ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

フェラーリ:フロントウイングの変更、フロアブラケットフィンの追加

フェラーリは、マリーナベイ・サーキットに対応し、パフォーマンスを上げるため、いくつか変更を施している。

フロントウイング

Ferrari SF16-H front wing comparison
Ferrari SF16-H front wing comparison

Photo by: Giorgio Piola 

 フェラーリのフロントウイングには、トンネル形状の部分が存在する。これは、フラップの湾曲によって形成されていて、上の写真に写るふたつのウイングのうち、下のウイングがシンガポールGPに使用されるものと考えられる。

 このトンネルの開口部は狭められ、その後方に位置するフラップのスリットの形状も、変更されているように見える。

 この変更によって、生み出される空気の渦の形状も変わる。そしてタイヤの表面を横切って移動する気流にも変更が加えられ、周囲の空気を押し出している。さらに、それが影響を及ぼす”跡”も変更されている。

 このウイングを使用する目的は、空気の流れの下流に存在するパーツが発生するダウンフォースの改善にある。タイヤが下流に存在する、特にフロアに及ぼす影響をうまく処理することができれば、リヤのダウンフォースを増加させることに繋がるのだ。

フロアサポートブラケット/ウイングレット

Ferrari SF16-H detail

Ferrari SF16-H detail

Photo by: Giorgio Piola

 フェラーリは、車体の剛性を高めるために、メインのボディワークとフロアを繋ぐ追加の支持ブラケットを追加した。しかしそのパーツは、剛性確保というよりも空力面に影響を及ぼしているように見える。

 このブラケットは”r”形状のフィンになっていて、コークボトル状にボディを絞り込んだことで生み出された、フロア後部の平坦部に位置している。

 このサポートフィンのアイデアは、気流を導くためだけではなく、サイドポッドに沿って空気が流れるのを助けている。その上、このセクションの気流を整え、フロア後端のパフォーマンスと安定性を向上させようとしていると考えられる。

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 シンガポールGP
サーキット シンガポール市街地コース
チーム Ferrari
記事タイプ 分析
Topic ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】