F1マレーシアGP決勝:リカルド優勝でレッドブル1-2! ハミルトンは悲劇のエンジンブロー

F1第16戦マレーシアGPが行われ、リカルドが今季初優勝。レッドブルが1-2フィニッシュを果たした。

 F1第16戦マレーシアGPがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブルのダニエル・リカルドが今季初優勝を果たした。レッドブルはマックス・フェルスタッペンも2位に入り、1-2フィニッシュを達成。メルセデスは、ニコ・ロズベルグが1周目の17番手から3位までポジションを上げた一方で、ルイス・ハミルトンはトップ独走中にエンジンブローに見舞われ、無念のリタイヤとなった。

ハミルトン好スタート、ロズベルグは接触で後方に

 セパンは気温33℃、路面温度53℃。心配された雨だが、降水確率は20%となっており、ドライでレースがスタートした。

 フォーメーションラップがスタートするが、スロットルの不具合が原因で、フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)がグリッド上から動けない。マシンは再始動したものの、マッサはピットレーンスタートとなってしまった。

 ポールポジションのハミルトンがスタートを決めた一方、ロズベルグとセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が1コーナーで接触。ベッテルは左フロントのサスペンションを壊し、マシンを止めてしまった。ロズベルグもスピンし、17番手までポジションを落としてしまっている。この影響でバーチャルセーフティカーが出動している。

 バーチャルセーフティカーが解除され、トップはハミルトン、レッドブルのリカルド、フェルスタッペンが続いた。その後ろにはフォースインディアのセルジオ・ペレスがつけ、スタートから順位を上げている。

 5番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)はすぐさま2コーナーでペレスをオーバーテイクした。最後尾スタートしたアロンソは、早々に10番手までポジションを上げている。

 8周目にグロージャンが最終コーナーでコースアウト。ブレーキのトラブルのようで、グラベルに突っ込みリタイヤとなった。このため再びバーチャルセーフティカーが出動している。

 このバーチャルセーフティカーを利用し、フェルスタッペンがピットイン。ソフトタイヤを装着しピットアウトした。ペレス、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)、バトン、ロズベルグもピットイン。ペレスのピットインに時間がかかり、ダブルピットインをしようとしていたヒュルケンベルグは割りを食ってしまった。

 フェルスタッペンがソフトタイヤにつないだ一方、ペレスはミディアムタイヤ、バトン、ロズベルグ、アロンソはハードタイヤを装着している。

追い上げるロズベルグ、引き離すハミルトン

 ロズベルグはバトンをパスし、10番手。12周目にはポイント圏内に戻ってきた。

 トップのハミルトンはハイペースで飛ばし、リカルドとの差を築いていく。そして19周終了時点でピットイン。ハードタイヤを装着しピットアウトし、3番手でコースに復帰した。このタイミングでライコネンもハードを履いてピットアウト。ライコネンは、ボッタスをオーバーテイクしたロズベルグのすぐ前、4番手でコースに復帰となった。

 21周終了時点で、リカルドもピットイン。ハードタイヤを履いてピットアウトした。

 これでソフトタイヤを2連続で履いたフェルスタッペンがラップリーダーに。ハミルトンはおよそ8秒後方となっている。3番手リカルド、4番手ライコネンの後ろには5番手までポジションを上げたロズベルグが続いている。

 まだピットインを行っていない6番手ボッタスは、ミディアムタイヤで23周を走行している。1ストップも狙っているようだ。

 トップを走るフェルスタッペンは、26周目、19周を走行したソフトタイヤのグリップの低下を無線で訴えている。

 そのフェルスタッペンは27周終了時点でピットイン。ハードタイヤに履き替え3番手でコースに復帰した。

 アロンソもこの時点でピットイン。ソフトタイヤを装着しピットアウトした。レースは残り25周以上あり、このタイヤでレースを走りきるのは難しく、3ストップになりそうだ。

 次の周には、ボッタスが1回目のピットイン。ハードタイヤを履き、バトンの後ろ、8番手でコースに復帰した。

トップ独走のハミルトン、突然のエンジンブロー

 トップのハミルトンはペースを上げ、後続との差を広げていく。

 ロズベルグは31周終了時点でピットイン、ハードタイヤでピットアウトした。ライコネンもこれに反応する形でピットインし、なんとかロズベルグの前でコースに復帰。ロズベルグのアンダーカットを防いだ形だ。ロズベルグは右のフロントタイヤの装着に時間がかかり、このタイムロスが響いてしまったのだった。

 ロズベルグは、ライコネンをなかなか攻略できなかったが、38周目の2コーナーでライコネンのインにズバリと飛び込み、接触をしながらもオーバーテイクした。しかし、このオーバーテイクは審議対象となった。

 レッドブルのチームメイト争いも激しく、フェルスタッペンがリカルドに襲いかかるが、リカルドがオーバーテイクを必死に阻止する。

 41周目、ハミルトンのパワーユニットが突然ブロー。マシン後方から火を吹いてしまった。1コーナーでマシンを止めてしまった。マシンを降りたハミルトンは頭を抱え、がっくりとうなだれる。これで、レッドブルのチームメイト争いは優勝争いになった。

レッドブル同士の優勝争い

 このためこの日3度目のバーチャルセーフティカーが出動。アロンソ、ヒュルケンベルグがこのタイミングでピットインしている。

 レッドブルの2台に続き、ロズベルグも次の周でピットインしソフトタイヤに交換している。

 なお、このバーチャルセーフティカー中にグティエレスのタイヤが外れてしまうトラブルが発生。レースを終えている。

 トップ4台はソフトタイヤに交換したが、予選Q1をミディアムタイヤのみで通過したリカルドは新品のソフトタイヤをここで装着。チームメイトとの争いに有利な要素となった。

 ロズベルグにはライコネンとの接触で10秒のタイムペナルティが科せられる。ロズベルグは1分36秒台のラップを連発し、ライコネンとのギャップを拡げにかかる。

 ロズベルグとライコネンのペースはほぼ同じだったが、次第にライコネンが遅れ始め、ギャップが11秒まで拡がった。

 徐々にリカルドに対する差を削り取っていくフェルスタッペンだったが、その差を1.1秒まで詰めるも、オーバーテイクには至らず。残り4周頃からフェルスタッペンが遅れ始める。

リカルド今季初優勝!!  レッドブル1-2

 トップチェッカーを受けたのはリカルド。2位フェルスタッペンとの差はおよそ2.4秒だった。レース終盤の激しいチームメイト争いを制したリカルドは、今季初勝利、通算4勝目となった。

 3位表彰台に登ったのはロズベルグ。オープニングラップの1コーナーでベッテルと接触。17番手までポジションを落としたものの、執念で表彰台までポジションを戻した。

 4位ライコネンは終盤ロズベルグとの差を縮められず、ライバルのタイムペナルティの恩恵を受けられなかった。

 5位はボッタス。1ストップ作戦を見事に成功させポジションを上げた。

 6位ペレス、7位アロンソ、8位ヒュルケンベルグ、9位バトン。フォースインディアとマクラーレン勢が6-9位を分け合った。3ストップ作戦だったアロンソは、バーチャルセーフティカーのタイミングを上手く利用し、スパに続いて最後尾から7位フィニッシュを果たした。

 10位パーマーは嬉しいF1初ポイント。こちらも見事に1ストップ作戦を成功させた。

 リタイヤに終わったハミルトンと、3位フィニッシュしたポイントリーダー、ロズベルグとの差は23ポイントに拡大。ハミルトンにとっては痛い取りこぼしとなってしまった。

 次戦、戦いの舞台は鈴鹿。日本GP決勝は10月9日だ。

F1マレーシアGP決勝結果(暫定)

ClaDriverChassisEngineTime/Gap
1  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG -
2  Max Verstappen  Red Bull TAG 2.443
3  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 25.516
4  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 28.785
5  Valtteri Bottas  Williams Mercedes 61.582
6  Sergio Perez  Force India Mercedes 63.794
7  Fernando Alonso  McLaren Honda 65.205
8  Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 74.062
9  Jenson Button  McLaren Honda 81.816
10  Jolyon Palmer  Renault Renault 95.466
11  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 98.878
12  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 1 lap
13  Felipe Massa  Williams Mercedes 1 lap
14  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1 lap
15  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 1 lap
16  Esteban Ocon  Manor Mercedes 1 lap
   Felipe Nasr  Sauber Ferrari  
   Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes  
   Esteban Gutierrez  Haas Ferrari  
   Kevin Magnussen  Renault Renault  
   Romain Grosjean  Haas Ferrari  
   Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari  

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 マレーシアGP
サブイベント 日曜日 レース
サーキット セパン・インターナショナル・サーキット
ドライバー Daniel Ricciardo
チーム Red Bull Racing
記事タイプ 速報ニュース