【F1】年間を通して様々なコースでタイヤテストを行いたいピレリ。チームは難色を示す

来季のインシーズン・タイヤテストの日程について、ピレリはできるだけ多くのコースでテストを行いたいとしている。

 2017年からF1のタイヤがワイド化するのに際し、今年の4月にタイヤテストについての規則が変更され、2016~2018年は年間25日のインシーズン・タイヤテストが実施できることになった。今年はメルセデス、レッドブル、フェラーリが各8日間テストを行っている。

 しかしながら、ピレリが示した2017年のタイヤテストの暫定スケジュールを、ブラジルでチームが議論した結果、チームは受け入れられないという結論を出した。

 ピレリはヨーロッパ以外のシーズン終盤で訪れるサーキットを含む、できるだけ多くのサーキットでシーズンを通してテストを行うことを希望している。この実現には、FIAがヨーロッパ以外の場所でテストを行うことを許可する必要もあるが、FOMはチームがテストを行うのを待ち、次のレースへの貨物輸送を遅らせなければならなくなる。

 チームはこの点を問題視し、フライアウェイのレース間でテストを行うのは、人員及びマシンの輸送に関するロジスティック上の問題から受け入れられないとしているのだ。さらに、シーズン序盤でテストを行う場合、予備のパーツやテストに用いる追加のパワーユニットが用意できないという問題もある。

 オースティン(アメリカ)やセパン(マレーシア)などが見込みのある開催地候補として言及されているが、いくつかのサーキットはテストの実現が不可能か、実用性がないと指摘されている。例えばインテルラゴス(ブラジル)では、厳重な警備が敷かれているGPレースの週末以外では、セキュリティの問題が発生するとしている。

 チームは実用性の問題として、テスト日程をまとめることを提案している。例えば、3台のマシンが同日にテストを行い、3日間のテストとしてカウントするのだ。しかしピレリはチームに1台だけでテストを行うことを希望しており、さらにタイヤの開発をシーズンを通して行うこと考えている。

「カレンダーには21戦のレースが予定されているのだから、手配が簡単にできるわけではないことはもちろん理解している」とピレリのレーシングマネージャーであるマリオ・イゾラはmotorsport.comに語った。

「チームにとっても、そして私たちにとっても良いプランを見つけられるよう、チームと話し合っている。シーズン序盤に多くのスペアパーツが用意できないことは理解できるが、これが本当の問題だとは私は思わない」

「タイヤに厳しいサーキットも、そうでないサーキットも走る必要があるから、異なるコースでのテストが必要だ。コース全体を濡らすことができる場所で、ウェットやインターミディエイトタイヤに取り組むセッションもいくらか必要だ。だから、我々の開発計画は6ヶ月から7ヶ月間かかる」

 イゾラはピレリがマシン1台でのテストを望んでいる理由についても「2台以上のマシンでテストを行えば、より多くのフィードバックが得られる。その要点は理解ができるが、我々は1台でのテストを望む。ひとつのソリューションを複数回、違うマシン、違うコースでテストすることができるからだ」と語った。

 また、25日間のテスト日程を11チームでどう分けるかについても議論がある。それぞれのチームが2日間走行するとしたら、3日間日程が余ることになるためこの共有方法を見つけなければならない。

 しかしピレリが今年の日程を3チーム各8日ずつの計24日と、許可されている25日のテストを使い切っていないことから、全てのチームが平等になるひとつの方法として、来年の日程を11チーム2日ずつの計22日とすることも可能だろう。

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース