【F1ブラジルGP】マッサ感動の母国最終レース「この日を決して忘れない」

F1で最後の母国グランプリを戦ったフェリペ・マッサは、引退を決めたことを後悔していないと語る。

 今季限りでF1から引退することを発表したフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)は、最後の母国GPであるブラジルGPを戦った。キャリアを通じて愛された彼には、週末を通してパドックの人々やファンから、暖かい声援が送られた。

 マッサはこのレースが最後のレースであるように感じたことを認めているが、このポジティブな感触が、今季限りでの引退することについて、後悔してはいないという。

「まだもう1レースあるということを理解するのは、難しいよね。最後のレースみたいに感じるよ」

 ブラジルGPの決勝前、マッサはそう語った。

「でも、僕はそれについて準備ができている。僕の出した決定については本当に満足しているし、最後のレースの後に起きることを本当に楽しみにしている」

 しかしマッサは、フリー走行で見せたような速さを予選で発揮することができず、13番手に終わっていた。

「感情的には素晴らしいんだけど、予選の結果はちょっと悲しい。良いラップタイムを出し、素晴らしい予選をすれば、簡単にQ3に行けると思っていたんだ」

「残念なことに、物事が変わってしまった。クルマは競争力を失ってしまったんだけど、何が起こったのか分からないんだ」

「一方で、グランドスタンドのファンから感じた愛は素晴らしいものだった。僕はここにいるのが大好きで、それを感じるのも大好きなんだ。しかし残念ながら、僕は良い結果を出すことができず、彼らに対して申し訳ない気分だ」

 マッサは悪天候に翻弄された決勝レースでもなかなか順位を上げることができず、最終的にはターン13でマシンのコントロールを失い、ウォールにクラッシュしてレースを終えることになってしまった。マシンを降りたマッサにはグランドスタンドから大歓声が送られ、これにマッサは感極まって、ピットロードを歩いて戻る途中で目頭を押さえた。

 さらにマッサがウイリアムズのガレージに戻る途中にメルセデスとフェラーリのピット前を通る際、各チームのスタッフがガレージ前に整列、マッサに暖かい拍手を送った。レース中にもかかわらず、これまで目にしたことのないような光景が、インテルラゴルのピットレーンに広がった。そしてウイリアムズのスタッフも総出でマッサを出迎えた。かつてこんなドライバーがいただろうか?

「今日起こったことについて、僕の気持ちを説明することは不可能だ」

 マッサはレース後、そうコメントを残している。

「僕らはレースをフィニッシュすることができなかった。残念ながら僕にはそれができなかったけど、神は何をすべきか知っていると思う。僕はただ、僕の周りの人の前を歩いただけだ。そして、素晴らしい反応だった」

「ファンだけじゃなく、F1に関わる全ての人が、出てきて僕に拍手を送ってくれた。この感情を説明することなんてできない。僕の人生の中で、こんなことは期待していなかったことだ。僕がこんなことに相応しいとは思っていない。僕はみんなに心から感謝している。一緒に働いてきた全ての人、そしてファンの全てに。僕はこの日を決して忘れない」

 マッサは2週間後、F1での本当の意味での最終戦、アブダビGPを戦う。

編集・追記/田中健一(motorsport.com Japan)

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ブラジルGP
サーキット インテルラゴス
ドライバー Felipe Massa
チーム Williams
記事タイプ 速報ニュース