F1ベルギーGP FP2分析:メルセデスとレッドブルは互角か? フォースインディアも魅力的

スーパーソフトを履けなかったメルセデスの真価は? フォースインディアのペースは印象的だった

 約1カ月の夏休みを終え、今季のF1も再開である。舞台はスパ・フランコルシャン、ベルギーGPである。

 スパ・フランコルシャンは1周7.004km。現在F1が開催されているサーキットの中では随一の長さを誇る。

 このグランプリに持ち込まれたのは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種類のタイヤだ。ポイントランキングトップをひた走るメルセデスは、このグランプリに4セットしかスーパーソフトを持ち込まず、その判断が正しかったのかどうか、非常に注目された。一方、フェラーリは7セット、レッドブルは6セットのスーパーソフトを持ち込んでいる。

 そのスーパーソフトタイヤは、金曜日の気温/路面温度が予想以上に上がったため、大きなデグラデーションを示している。

 フリー走行2回目のセッション後半、スーパーソフトを履いてロングランを行った7人のドライバーのデグラデーションの平均値は0.304秒/周。もっとも大きかったのはフォースインディアのセルジオ・ペレスで、1周あたり0.480秒もペースが下落している。その他のタイヤのデグラデーションも計算すると、ソフトタイヤは0.199秒/周(13人の平均)、ミディアムタイヤは0.088秒/周(6人の平均)であった。

 なお、スーパーソフトとソフトのペース差は約1.2秒、ソフトとミディアムのペース差は0.5秒程度と推測される。ここから計算を進めていくと、スーパーソフト→スーパーソフト→ミディアムとタイヤを繋いでいく2ストップ作戦が、決勝レースではもっとも速そうだ。ただ、使えるスーパーソフトが3セット残っていた場合は、3ストップ戦略も可能だと考えられる。

 ただ、前述の通りメルセデスは4セットしかスーパーソフトを持ち込んでおらず、なおかつFP1ですでに1セットを使用、さらにもう1セットはQ3専用セットであるため、戦略が限られてくる。その上、スーパーソフトとソフトのタイム差は大きいため、いくらメルセデスでも、スーパーソフトが少ない状態で予選を戦い抜くことができるかどうか?

 なお、土曜日以降は気温が下がるとの予報もあるため、そうなった場合はさらにスーパーソフトが使いやすいコンディションとなるだろう。

 各チームのロングランペースを見ると、ソフトタイヤを履いた際のメルセデスとレッドブルはほぼ互角。これまでの他のグランプリのように、メルセデスが一歩抜けているということはなさそうだ。フェラーリはメルセデスとレッドブルに比べて、ソフトタイヤでのペースの下落幅が大きく、苦労することになるかもしれない。

 注目はフォースインディアだ。ペレスはスーパーソフトでもミディアムでも、他に比べてデグラデーションが大きかったが、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグはいずれのタイヤでも低い値。特にミディアムタイヤでのペースはハイレベルかつ安定しており、トップ3を脅かす存在になるかもしれない。そういう意味で言えば、1発のペースでまだ真の力を見せていないと思われるウイリアムズも、そのデグラデーションは小さかった。

 いつもはこの集団の直後にいることが多いトロロッソは、今回苦戦している模様。マクラーレン・ホンダはロングランで安定しており、入賞圏内を狙うことができるだろう。

 なお、新しいパワーユニットのコンポーネントを投入し15グリッド降格が決まっていたハミルトンは、7基目のターボチャージャーとMGU-Hも投入して30グリッド降格のペナルティが確定。またアロンソも6基目の全コンポーネントを投入したことで、35グリッドが決まっている。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ベルギーGP
サーキット スパ・フランコルシャン
記事タイプ 速報ニュース