F1ハンガリーGP決勝:ハミルトンが3連勝でランキングトップに浮上。アロンソ7位

F1第11戦ハンガリーGP決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが3連勝。ランキング首位に浮上した

 雨に見舞われた前日の予選と打って変わり、好天に恵まれた決勝。スタートでは各車良い蹴り出しをするが、2番手スタートのルイス・ハミルトンが先頭で1コーナーへ。レッドブルのダニエル・リカルドがアウト側から一時2番手に躍り出るが、ニコ・ロズベルグが2コーナーでこのポジションをすぐに取り返す。後方では7番手スタートのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、6番手のカルロス・サインツJr.(トロロッソ)を交わしてポジションをひとつ上げた。

 メルセデス-メルセデス-レッドブル-レッドブル-フェラーリの順で序盤は展開。すぐのメルセデスの2台が後続に大きな差をつけて逃げるかと思いきや、レッドブルとフェラーリはこれに必死に食らいついてく。

 後方では8番手を走っていたマクラーレンがスローダウン。油圧関係のトラブルだ。なんとか問題は修正され、レースを続けていくことができるも、この時の無線指示に禁止されている”ドライバーサポート”の内容があったとして、後にペナルティを科せられることになる。

 14周目を走り終えた時点で5番手のセバスチャン・ベッテルがピットインし、ソフトタイヤを履く。ベッテルはレッドブル勢をアンダーカットしに行ったのだ。レッドブル勢も直ちにこれに反応し、3番手のリカルドをピットに呼び戻す。16周目にはマックス・フェルスタッペンもピットインするが、ベッテルにアンダーカットされてしまい、順位が逆転する。フェルスタッペンはベッテルに先行されてしまっただけではなく、ソフトタイヤを履いてスタートし、最初のスティントを長く取っていたライコネンの後ろでコースに復帰。そしてライコネンもしぶとくフェルスタッペンを抑える。この間にベッテルとリカルドに大きな差をつけられてしまうことになり、表彰台争いから脱落していくことになる。

 この16周終了時点では、先頭のハミルトンもピットイン。続く17周目にはロズベルグもピットに入る。

 ソフトタイヤを履いたハミルトンだが、なかなかペースを上げることができず、ロズベルグが1秒差以内に接近。さらには3番手リカルド以降のマシンも接近してくる。

 しかし、ハミルトンのペースは26周目に入ったあたりから回復し始め、徐々にロズベルグとの差を広げていく。逆にロズベルグはハミルトンについていけず、逆にリカルドに最小2.5秒まで詰め寄られる。

 ロズベルグに近づいたリカルドは、33周目終了時点でピットイン。タイヤを交換する。リカルドはロズベルグのアンダーカットを狙ったと思われるが、メルセデスはこれに反応せず。しっかりと自分たちの戦略を守る。レッドブルは万にひとつの逆転の可能性を狙ったのだろうが、これは功を奏さなかった。38周目終了時点ではフェルスタッペンもピットインしている。

 41周目を終えた時点で、先頭のハミルトンと3番手に上がっていたベッテルがピットイン。翌周にロズベルグも最後のピット作業も終える。

 予選でタイミングが合わず、14番手に終わっていたキミ・ライコネンは、他のマシンとは戦略を変え、ポジションを上げてきた。メルセデスの2台、レッドブルの2台、そしてチームメイトのベッテルが全てのピット作業を終えた段階で、ライコネンは4番手。そして50周を走り終えたところでピットインし、スーパーソフトを履く。

 ピットストップを終えたライコネンは、フェルスタッペンの後方7秒の位置でコースに復帰する。しかしペースはライコネンの方が圧倒的に速く、55周目にはフェルスタッペンの真後ろに近づいた。そして57周目、ライコネンが抜きにかかる。しかし、ライコネンのフロントウイングの左側とフェルスタッペンの右リヤタイヤが接触。ライコネンはカスケードを壊してしまったが、ピットには入らず。そのままフェルスタッペンを追撃していく。ウイングが壊れていても、ペースが衰える気配はない。ライコネンは再三にわたってオーバーテイクを仕掛けるが、フェルスタッペンは巧みにこれを凌いでいく。

 一方、首位を行くハミルトンとロズベルグも1秒前後に接近。さらに3番手を争うリカルドとベッテルも1秒以下の差……上位は前者が何らかのバトルを戦うということになった。

 しかし、いずれのバトルも順位が入れ替わることなく、ハミルトンがそのままトップでチェッカー。ロズベルグが2位でフィニッシュした。この結果、ハミルトンは今季の獲得ポイントを192として、186のロズベルグを逆転。11戦目にして、ついにランキングトップのドライバーが入れ替わった。

 3位にはリカルド。4位のベッテルとの差は0.6秒差だった。また5位フェルスタッペンと6位ライコネンとの差は0.3秒である。

 なお、トップ3チームの後ろでフィニッシュしたのは、終始単独走行となったアロンソ。アロンソはフリー走行1回目〜3回目、そして予選、決勝と全て7位という珍記録を作った。ただ、マクラーレンが確実にトップ3のマシンのすぐ後ろの戦闘力を発揮し始めてきた証だとも言え、今後に向けて期待が高まる結果だろう。チームメイトのバトンは、油圧系のトラブルでリタイアしている。

 来週にはすぐにドイツGPが行われ、それが終わると今季のF1は約1カ月の夏休みに入る。タイトル争いはハミルトンに流れが完全に向いた感があるが、前半戦最後の母国ドイツで、ロズベルグが流れを取り戻すことができるのか? これが最大の注目ポイントを言えるだろう。

F1ハンガリーGP決勝結果

ClaDriverChassisEngineTimeGap
1  Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes -  
2  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 1.977 1.977
3  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 27.539 27.539
4  Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 28.213 28.213
5  Max Verstappen  Red Bull TAG 48.659 48.659
6  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 49.044 49.044
7  Fernando Alonso  McLaren Honda 1 lap 1 Lap
8  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 1 lap 1 Lap
9  Valtteri Bottas  Williams Mercedes 1 lap 1 Lap
10  Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 1 lap 1 Lap
11  Sergio Perez  Force India Mercedes 1 lap 1 Lap
12  Jolyon Palmer  Renault Renault 1 lap 1 Lap
13  Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 1 lap 1 Lap
14  Romain Grosjean  Haas Ferrari 1 lap 1 Lap
15  Kevin Magnussen  Renault Renault 1 lap 1 Lap
16  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1 lap 1 Lap
17  Felipe Nasr  Sauber Ferrari 1 lap 1 Lap
18  Felipe Massa  Williams Mercedes 2 laps 2 Laps
19  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 2 laps 2 Laps
20  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 2 laps 2 Laps
21  Rio Haryanto  Manor Mercedes 2 laps 2 Laps
   Jenson Button  McLaren Honda 10 laps 10 Laps

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ハンガリーGP
サブイベント 日曜日 レース
サーキット ハンガロリンク
ドライバー Fernando Alonso , Lewis Hamilton , Nico Rosberg
記事タイプ レースレポート