ブレーキング時のディフェンス明確化を歓迎するドライバーたち。「ドライバーの”常識”だ」

ブレーキングゾーンでの動きに関して、FIAがスタンスを明確化したことを、ベテランドライバーたちは歓迎している。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンがハンガリーや鈴鹿で見せた、議論を呼ぶようなディフェンスの動きで、この問題はスポットライトを浴びた。いくつかのレース週末で行われた、ドライバーブリーフィングで議論が白熱したが、F1のレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、ブレーキングゾーンでの”異常”な動きは、スチュワードに報告されるとし、スタンスを明確化した。

 ルイス・ハミルトン(メルセデス)とジェンソン・バトン(マクラーレン)は、このルールは、彼らがF1にいるほとんどの間、ドライバー間で常に守られていたが、それが最近変わってしまったと語った。

「僕がF1にいる10年間、すべてのドライバーが同じルールを理解していた」とハミルトンは語った。

「新しく入ってきた新人だけが、長い長い間、常に共有されていた不変のルールを守らなかった」

「僕らはミハエル(シューマッハー)とも同じルールでレースをしてきたんだ……だから、F1に入ってきた何人かのドライバーが、違うルートを取り、違う意見を持っているのは興味深い。でも、お互いにリスペクトをすべきだ」

「僕らは危険なスピードでレースをしている。だからディフェンスに関して、ブレーキングでそれをすべきではない。チャーリーが、大多数のドライバーの意見を理解してくれたのは素晴らしいことだ」

「ルールは厳格で、明確でなくてはならない。もしそうでなければ、もしブレーキング時に動くことができると言われれば、みんながそうするだろう」

「そうなれば、最終的に全員が、危険なドライビングをすることになる。例えばインディカーを見てみれば、彼らはハイスピードでドライブしていて、誰かが変な動きをすればマシンが宙に舞ってしまう。だから、これは正しい方向性なんだ」

 バトンもハミルトンに賛同し「僕もこれは正しいルールだと思う。このスポーツは昔から、誰かがオーバーテイクを試みている時に、ブレーキングゾーンで動くのは間違ったことだと、常によく理解されてきたと思う。なぜなら、オーバーテイクを試みているドライバーはみんな、限界だからだ」と語った。

「限界までプッシュしているときは、コントロールを失う瀬戸際なんだ」

「目の前にいるドライバーが動いて、自分が飛び込もうと思っていたスペースを消されたら、クラッシュしてしまうだろう」

「それが常識だ。15年レースをしてきて、本当に何も問題は起きなかった。でも、ほんのここ数年間は違う。今、それを彼らが明確化してくれたので、それについては満足している」

明確化は必要だったと語るロズベルグとベッテル

 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も、重大事故のリスクが大きくなりすぎるとして、これに賛同している。

「確実に、これは明確化しておく必要がある。なぜなら、それは非常にハイリスクな状況だからだ」とロズベルグは語った。

「後ろから飛び込んでくるマシンは、絶対的に限界なんだから、そういうケースでアクシデントを避けるのはすごく、すごく難しい。限界だから、それ以上ステアリングを切ることもできない。だから明確化することは、良いことだと思う」

 ベッテルも「僕がF1に入ってきた日から、それは明確だった。それは一種の不文律だったけど、最近は間違いなくそれが守られていなかった」と語った。

「僕たちは昨日(ブリーフィングで)話し合った。何かが起こるのを待っていたけど、素晴らしいことが起きた」

 一方でマクラーレンのフェルナンド・アロンソは、そのルールは常にドライバー間で理解されていて、サッカーで言うところの『ハンド』のようなものだと語った。

「以前から明確だったし、それは今もだ」とアロンソは語った。

「サッカーでは、フィールドの中でボールを手で扱えば、それはペナルティだ。レフェリーがペナルティを科す時もあれば、そうじゃない時もある」

「これも、以前から明確だったけど、ペナルティを科される時もあれば、何も起きなかったこともある」

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シリーズ F1
ドライバー Fernando Alonso , Jenson Button , Lewis Hamilton , Max Verstappen , Sebastian Vettel
記事タイプ 速報ニュース