【F1】分析:ロズベルグ、F1引退後の収入・生活はどうなる?

ワールドチャンピオンになった直後に引退というニコ・ロズベルグの衝撃的な決断は、彼のタイトルを守ることになる。しかし、財政的な影響はどうなるだろうか?

 F1のワールドチャンピオンを勝ち獲った直後、家族との生活を重視するために突如引退することを発表したニコ・ロズベルグ。しかし彼は引退によって職を失い、その収入が大幅に減ることが予想される。

 ただ、彼の場合はそれは大きな問題ではない。彼はビジネス面と株式市場をずっと注視し続けてきた賢い投資家であり、モナコに住んでいるにもかかわらず、質素な生活を続けている。

 また彼はプライベートジェットを所有する代わりに、夏の短期間でのレースでは、近所のドライバーとともにシェアし飛行機を飛ばすコスト削減している。また資産は不動産に投資され、事業ではリスクを最小限に抑えるために様々なビジネス面での利益を分散させている。

 その上、彼は過去3年にわたって、チームから約1550万ドル(約15億5000万円)のサラリーを受け取ってきた。そのため、彼が生活に困るようなことはないだろう。

 とはいえ、今年の初めには、彼の唯一のパーソナルスポンサーであったトーマス・サボ(時計とジュエリーのデザイナー)との契約を終了している。ロズベルグはサボから、毎年100万ドル(約1億円)の支払いを受けてきた。契約を打ち切った当時のロズベルグは、チャンピオンに向けた戦いに専念するため、チームスポンサーやパートナーとの仕事も極力減らそうとしていた。

 チームのスポンサーのひとつである鞄メーカーTUMIは、2015年に2人のアンバサダーの1人としてロズベルグを指名したが、その将来ももはや明確ではない。

 ロズベルグが引退せず、レースを続けていれば、彼が夏の間にメルセデスと交わした契約に基づき、2年間1800万ポンド(約25億8000万円)/年のサラリーを受け取るはずだった。その上、チャンピオンの肩書きを活かし、スイスのトップブランドの時計や香水のデザイナーなどの仕事も舞い込んでくる可能性もあった。しかしF1から引退してしまった結果、その可能性はなくなることになる。

 彼は引退の挨拶で、F1を離れる理由について、夫として、そして父親として多くの時間を費やすためだと強調した。つまりこれは、ロズベルグがスポンサーシップを積極的に求めないという意思表示であると言える。

 ロズベルグに収入をもたらす可能性が高いのは、彼がメルセデスのブランド大使になるということだ。プロモーションの機会が生じる度に、様々な企業のイベントでホットラップを披露したり、名車196ストリームライナーを走らせたりする。これにより、彼はある程度の収入を確保することができるだろう。

 このような仕事を続けていけば、世間的な注目度を抑え、彼が望む静かな生活を送ることができるだろう。

 ロズベルグの別の選択肢は、放送局と契約して、F1中継に出演するということだ。チャンピオンという肩書きは、コメンタリーブースでも、レース前及びレース後のテレビ番組でも、非常に重宝される。さらにロズベルグは、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などを喋ることができる。その上知的で雄弁だ。

 多くのラウンドを地元のスタジオで解説し、特定のラウンドのみ現地に赴くというワークスタイルも想像できる。

 ちなみに、現在Sky Sports F1のテレビ解説を務めるマーティン・ブランドルは、年間50万ポンド(約7200万円)の支払いを受けている。ロズベルグも、同レベルの報酬を期待することができるだろう。

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シリーズ F1
ドライバー Nico Rosberg
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース