【F1】ウルフの命令を拒否したロウ「ハミルトンは”問題ない”」

パディ・ロウはアブダビGPのハミルトンは、最終的には”問題ない”とし、ウルフから頼まれた2度目のチームオーダーを拒否したことを明かした。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、シーズン最終戦のアブダビGPでトップ走行中、逆転チャンピオンを狙うためにスローダウンした。2番手走行中のチームメイト、ニコ・ロズベルグを抑え込み、他のライバルにポイントリーダーのロズベルグを攻撃させようとしたのだ。

 結局ロズベルグは2位でゴールしチャンピオンに輝いたが、チームの指示を無視してペースを上げなかったハミルトンの行動は大きな議論を呼んだ。

 メルセデスの代表であるトト・ウルフはレース後、チームの『スピードを上げろ』という指示を無視したハミルトンの行動は理想的ではなく、2017年のレース手順を見直すことについて考えると語った。

 その後、ロズベルグが電撃的に引退を発表したためこの問題は棚上げされていたが、エグゼクティブディレクターのパディ・ロウはレース中に何が起きたのか、さらなる詳細を明らかにした。

 ロウは、ハミルトンが『スピードアップしろ』という指示を無視した後、ウルフは再びその指示を繰り返すべきだと主張したと語った。

「私がルイスにスピードアップをするように指示した後、トトは『もう1度彼(ルイス)に言ってくれ、彼はそれをやっていない!』と言っていたんだ」とロウはAutosport Awardの壇上で語った。

「私は『Noだ。私がもう1度それを指示したら、完全なマヌケに見える!』と答えた」

「私の右に座っていたのは、最も素晴らしいストラテジストのひとりであるジェームズ(ボウルズ)だったが、彼の計算ではルイスが適切なスピードで走行していないとまでは言えなかった。だからジェームズはそれに苦しんでいたんだ。そしてジェームズは『彼(ルイス)がスピードを上げなければ、我々が負けるとグラフが示している』と言ったんだ」

「私とジェームズは『ミラーに赤い車(フェラーリのセバスチャン・ベッテル)が映れば、ルイスがもっと遅くなると考えられないか?』という会話をした。それから我々は、独自の議論をしていた」

 この問題は当時大きな話題だったが、状況はチームにとって最終的には良いものになったとロウは語った。

「素晴らしいレース結果だと思うし、チームだけではなく、スポーツ全体にとっても素晴らしいエンディングだ。このスポーツに本当に新しいファンをもたらしただろう」と彼は語った。

「ルイスにスピードアップするようには言ったが、素晴らしい結果だった」

「起きたことについては、”大丈夫”だと思う。モナコでは、我々はルイスにパスさせるように、ニコに言ったことを覚えておいてほしい。今年私が行った別のチームオーダーであり、ニコは1コーナー以内にそれを実行した。チームオーダーのバランスを少し考える必要があるだけだ」

ロウとメルセデスの契約交渉

 メルセデスでのロウ自身の将来は、ここ数週間にわたって激しい推測の対象にある。新しい契約の詳細を最終決定する期限を、2016年末まで伸ばすという決定には、何の裏もないとロウは言う。

「その件について、議論が行われているということを、私は耳にしている」と彼は将来について質問された際に答えた。

「私はこれまでメルセデスや彼らのチームと、22年一緒に仕事をしてきた。だから、それが変わってしまう理由はない。すごくうまくいっている」

「トトと私は話し合いをしていたが、それを途中で止め、シーズンの終わりまで待ち、そこから再開しようと決めたんだ」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 アブダビGP
サーキット ヤス・マリーナ・サーキット
ドライバー Lewis Hamilton , Nico Rosberg
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース