F1シンガポールGP FP2:ロズベルグがトップ奪還。ハミルトンはトラブルで終盤走れず

F1第15戦シンガポールGPのフリー走行2回目が行われ、ニコ・ロズベルグがトップタイムを記録した。

 F1第15戦シンガポールGPのフリー走行2回目が行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムを記録した。

 夜の帳が下り、漆黒の闇に包まれたシンガポール。その中で、マリーナベイ・ストリート・サーキットは、特設の照明によって煌々と照らされ、闇夜に浮き上がっている。

 まずコースインしたのはエステバン・オコン(マノー)。スーパーソフトタイヤを履き、セッション開始早々からアタックラップに入っている。マノーは他のチームに比べて、ウルトラソフトタイヤの持ち込みセット数がそれほど多くなく、この段階としては温存しておきたいところだ。

 そのオコンのタイムは1分51秒051。しかし、他のマシンがどんどんこれを上回る。

 上位チームで真っ先にコースインしたのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ベッテルはソフトタイヤを履き、1分47秒475を記録する。ベッテルのチームメイト、キミ・ライコネンはスーパーソフトを履いてコースイン。フェラーリはタイヤの選択を分け、比較走行を実施しているようだ。そのライコネンのタイムは1分46秒167で、ベッテルのソフトタイヤでのペースを大きく上回ってみせた。

 メルセデスのニコ・ロズベルグはソフトタイヤでコースイン。ベッテルが同じタイヤで記録したタイムを0.5秒上回ってみせる。メルセデスはルイス・ハミルトンにスーパーソフトタイヤを履かせる。こちらも、フェラーリ同様2台で選択を分けた。ハミルトンはこのタイヤで1分45秒275を記録し、圧倒的なトップタイム。ライコネンに約0.9秒の差をつけた。

 今回の注目チーム、レッドブルはダニエル・リカルドがスーパーソフトタイヤを履いて走行。ハミルトンに約0.3秒差まで近づく。しかしリカルドは、セクター1でハミルトンのペースを上回った。

 このセッション序盤の段階で上位に加わったのは、フォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグ。フォースインディアはFP1では下位に沈んだが、このFP2では他の上位と同じスーパーソフトタイヤで、僅差のタイムを刻んできた。FP1で上位につけたトロロッソ2台も、トップ10圏内である。

 間も無く開始から20分が経過しようという頃、リカルドがターン11の出口でスピン! このコースで最も狭い区間だったが、大きなダメージなくコースに復帰し、ピットに戻った。

 フォースインディアのもうひとり、セルジオ・ペレスもタイムアップし、チームメイトを上回る。さらにレッドブルのマックス・フェルスタッペンも自らのタイムを更新し、3番手に上がってくる。

 セッション開始から30分が経過しようという頃、ベッテルがウルトラソフトタイヤに履き替えてコースイン。自身のソフトタイヤでのタイムを2.2秒縮め、1分45秒266でトップタイムを記録する。チームメイトのライコネンもウルトラソフトで1分44秒427。スーパーソフトでのタイムを1.7秒縮めた。ここから判断するに、タイヤ間のタイム差は非常に大きそうだ。

 ロズベルグもウルトラソフトで1分44秒152。こちらも2秒近くタイムを縮めて、先頭に躍り出る。ヒュルケンベルグもウルトラソフトでベッテルに僅差に迫るラップ。やはりここに来て、好調である。

 ハミルトンはウルトラソフトでのアタックラップに苦労している。1コーナーでオーバーランしてしまい、タイヤが最も美味しい時間帯でタイムを計測できなかった。その後もコースにとどまるが、オーバーランが多い。またハミルトンは、「コクピットの右側が熱い!」という無線を飛ばしている。

 残り48分という段階で、FP1でほとんど走行できなかった、ハースのロマン・グロージャンが最終コーナーでスピン。アウト側のウォールに、マシンのリヤからクラッシュしてしまった。グロージャンはコースに戻れたものの、リヤウイングを大きく壊しており、ゆっくりとコースを1周してピットに戻った。

 セッション序盤、マクラーレン・ホンダはなかなか上位に選出できなかったが、ウルトラソフトタイヤを履くと大きくタイムを上げ、トロロッソやフォースインディアに肉薄。特にフェルナンド・アロンソが9番手に入ってくる。

 残り40分を切ると、各車がロングランで決勝のレースペースの確認を行い始める。ほとんどのマシンがウルトラソフトタイヤを履く中、ライコネンはスーパーソフトタイヤを履いてのロングラン。リカルドもスーパーソフトでの連続走行である。

 この中で、ロズベルグのウルトラソフトでのロングランペースを見ると、デグラデーション(タイヤの性能劣化によるペースの下落)の幅が非常に小さく、決勝でもかなりの周回数を走ることができそうだ。また、スーパーソフトタイヤを履くライコネンのデグラデーションも小さい。ゆえに、チームにとってはタイヤの選択が非常に難しくなりそうだ。詳しい分析は、追って当サイトでお届けする予定だ。

 なおハミルトンは、セッション25分ほどを残してマシンを降りてしまった。ハミルトンのマシンには油圧系のトラブルがあるようで、走行を継続することを諦めざるを得なかった。

 結局、このセッションはロズベルグがトップタイム。2番手にライコネン、3番手にフェルスタッペンと、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームが、上位を分け合う展開となった。タイム差もこれまでよりも小さく、予選〜決勝も、三者による接近戦となるかもしれない。

 なお、チェッカーが振られた直後、フェルナンド・アロンソのマシンにトラブル。どうもギヤボックスのトラブルのようで、ランオフエリアにマシンを止めてしまった。

F1シンガポールGPフリー走行3回目

ClaドライバーChassisエンジンLaps時間ギャップインターバルkm/h
1 6   Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 34 1'44.152     175.071
2 7   Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 34 1'44.427 0.275 0.275 174.610
3 33   Max Verstappen  Red Bull TAG 29 1'44.532 0.380 0.105 174.434
4 3   Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 26 1'44.557 0.405 0.025 174.392
5 5   Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 33 1'45.161 1.009 0.604 173.391
6 27   Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 35 1'45.182 1.030 0.021 173.356
7 44   Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 10 1'45.275 1.123 0.093 173.203
8 55   Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 33 1'45.507 1.355 0.232 172.822
9 14   Fernando Alonso  McLaren Honda 30 1'45.779 1.627 0.272 172.378
10 26   Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 35 1'46.029 1.877 0.250 171.971
11 11   Sergio Perez  Force India Mercedes 26 1'46.063 1.911 0.034 171.916
12 22   Jenson Button  McLaren Honda 30 1'46.574 2.422 0.511 171.092
13 21   Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 36 1'46.727 2.575 0.153 170.847
14 19   Felipe Massa  Williams Mercedes 30 1'46.856 2.704 0.129 170.640
15 77   Valtteri Bottas  Williams Mercedes 30 1'46.960 2.808 0.104 170.474
16 20   Kevin Magnussen  Renault Renault 30 1'47.161 3.009 0.201 170.155
17 30   Jolyon Palmer  Renault Renault 34 1'47.166 3.014 0.005 170.147
18 12   Felipe Nasr  Sauber Ferrari 29 1'47.531 3.379 0.365 169.569
19 8   Romain Grosjean  Haas Ferrari 12 1'48.391 4.239 0.860 168.224
20 9   Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 32 1'48.487 4.335 0.096 168.075
21 94   Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 33 1'48.505 4.353 0.018 168.047
22 31   Esteban Ocon  Manor Mercedes 29 1'48.823 4.671 0.318 167.556

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 シンガポールGP
サブイベント 金曜 フリー走行2
サーキット シンガポール市街地コース
ドライバー Nico Rosberg
記事タイプ フリー走行レポート