F1アメリカGP予選:ハミルトンが意地のPP。ロズベルグ2番手。リカルドが0.5秒差に迫る

F1アメリカGPの予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

 F1アメリカGPの予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得した。2番手にはニコ・ロズベルグが入り、ダニエル・リカルドが3番グリッドを確保した。

バトンがQ1脱落。マクラーレンの苦戦続く

 気温23℃、路面温度34℃というコンディションで始まった予選Q1。ほとんどのマシンがスーパーソフトを履く中、セルジオ・ペレス(フォースインディア)やジェンソン・バトン(マクラーレン)ら数台がソフトタイヤを履いてコースイン。ペレスはすぐにピットに戻ったが、バトンはそのタイヤでタイムアタックに入っていく。

 まずタイムを記録したのはマノーのパスカル・ウェーレインで、1分39秒319。ただ、これを多くのマシンが更新していく。

 セッション序盤にトップに立ったのはルイス・ハミルトンで、1分36秒296。チームメイトのニコ・ロズベルグは、ここから0.1秒遅れの2番手である。フリー走行3回目まで好調子で来ていたレッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンが首位から0.3秒遅れの3番手、ダニエル・リカルドが4番手である。

 驚くべきはそのすぐ後ろにフォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグが来たことだ。彼はセクター1で全体のベストを記録しての5番手タイムである。その後方にフェラーリの2台が来て、8番手にもう1台のフォースインディアであるペレス。フェラーリが今回実質的に争わなければならない相手は、トップの2チームではなく、このフォースインディア2台なのかもしれない。

 なお、唯一ソフトタイヤでアタックしたバトンは、21番手であり、これではとてもQ2進出を果たすことはできない。

 1回目のアタックで前述のトップ9に入れなかった全車が2回目のアタックに向けてコースイン。バトンはここでスーパーソフトタイヤを履き、アタックを行う。しかし、各所でトラフィックに苦しみ、1分38秒327がやっと。この時点で16番手である。この直後、ザウバーのマーカス・エリクソンがタイムアップを果たしたことで、バトンは17番手に落ち、Q1脱落を喫してしまった。さらにエステバン・グティエレスとロマン・グロージャンのハース2台がタイムアップしたことで、19番手まで落ちてしまった。

 結局Q1脱落を喫したのは、バトンのほかに17番手グロージャン、19番手ケビン・マグヌッセン(ルノー)、20番手ウェーレイン、21番手フェリペ・ナッセ(ザウバー)、22番手エステバン・オコン(マノー)という面々である。

メルセデス勢+フェルスタッペンがソフトでアタック

 予選Q2。まずコースインしていったのは、ハミルトンとロズベルグのメルセデス勢2台である。彼らはここでソフトタイヤを選択。このソフトタイヤでQ2を突破し、決勝スタートを有利な形で迎えようという戦略であろう。

 レッドブル勢は、リカルドがスーパーソフトでアタックに出たものの、フェルスタッペンはメルセデスに合わせてソフトタイヤを履いた。

 まずトップタイムを記録したのはロズベルグ。1分36秒351である。ハミルトンは約0.1秒の遅れである。ペレスはスーパーソフトを履いてアタックしたが、ロズベルグに1.2秒及ばない。

 スーパーソフトを履いたリカルドはやはり速く、セクター1ではメルセデスの後塵を拝したものの、セクター2と3では最速タイム。ロズベルグに0.1秒の差をつけてのトップタイムである。一方、フェルスタッペンはスーパーソフトを履いてアタックしたフェラーリ2台にも先行された6番手。同じタイヤを履いたロズベルグからは0.5秒の遅れである。

 各車が一度ピットに戻り、2回目のアタックへ。ただ、トップのリカルドから6番手のフェルスタッペンまでは、最初のタイムで十分と判断し、ガレージに止まったまま。コースインする素振りを見せない。

 アロンソは1回目のアタックを中古のタイヤで行ったが、2回目にはスーパーソフトの新品を投入。9番手のタイムを記録する。ただ、ペレスとカルロス・サインツJr.(トロロッソ)、そしてフェリペ・マッサに先行されてしまい12番手。Q2脱落が決定した。

 ヒュルケンベルグは最初のアタックは振るわなかったが、2回目のアタックでは素晴らしい1周を決め、フェラーリ勢に匹敵するタイムを記録。ここアメリカで躍動している。サインツJr.も好アタックで8番手に飛び込み、ウイリアムズの2台も揃ってQ3進出を果たした。

 ここに溢れてしまったのは、ペレスであろうか。チームメイトに0.7秒と大きく引き離されて11番手。予選を終えることになってしまった。以下アロンソ、ダニール・クビアト(トロロッソ)、グティエレス、パーマー、エリクソンがここで敗退となった。マクラーレン・ホンダは、ここでもQ3進出を果たすことができなかった。

 なお、メルセデスの2台とフェルスタッペンは、ソフトタイヤで記録したタイムでQ2突破を確定。決勝レースをこのソフトタイヤでスタートすることを決めた。

セクターごとに最速が入れ替わる展開も、ハミルトンに軍配

 そして運命の予選Q3。真っ先にコースに飛び出していったのは、メルセデスの2台。その直後のフェルスタッペンが続く。

 ロズベルグは1分35秒442を記録するが、セクター1と2で最速を記録したハミルトンがこれを0.072秒上回る1分35秒370を叩き出す。ただ、ロズベルグのアタックにはコーナーをワイドに走ってしまうミスがあり、これがなければ逆転も……と思われる差である。

 レッドブルはFP3ほどメルセデスに接近することはできず、リカルドがトップから0.558秒遅れの3番手、フェルスタッペンは0.634秒遅れの4番手である。フェラーリ勢2台はトップから1秒以上の遅れで最初のアタックを終了した。トップ3チーム以外の4台は1アタックに懸けるため、ガレージで鋭気を養う。

 セッションの残りが間も無く3分になろうかという頃、各車が続々とコースイン。フェラーリの2台は若干コースインのタイミングを遅らせた。なお、ハミルトンはコースインラップで、ギヤの不調を訴える。

 ロズベルグとハミルトン、一騎打ちの様相を呈してきたQ3。セクター1はハミルトン、セクター2はロズベルグが最速タイムを記録し、コントロールラインへ。そして結局、1分34秒999とただ一人1分34秒台に入れたハミルトンが、ロズベルグに0.216秒の差をつけて、ポールポジションを決めた。

 3番手にはレッドブルのリカルド。彼はハミルトンに0.5秒差まで迫ってみせた。フェルスタッペンが4番手である。

 フェラーリの2台は、結局メルセデスから1秒以上と大きく遅れた。その中でも、ライコネンがベッテルを上回る5番手に入っている。以下ヒュルケンベルグ、ボッタス、マッサ、サインツという順となった。

 ポールポジションを獲得したハミルトンは、明日の決勝レースで、今度こそスタートを成功させることができるか? チャンピオンを防衛するためには、ロズベルグだけには絶対負けられない。決勝レースは現地時間10月23日(日)14時、日本時間28時スタート予定だ。

F1アメリカGP予選結果
ClaドライバーChassisエンジン時間ギャップkm/h
1 44   Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 1'34.999   208.915
2 6   Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 1'35.215 0.216 208.441
3 3   Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 1'35.509 0.510 207.800
4 33   Max Verstappen  Red Bull TAG 1'35.747 0.748 207.283
5 7   Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 1'36.131 1.132 206.455
6 5   Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 1'36.358 1.359 205.969
7 27   Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 1'36.628 1.629 205.393
8 77   Valtteri Bottas  Williams Mercedes 1'37.116 2.117 204.361
9 19   Felipe Massa  Williams Mercedes 1'37.269 2.270 204.040
10 55   Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 1'37.326 2.327 203.920
11 11   Sergio Perez  Force India Mercedes 1'37.353 2.354 203.864
12 14   Fernando Alonso  McLaren Honda 1'37.417 2.418 203.730
13 26   Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1'37.480 2.481 203.598
14 21   Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 1'37.773 2.774 202.988
15 30   Jolyon Palmer  Renault Renault 1'37.935 2.936 202.652
16 9   Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 1'39.356 4.357 199.754
17 8   Romain Grosjean  Haas Ferrari 1'38.308 3.309 201.883
18 20   Kevin Magnussen  Renault Renault 1'38.317 3.318 201.865
19 22   Jenson Button  McLaren Honda 1'38.327 3.328 201.844
20 94   Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 1'38.548 3.549 201.392
21 12   Felipe Nasr  Sauber Ferrari 1'38.583 3.584 201.320
22 31   Esteban Ocon  Manor Mercedes 1'38.806 3.807 200.866

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 アメリカGP
サブイベント 土曜日 qualifying
サーキット サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
ドライバー Daniel Ricciardo , Lewis Hamilton , Nico Rosberg
チーム Mercedes , Red Bull Racing , McLaren
記事タイプ 予選レポート