ピレリ「現行のテストカーではダウンフォースが著しく足りない」

ピレリは、テスト用のマシンにダウンフォースが足りず、そのため十分なデータが取れないと主張している。

 ピレリは、メルセデスとフェラーリ、そしてレッドブルの協力を得て、来年のマシン用の新しい幅広タイヤのテストを行ってきた。

 しかし、タイヤの構造とコンパウンドの開発の点で重要な局面を迎えている。しかしテスト用に用意されたマシンは、来年のマシンが発生すると予想されているほどのダウンフォースを発生できておらず、必要とされている作業が行えないという心配が出てきた。

 テスト用のマシンは、今年の現行のマシンより10%ダウンフォースレベルが高く設定されているが、2017年のマシンに比べて少なくとも20%ダウンフォースが足りていないというデータが出ている。そしておそらく、テストが終わる頃には40%以上足りないのではないかと考えられている。

 ピレリの代表者はFIAとこの件について議論を交わし、次回のテストまでにもっとダウンフォースを得ることができないかと解決策を探っているようだ。

「解決策を探る時間もない」

 ピレリのF1レーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラはこう話した。

「ミュールカー(テスト用のマシン)はかなりダウンフォースが足りていない。チームは次のテストに向けて、ダウンフォースを増やすように働いている」

「必要なレベルのダウンフォースがないという問題は、来年必要になるレベルのコンパウンドを得られないということだ。だから正しいレベルのダウンフォースを得て、デグラデーションを評価しないといけない」

「パフォーマンスが向上し、ダウンフォースが増えた時、デグラデーションが大きくなるので、やはりダウンフォースが必要だ。適切な数値を得るためにもよりダウンフォースが必要になる」

 どれくらいダウンフォースが不足しているのかと尋ねると、イゾラは次のように答えた。

「難しい質問だ。それは、2017年の最初の方を考えるか、終盤を考えるかによるんだ。2017年を通して我々はマシンを大幅に開発するだろうから、今の我々は目標とは程遠いところにいる。たぶん、20%近く足りていないだろう」

 次回は10月12日と13日にメルセデスがバルセロナで、レッドブルは10月14~16日にアブダビでそれぞれテストを行う。このテストはシーズン中最後のテストであり、ピレリはこのテストで、最終仕様のスリックタイヤを走らせたいと考えている。

 イゾラは、ダウンフォースを増やすための解決策を見つける時間が足りないことを認めた。

「我々に多くの時間はない。チームがダウンフォースを増やそうとしているのはわかってる。彼らも素早く作業に取り掛かってくれたし、このためにベストを尽くしているよ」

「だから彼らがベストを尽くしていないなんて言わない。このレベルのダウンフォースを生み出すことを除いて、2017年のマシンとは違うマシンを作るのは簡単じゃないんだ」

「来年のコンディションを再現できるマシンを作るために、我々は共に働いている。だからみんなテストができて、我々は集めたデータと共にタイヤを供給できるんだ」

プレシーズンテストの開催地は?

 現在の状況を考えて、来シーズンの開幕前テストをヨーロッパ以外のところで実施できるよう、ピレリは懸命に働きかけている。

 気温が低いと予想されるバルセロナやヘレスでは、ピレリはタイヤに十分な負荷をかけられないため、ピレリはバーレーンでのテストを望んでいる。

 ビッグチームはこれを受け入れているようだが、そうでないチームはコストの面でこの提案には満足していないという。

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース
タグ pirelli