【F1】ロス・ブラウン「F1”エンジン”の将来を今から考えなければ」

ロス・ブラウンは、F1エンジンのこれからの方向性を、市販車の変革期が来た今から考え始める必要があると主張した。

 F1は2009年からKERS(運動エネルギー回生システム)を導入し、ハイブリッドマシンと化した。そして2014年シーズンからはこれに熱回生システムが加わり、新世代のレーシングカーとなり現在に至っている。その動きは、メルセデスやルノー、そしてフェラーリやホンダといったエンジンを開発している自動車メーカーによる、F1の技術開発と市販車開発の親和性がなければF1を継続していくことが難しいという主張があった。

 F1は現在のパワーユニットのレギュレーションを2020年まで継続させる予定だが、メルセデスやフェラーリ、そしてホンダなどでテクニカルチーフの役を務めたロス・ブラウンは2017年末までに次世代のパワーユニットを決定する必要があると考えている。

 そしてブラウンは、F1の車両規定を市販車と関連する方向で継続するのかどうかという点も判断しなければならないと話す。それはF1の動力が電気にシフトしていくのか、それともまた異なる方向へ行くのかという、将来の戦略に対する意思決定でもある。

 ブラウンは、FIAオートマガジンのインタビューで次のように語った。

「エンジン(パワーユニット)を開発する上では、F1はハードなものでなくてはならない」

「我々がここ数年間でやってきたことは、市販車に合わせることだ。我々はそれを継続してきているが、一方、5-10年後の市販車はかなり変わってくるだろう」

「F1はこれまでの驚異的な技術革新を維持していけるだろうか? F1は市販車とは違った道を歩むことになる時がきたのだろうか? もしそうでなければ、理論的には数年後、電気や燃料電池を積んだF1マシンにしなければならないと言える」

「現在、フォーミュラEというシリーズが存在し、それはそれで確立している。しかし私にとってF1はただの技術実演の場というわけではなく、4輪自動車のサーカスでもある。そんなF1を継続していける最善策は何だろうか?」

「私はいつかこう言うべき時がくるかもしれない。”我々は(F1で)驚異的な技術革新をしてきた。しかし、我々はこれまでを振り返り、F1が望む理想的なエンジンについて考えてみると、今後は(市販車に)関連するいくつかの技術を取り込んでいかなくてはならないのかもしれない”とね」

「メーカー、チーム、利害関係者と共に、2020年より先の方向性をじっくり考え、そして決める必要がある。彼らはおそらく、今現在自分たちが手がけている”コストと複雑さで洗練されたエンジン”を選ぶだろう」

「いくつかの点で現在のF1エンジンは驚異的なものであり、そのためメーカーが再参入してきていた。しかし今2020年のことを考え始めることができれば、誰もがレースをする上で不利益を感じることなく、適切に計画を立てて投資をするための時間がある」

「エンジン(の開発)に取り掛かるまでに2年必要だ。来年末までにF1は将来どのようなエンジンが必要なのか知る必要がある」

2017年の開発をいち早く始めたのは……

 レギュレーションの変更があるのにも関わらず、ブラウンは来季もメルセデスが優勢的であると予想している。彼は今季メルセデスがレースをリードしていたため、ライバルチームよりも前に2017年にリソースを切り替えることができていると語った。

「今季メルセデスは、自分たちが競争下でどの立ち位置にいるのか確認した後、今季の開発をどのチームよりも早くストップし、来季のプログラムに切り替えた」とブラウンは語った。

「もし私がそこにいたら、彼らと同様の考えを持っただろう。”我々は強いマシンを持っている。我々に勝てるのは我々だけだ。みんな来季のプログラムをスタートしよう”と私は言っていたはずだ」

「私はそれができるチームがあといくつあるのかは分からない。成功は成功を生む。メルセデスは来季も強いだろう」

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この記事について
シリーズ F1
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース
タグ ross brawn