F1カナダGP フリー走行2回目:ハミルトンがまたもトップ。ベッテルは0.2秒差で肉薄
カナダGPのフリー走行2回目が行われ、1回目に引き続きルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W07 Hybrid
XPB Images
フリー走行2回目序盤は、フォースインディア、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの間で、めまぐるしくトップが入れ替わる展開となった。しかし、各車がウルトラソフトを履き始めると、メルセデス勢の速さが際立ってくる。その中でルイス・ハミルトンが1分14秒212を記録し、結局これがこのセッションのベストタイムとなる。
2番手にはニコ・ロズベルグが入ってくるかと思いきや、ここに来たのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルである。ベッテルはハミルトンに0.257秒差まで肉薄するタイムを記録し、メルセデス2台の間を割った。ロズベルグは3番手だが、ハミルトンとの差は0.5秒と大きい。
その後方にはレッドブルの2台がトップから1秒遅れで続いたが、彼らはなかなかアタックを成功させることができず、タイヤの一番”美味しい”ところを使えなかった感があり、実際には上位にもっと接近することができるかもしれない。
レッドブルの後ろは、ウイリアムズのバルテリ・ボッタスである。そしてこのボッタスと同タイムで7位になったのがマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン。マクラーレンはパワー面での要求が高いモントリオールでは苦戦が予想された。確かにスピードトラップの速度では下位に沈んだが、それ以外のところでしっかりと補うことができているようだ。
セッション残り40分というあたりから、各車ロングランを実施。一番柔らかいウルトラソフトを履いたメルセデスの2台は、1分17秒台〜1分18秒台中盤あたりで走行を重ね、少々抜けている感がある。
フェラーリのベッテルは、一番硬いソフトタイヤで走行し、1分18秒台から19秒台で推移。さらにウルトラソフトを履いて1分18秒0でロングランを始め、その後18秒台中盤を続けた。メルセデスからは若干劣るものの、比較的僅差につけているように見える。
レッドブルの2台は、スーパーソフトでロングランを行った。彼らはレースで、ウルトラソフトではなくスーパーソフトを多用してくるのだろうか? 非常に興味深いところだ。ただ、彼らが残しているスーパーソフトは、あと1セットずつだ。ウイリアムズのバルテリ・ボッタスも、スーパーソフトタイヤでのロングランを行っている。
今回のカナダGP、決勝で使用が義務付けられているのはソフトタイヤのみ。これを使いつつ、後のスティントでスーパーソフトを使うのか、それともウルトラソフトを使うのか、チームによって戦略が分かれるだろう。その正解はいかに? ロングランペースの分析は、後ほど当サイトでもお届けする。
カナダGP初日の走行はこれで終了。各チームここで収集したデータを分析し、土曜日のフリー走行3回目と予選に臨むことになる。
F1カナダGPフリー走行2回目結果
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | Lewis Hamilton | Mercedes | 1:14.212 | 43 | |
2 | Sebastian Vettel | Ferrari | 1:14.469 | +0.257 | 45 |
3 | Nico Rosberg | Mercedes | 1:14.738 | +0.526 | 46 |
4 | Max Verstappen | Red Bull Racing | 1:15.156 | +0.944 | 29 |
5 | Daniel Ricciardo | Red Bull Racing | 1:15.168 | +0.956 | 43 |
6 | Valtteri Bottas | Williams | 1:15.213 | +1.001 | 46 |
7 | Jenson Button | McLaren | 1:15.213 | +1.001 | 35 |
8 | Kimi Raikkonen | Ferrari | 1:15.234 | +1.022 | 43 |
9 | Nico Hulkenberg | Force India | 1:15.321 | +1.109 | 50 |
10 | Carlos Sainz Jr. | Toro Rosso | 1:15.410 | +1.198 | 42 |
11 | Fernando Alonso | McLaren | 1:15.450 | +1.238 | 40 |
12 | Sergio Perez | Force India | 1:15.493 | +1.281 | 47 |
13 | Felipe Massa | Williams | 1:15.513 | +1.301 | 44 |
14 | Daniil Kvyat | Toro Rosso | 1:15.559 | +1.347 | 42 |
15 | Romain Grosjean | Haas F1 Team | 1:16.093 | +1.881 | 35 |
16 | Kevin Magnussen | Renault F1 Team | 1:16.255 | +2.043 | 39 |
17 | Felipe Nasr | Sauber | 1:16.582 | +2.370 | 40 |
18 | Esteban Gutierrez | Haas F1 Team | 1:16.591 | +2.379 | 32 |
19 | Marcus Ericsson | Sauber | 1:16.902 | +2.690 | 51 |
20 | Jolyon Palmer | Renault F1 Team | 1:17.001 | +2.789 | 48 |
21 | Pascal Wehrlein | Manor Racing | 1:17.023 | +2.811 | 32 |
22 | Rio Haryanto | Manor Racing | 1:17.423 | +3.211 | 49 |
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