F1カナダGP FP1レポート:メルセデス盤石1-2。別れたタイヤ選択に、レースは難解の予感

F1カナダGPのフリー走行1回目が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。

 今年のF1もヨーロッパラウンドの序盤戦を終え、北米カナダにやってきた。このカナダGPの舞台となるジル・ビルヌーブ・サーキットは、最高速が高くパワーが要求されるサーキットにも関わらず、路面のμが低く、ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトという、全く特性の異なるモナコと同じ組み合わせのタイヤが持ち込まれている。ただ、レースで使用が義務付けられているタイヤはソフトだけであり、ハースとルノーはスーパーソフトを全く持ち込まなかった。

 このカナダGPの最初のセッションであるフリー走行1回目。各車が走行を重ね、セッション開始から間もなく30分を迎えようとする頃、ターン2のアウト側にウイリアムズのフェリペ・マッサが激しくクラッシュしてしまう。マッサは、1コーナーのブレーキングでリヤの安定性を失い、コントロールも失ってしまった。マッサは「DRSのトラブルだ」と説明しているようだが、映像を見る限りDRSはきちんと閉じていたように見えた。リヤを大破させたマシンはガレージに戻されるが、その入り口を完全に閉め、修復作業を行っている。

 このマッサのクラッシュにより、セッション開始25分〜37分までの12分間赤旗中断。セッションが再開されると、各車ふたたびコースインし、タイムを計測していく。

 メルセデスのニコ・ロズベルグは、ウルトラソフトを履いて1分15秒台中盤を記録してトップタイム。しかしこれを上回ったのはチームメイトのルイス・ハミルトンで、ロズベルグのタイムを約0.7秒更新する1分14秒755である。しかしハミルトンのこのタイムは、ロズベルグのタイヤより1段階硬いスーパーソフトタイヤで記録されたものだ。ソフトタイヤを履いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、上位のタイムを記録しており、今回もタイヤの選択が非常に難しくなりそうだ。

 残り間もなく5分というところで、ジェンソン・バトンがコースインしようとする。しかし、ガレージでエンジンをかけたところ白煙が上がる。チームはそれでも問題なしと判断しピットアウトさせたが、やはりトラブルがあるようで、アウトラップを1周しただけでピットに戻ってきてしまった。バトンはこの周を含めて8周しかできておらず、セッションを通じてトラブルに見舞われてしまっているようだ。

 セッションは結局、ハミルトンがトップタイムのまま終了。2番手のロズベルグは、最終的には0.331秒差まで詰め寄り、メルセデスが盤石の1-2体制で最初のセッションを終えた。3番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン、5番手キミ・ライコネン(フェラーリ)と続いた。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは10番手、レッドブルのダニエル・リカルドは11番手である。

 なお、各車が履いたタイヤは大きく別れた。特にレッドブルとフォースインディアは、ソフトタイヤしか使用せず。フェラーリもウルトラソフトを履かずに温存している。また、ジル・ビルヌーブ・サーキットは普段あまり使われていないサーキットだということもあり、ブレーキングがうまくいかずコーナーを直進するマシンが目立った。

F1カナダGP フリー走行1回目結果

PosDriverTeamTimeGapLaps
1 United KingdomLewis Hamilton  GermanyMercedes 1:14.755   22
2 GermanyNico Rosberg  GermanyMercedes 1:15.086 +0.331 30
3 GermanySebastian Vettel  ItalyFerrari 1:15.243 +0.488 22
4 NetherlandsMax Verstappen  AustriaRed Bull Racing 1:15.553 +0.798 29
5 FinlandKimi Raikkonen  ItalyFerrari 1:15.618 +0.863 23
6 FinlandValtteri Bottas  United KingdomWilliams 1:16.301 +1.546 30
7 GermanyNico Hulkenberg  IndiaForce India 1:16.464 +1.709 24
8 SpainCarlos Sainz Jr.  ItalyToro Rosso 1:16.543 +1.788 21
9 MexicoSergio Perez  IndiaForce India 1:16.577 +1.822 25
10 SpainFernando Alonso  United KingdomMcLaren 1:16.663 +1.908 18
11 AustraliaDaniel Ricciardo  AustriaRed Bull Racing 1:16.734 +1.979 28
12 United KingdomJenson Button  United KingdomMcLaren 1:16.788 +2.033 8
13 FranceRomain Grosjean  United StatesHaas F1 Team 1:17.008 +2.253 22
14 BrazilFelipe Massa  United KingdomWilliams 1:17.065 +2.310 7
15 RussiaDaniil Kvyat  ItalyToro Rosso 1:17.310 +2.555 24
16 MexicoEsteban Gutierrez  United StatesHaas F1 Team 1:17.319 +2.564 24
17 BrazilFelipe Nasr  SwitzerlandSauber 1:17.855 +3.100 21
18 IndonesiaRio Haryanto  United KingdomManor Racing 1:18.103 +3.348 21
19 SwedenMarcus Ericsson  SwitzerlandSauber 1:18.129 +3.374 8
20 DenmarkKevin Magnussen  FranceRenault F1 Team 1:18.409 +3.654 13
21 GermanyPascal Wehrlein  United KingdomManor Racing 1:18.453 +3.698 30
22 United KingdomJolyon Palmer  FranceRenault F1 Team 1:18.583 +3.828 28

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 カナダGP
サブイベント 金曜 フリー走行1
サーキット サーキット・ジル・ビルヌーブ
ドライバー Lewis Hamilton , Nico Rosberg
記事タイプ フリー走行レポート