手カルロス・サインツJr.から20番手マーカス・エリクソンまでが、0.5秒以内なのだ。

マクラーレン辛くもQ2へ。クビアト脱落

 2回目のアタックに入っていく各車。脱落圏内にいたハースの2台がタイムを上げ、エステバン・グティエレスが9番手、ロマン・グロージャンが11番手に上げた。そしてケビン・マグヌッセンが14番手に上がったことで、ジェンソン・バトンが脱落圏内に押し出されてしまった。

 ただ、バトンは2回目のアタックで10番手までアップ。マノーのパスカル・ウェーレインはQ2進出を狙うも、わずか0.05秒及ばず。また、最後の最後でサインツJr.がタイムアップしたことで、マグヌッセンも脱落となってしまった。

 結局このQ1では、マグヌッセン、マノーの2台が姿を消している。また、来季シートが危ぶまれていると噂されるダニール・クビアト(トロロッソ)もここで脱落。その将来が心配される。またザウバーは最後尾を占める結果となってしまい、マノー勢にも完全に前を行かれてしまった感がある。

メルセデスに近づくレッドブル

 迎えた予選Q2。真っ先にコースインしたのはロズベルグで、今度はスーパーソフトを履いてのアタックだ。そのタイムは1分14秒839である。しかし、ハミルトンが1分14秒748を叩き出し、すぐにこれを上回った。ただ、ハミルトンのタイムはソフトでのQ1タイムよりもわずか0.4秒速いだけのものであり、もしかしたら決勝スタートを見据え、温存のため少しペースを落としているのかもしれない(Q2で最速タイムをマークしたタイヤで、決勝をスタートせねばならない。また、フリー走行までの結果を見れば、ソフトとスーパーソフトの差は1周あたり1.1〜1.9秒程度と推測される)。

 メルセデスに次ぐ3番手タイムを記録したのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンで、首位ハミルトンから0.376秒遅れ。チームメイトのリカルドは、フェルスタッペンから0.5秒程度遅れた。このレッドブルふたりの間に飛び込んだのはフェラーリのキミ・ライコネンで、ベッテルが6番手。その後方にはウイリアムズのバルテリ・ボッタス、フォースインディアの2台が続いた。

マクラーレンQ3進出ならず

 フリー走行までは好調だったマクラーレンの2台は若干苦戦傾向。ふたりのドライバーともに1分16秒4前後にまとまってしまい、ハースの2台やサインツJr.なども先行。全車が最初のアタックを終えた時点で14番手、15番手に沈む。

 2回目のアタックに出て行ったのは11台。6番手のベッテルもコースインしていく。

 バトンはなんとかタイムアップを果たし、9番手にジャンプ。しかし、グティエレス、マッサ、ペレスに上回られてしまい、結局12番手。アロンソも14番手に終わってしまった。

 元気が良かったのは、フォースインディアの2台とボッタス。ボッタスは5番手、ペレス6番手とリカルドをも上回り、ヒュルケンベルグもベッテルを凌駕した。ベッテルは2回目にコースインしたもののアタックはせず、9番手でギリギリQ3進出。マッサが10番手でQ3最後1席を手にした。

ロズベルグ、トラブルを乗り越えPP獲得

 そして迎えた予選Q3。最初にコースインしていったのはベッテルである。ベッテルはQ2で2回目にコースインした際に履いていたタイヤを装着し、1分15秒619だ。しかし、ライコネンがこれを0.5秒上回ってトップに。しかし、ハミルトンがさらにこれを0.6秒上回って1分14秒486を叩き出す。ロズベルグはセクター1最速、セクター2自己ベストを記録したが、電気系のエラーがあり、セクター3でアタックを諦めピットに戻っている。

 レッドブルのフェルスタッペンがフェラーリ2台を上回り、リカルドもさらにこれよりも良いタイムを叩き出した。このリカルドのタイムは、ハミルトンに0.24秒差まで迫る、かなり良いタイムだ。

 ロズベルグのトラブルはそれほど深刻ではなかったようで、セッション残り5分というところで再びコースイン。セクター3こそハミルトンに届かなかったが、1分14秒363でこの時点でのトップに立つ。

 ハミルトンはこれに負けじとアタック。セクター1でロズベルグを上回るが、ターン6のブレーキングでロック。これでタイムを失ってしまい、セクター3で挽回することもできず、0.1秒及ばずに2番手に終わる。

 以下リカルド、フェルスタッペンとレッドブル勢が2列目を占め、フェラーリの2台は3列目。ヒュルケンベルグ、ボッタス、ペレス、マッサと続いた。

 大きなトラブルではなかったとはいえ、アクシデントを乗り越えて1アタックを決め、母国でポールポジションを獲得したロズベルグ。まずはポイントランキング首位奪還に向け、明日の決勝に臨む。

F1ドイツGP予選結果

ClaDriverChassisEngineTimeGap
1  ニコ・ロズベルグ メルセデス Mercedes 1'14.363  
2  ルイス・ハミルトン メルセデス Mercedes 1'14.470 0.107
3  ダニエル・リカルド

レッドブル

TAG 1'14.726 0.363
4  マックス・フェルスタッペン レッドブル TAG 1'14.834 0.471
5  キミ・ライコネン フェラーリ Ferrari 1'15.142 0.779
6  セバスチャン・ベッテル フェラーリ Ferrari 1'15.315 0.952
7  ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディア Mercedes 1'15.510 1.147
8  バルテリ・ボッタス ウイリアムズ Mercedes 1'15.530 1.167
9  セルジオ・ペレス フォースインディア Mercedes 1'15.537 1.174
10  フェリペ・マッサ ウイリアムズ Mercedes 1'15.615 1.252
11  エステバン・グティエレス ハース Ferrari 1'15.883 1.520
12  ジェンソン・バトン マクラーレン Honda 1'15.909 1.546
13  カルロス・サインツJr. トロロッソ Ferrari 1'15.989 1.626
14  フェルナンド・アロンソ マクラーレン Honda 1'16.041 1.678
15  ジョリオン・パーマー Renault Renault 1'16.665 2.302
16  ケビン・マグヌッセン Renault Renault 1'16.716 2.353
17  パスカル・ウェーレイン Manor Mercedes 1'16.717 2.354
18  ダニール・クビアト Toro Rosso Ferrari 1'16.876 2.513
19  リオ・ハリャント Manor Mercedes 1'16.977 2.614
20  ロマン・グロージャン Haas Ferrari 1'16.086 1.723
21  フェリペ・ナッセ Sauber Ferrari 1'17.123 2.760
22  マーカス・エリクソン Sauber Ferrari 1'17.238 2.875

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ドイツGP
サブイベント 土曜日 qualifying
サーキット ホッケンハイム
ドライバー Nico Rosberg
記事タイプ 予選レポート