ハミルトンに続くパワーユニットのトラブル。相互関係は無いとメルセデス

メルセデスによれば、ハミルトンのパワーユニットに起きるトラブルに相互関係はないという。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、マレーシアGPの決勝でトップ走行中にエンジントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。ハミルトンとタイトルを争うチームメイトのニコ・ロズベルグは3位に入り、選手権のリードは23ポイントまで広がった。

 今季は8人のドライバーがメルセデス製のパワーユニットを使っているにもかかわらず、なぜかハミルトンにだけトラブルが続いている。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、メルセデスはそのトラブルの原因を説明するのに難儀していると語る。

「興味深いことに、トラブルのほとんどはお互いに関係ないようだ」

 ハミルトンのトラブル原因について訊かれたウルフは、motorsport.comに対してそう答えた。

「それぞれ別の問題だった。あるトラブルは供給メーカー側のトラブルだったし、素材の問題だった時もある。またアッセンブリーやデザインによる疲労のミスだったこともある。それにより、必要とされる走行距離に満たなかった。私たちが識別することができた限りでは、それらのトラブルにパターンはなかった」

 マレーシアGP決勝でのブローアップと同じように、ハミルトンは中国とロシアで、MHU-Hのトラブルに見舞われている。またハミルトンは、不足するパワーユニットの数を補うため、ベルギーGPで多くのコンポーネントを投入。グリッド後方からのスタートを余儀なくされた。

全力でプッシュしていた

 ウルフは、ハミルトンのトラブルが、彼がレッドブルのふたりに対してマージンを築くために、全力で走行している際に起きたことを確認した。つまり、パワーユニットを酷使しすぎたため、余分な負荷がかかっていた可能性が考えられるのだ。

「彼は当時全力で走っていた」とウルフは説明する。

「我々は順位を奪われることなくピットストップを行うために必要な、23秒のギャップを築こうとしていたんだ」

「レッドブルはすべて正しいことをしていたんだ。彼らには、バーチャルセーフティカーの時にギャンブルができるよう2台のマシンがいた。そして、最終的には1台をコース上に残し、極めて困難な1ストップ作戦を行ってくる危険性があったんだ。それは非常に困難なことだっただろうけど」

「彼らは依然、2台のうち1台はステイアウトし、そしてもう1台はピットに入るということができた。だから、我々はスティントを伸ばし、そしてギャップを築くことができたため、その戦略は正しい方向に向かっていたんだ」

「しかし、十分なリードを築く直前、ピットに呼び込もうとしたその直前だった、エンジンがブローアップしてしまったんだ」

公平な戦い

 今季のタイトル争いは、非常に重要な時期を迎えている。にもかかわらず、ハミルトンに今回のようなメカニカルトラブルが発生するということは、チームにとって非常に苛立たしいことだったと認めた。しかしそのタイトル争いは、ロズベルグがハミルトンのトラブルにより有利にポイントを獲得したとしても、その価値が汚される心配はないという。

「機械を使うスポーツだから、こういうことも起きる」

 ウルフはそう語る。

「私は2014年のことを覚えている。ニコは最終戦のスタートで失敗してしまった。それがチャンピオン決定の瞬間になったんだ。そして、今年はその不運が彼(ハミルトン)に降りかかっているんだ」

「しかし、私はそのことがチャンピオンシップに影を落とすことになるとは思わない。もちろん、彼(ロズベルグ)はマシンの信頼性の面で幸運なドライバーだったということができるだろう。しかしそれと同じように、彼は素晴らしいドライブも見せた、例えばシンガポールのようにね」

「しかし、ご存知の通り、まだチャンピオンシップは終わっていない。残りは5レースもあるんだ。ルイスはチャンピオン獲得に向けて大きな打撃を受けた。それは明らかだ。しかし、結末を待ってみることにしようじゃないか」

「彼ははコース上で戦ってくれるだろう。願わくば、残り5レースでトラブルが起きて欲しくない。そして全てが終わった時、その結末を見ることになるんだ」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 マレーシアGP
サーキット セパン・インターナショナル・サーキット
ドライバー Lewis Hamilton
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース
タグ toto wolff