【F1アブダビGP】チームオーダーに葛藤があったウルフ「チームの”哲学”に従いレースに干渉した」

トト・ウルフは、フェラーリに勝利を奪われるかもしれないという恐れが、チームオーダーでレースに干渉した理由だと語った。

 逆転チャンピオンを狙っていたメルセデスのルイス・ハミルトンは、アブダビGPのトップを走行中に意図的にペースダウン。2番手のポイントリーダー、ニコ・ロズベルグを抑え込み、他のドライバーが彼に追いつくのを待った。

 ハミルトンのレースエンジニアと、チームのテクニカルチーフであるパディ・ロウは、彼にペースを上げるように無線で指示を出したが、ハミルトンはこの指示に従わず故意にペースを抑え続けた。

「私は少し一貫性のない状況に陥っていた」とメルセデスのチーム代表のトト・ウルフはスカイスポーツに語った。

「コントロールをし過ぎようとしていた。チームリーダーはルールブックを持っており、誰もがそれに従わなければならない。それが我々がここに居る理由だ」

「私の中にレーサーがいて、私がしたことに疑問を投げかけていた。ハミルトンには2つの状況があった。ひとつは他者を引き離し、彼が今シーズンやってきたように、自身がベストなレーシングドライバーであると示すことだ。もうひとつは彼がやると決めたように、ニコを抑え込むことだ。私は心の中で少し迷った」

「これがレーシングドライバーが心の中にいると言った意味だ。私もレーシングドライバーなら(ニコを抑え込むという)考えが浮かんだだろうし、他の人でもそうだろう。クリスチャン(ホーナー/レッドブルチーム代表)も週末前に同じアイデアを持っていたが、ハミルトンはクリスチャンの指示に従ったので彼のためにレースをしたかったのかもしれない! 私は心の中で揺れ動いていたんだ」

「ニコはプレッシャーの中でとても冷静に保っていた。おそらく彼は他のレースと同様、追い抜きをしようとしていただろう。様々な問題があって、それが難しかったことはわかっている」

 なぜメルセデスはハミルトンの戦術に強く干渉しようとしたのかを尋ねると、ウルフは「我々は完全に彼らに手綱をつけずに、ルールが少ない状態でレースをさせることもできた。しかしその結果として、レースの勝利を逃すことになるだろう。ピットウォールには、他にクレバーなブローカーが何人かいるからだ」

「そして、我々が何年にも渡って守ってきたひとつの哲学がある。それは、レースの勝利が保証されている限り、我々は干渉しないということだ。そして今回、ルイスが減速していたので、我々が勝利を失う可能性があると推定された」

「それが我々が干渉することを決めた理由であり、彼は無視することを決めた。今回のケースは、将来の前例になるだろうか?」

「我々は今回のケースを評価しなければならないが、基本的には応援しなければならない。チームは今季19勝を挙げ、素晴らしいスピリットを持った、新しいチャンピオンを生み出した」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 アブダビGP
サーキット ヤス・マリーナ・サーキット
ドライバー Lewis Hamilton , Nico Rosberg
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース