フェリペ・マッサ コラム:レッドブルとの白熱する闘い

フェリペ・マッサのコラム第2弾では、ロシアGP、そしてレッドブルとの白熱するチームバトルについて振り返った。

 世界的に見ても、ソチはアクセスの難しい場所だよ。だから2年前にモナコに住むドライバーたちとチャーター機を用意することにしたんだ。それ以来、皆でチャーターをするのが恒例になって、グループ写真を撮りながら、僕たちの旅が続いて行くようにしてるんだ。今年のチャーター機はニコ・ロズベルグがすべて手配したんだけど、レースの結果を見る限り、彼に幸運を呼び込む事になったよね。だからこの先も、彼が縁起をかついでこの任務を喜んで行ってくれるといいんだけど。

チャンピオンシップへの後押し

 ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングにとってロシアGPは今後に繋がる好ましいレースだったと思う。ポイント争いの観点からも、僕たちにとってとても良い結果となったよ。

 週末のある時点では、表彰台も望める状況だったよね。表彰台は実現しなかったにしても、僕たちは22ポイントを獲得して、レッドブルが無得点だった事を考えると悪くない結果だよ。コンストラクターズポイントをかなりリカバーできたのは、すごい重要な事だ。

 レース週末は最初から正しい方向に向いていた。僕たちは、GP期間を通してすべての作業をすることを好むから、通常は金曜日のFP1とFP2の間は良い順位に付けられないんだ。エンジニアはロングランの厳格なプログラムに合わせて、タイヤの劣化状態の分析を行いたいから、僕とバルテリ・ボッタスが金曜日に5位以内に入るのは珍しい事なんだよ。でもソチではそれが実際に起こったんだ。フリー走行の最初から良い順位を得る事ができた。そして、その順位はフリー走行を通して偶然でも何でもなくなった。

 僕たちのこの歩みは、土曜日の結果と、日曜日の決勝でバルテリと並んで4位と5位を獲得したことで証明された。フェラーリとメルセデスが、僕たちの手の届かない位置にいたのは事実だけど、僕たちはソチで確実に3番目のベストチームだったんだ。

最速ラップのチャンス

 僕のレースはとてもやりやすかったし、良いリズムを見つける事ができて嬉しいよ。レース終盤では、安全策を取って2度目のピットストップを決めたくらいだからね。僕の前にはバルテリがちょうど安全な間隔で走行していて、後ろを走るフェルナンド・アロンソとはかなりの開きがあったから、順位を落とさないためにタイヤを交換することができたんだ。

 僕はレースの最初と同じスーパーソフトに戻した。そして、もし最終ラップでセーフティカーが入れば、理想的な順位を獲得できるだろうと思っていたんだ! もしそうではなくても、燃料は軽く、新しいスーパーソフトタイヤと言うパーフェクトな状況だったから、レースの最速ラップを出せるだろうとかなり前向きに捉えていた事を白状するよ。ある時点では、最速ラップを出すのに成功したと思ったんだけど、最後の最後でロズベルグにその名誉をまんまと持って行かれてしまった。ひどい話だよね! 冗談はさておき、誰が見てもソチのメルセデスは無敵だった。

タイヤの方針

 ロシアはタイヤ交換の少ないレースなんだ。そしてタイヤの選択は色々な方向から検討して決められる。F1では、ふたつの異なる方針が存在していて、どちらの方針もそれぞれ異なる人たちをハッピーにしていると思っている。

 ドライバーの観点からすると、タイヤの高速劣化はレースをつまらなくすると言わざるを得ない。他のマシンとただ闘うだけではなく、色々な状況にフォーカスしなくてはならない上に、いくつものパラメーターを監視しなくてはならいため、最終的にマシンの中でエンジニアの役割を少し果たさなくてはならないんだよ。

 だから、観客にとっては中国GPのようにエキサイティングなショーであっても、ドライバーにとっては満足できるものではないんだ。 様々な事なるレース戦略によって、中国GPのような多くのピットストップやたくさんのオーバーテイクは生じるのさ。

 ソチはオーバーテイクがとても難しいサーキットで、違うタイプのレースだった。レース中はあまりピットストップは見られなかったし、みんなが事実上同じ戦略でレースをしていた。そうなると、ドライバーは100%の力でプッシュできるけれど、ショーとしては面白くないと言う矛盾が生じてしまうんだ!

レッドブルとのバトル

 今は、次のバルセロナにすでに焦点を向けているよ。シーズン前にバルセロナのサーキットで行ったテストのおかげで、ドライバーとチームはコースをよく把握しているんだ。

 カタルニアのサーキットは、第3セクターを筆頭に、良いシャーシと良い空力が力を示すコースだ。僕たちにとっては簡単な週末にはならないだろうけど、レッドブルよりも出来る限り多くのポイントを獲得する事を目指すよ。

 僕たちはまだ多くの良いカードを持っている。それに、2016年序盤を通して、ウイリアムズがピットストップで大きな進歩を遂げている事を僕は重要視している。チームは4戦すべてを通して、僕が3回、ヴァルテッリが1回、最速のピットストップを決めている。だから、素晴らしい仕事をしてくれたチーム内すべてのメンバーに、拍手喝采を送るよ。このままの調子で突き進んで行こう!

 

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 ロシアGP
サーキット ソチ・アウトドローモ
ドライバー Felipe Massa
チーム Williams
記事タイプ インタビュー