ホンダ長谷川祐介「来シーズンに向けて開発を始めている」

ホンダの総責任者である長谷川は、今季の目標がマシンの信頼性を向上させることだと明かした。

 鈴鹿サーキットで行われている日本GP、金曜日の練習走行が終わってホンダのF1総責任者である長谷川祐介が記者の質問に答えた。

 彼によると、フェルナンド・アロンソはクルマのバランスの良さには満足しているが、上位とのタイム差の大きさに落胆気味のようだ。FP1、FP2共に最速タイムを出したのはニコ・ロズベルグ。アロンソとのタイム差はFP1が2秒572、FP2では随分と短縮したものの、依然として1秒735と大きく開いている。一方のジェンソン・バトンはグリップ不足に泣き、アロンソよりさらに遅れた。

 そして、本日の予選では、アロンソ14位、バトン17位に終わった。しかし、長谷川の今年の目標は信頼性の向上が主な目的だという。

「トップ3チームには歯が立たないが、フォースインディア、ウィリアムズとは戦える位置に来た感じがある。常にトップ10には入れるかどうか。その可能性は十分にあると思う。開発の方向性は大きくはずれていないはず」

 しかし、ここまで来るには夏休み以降の大きな手術が必要だったという。

「今シーズンが始まるときには、完走できれば10位あたりには入れるかと思っていましたが、現実は厳しかったです。そこで、夏休みが明けてエンジンやターボに手を入れ、メルセデスとの差が大きかったので、開発の方向性を見直しました。それでフォースインディア、ウィリアムズとの差を縮めることが出来たと思います」

 エンジンに関しては厳しいルールがある。年間に使用出来る数はドライバー1人につき5基まで。6基以上の使用になるとペナルティが科せられ、グリッド降格が言い渡される。マクラーレン・ホンダはこれまで最高55グリッド降格(アロンソ)を経験している。

 パワーユニットの開発あるいは改良に関しては、チームが年間を通して使用出来る32トークンを使って行う。

 マクラーレン・ホンダはマレーシアGPを前にしてトークンを3個残しており、そのうち2つを使ってパワーユニットを改良した。1つはICE(エンジン)、他のひとつは排気マニフォールド。この排気系の改良で軽量化が可能になり、改めてエンジン全体のバランスを改良することができた。さらに、ICEの改良はエンジンの性能に関するものではなく信頼性の確保。トークンは不要とFIAが判断、マクラーレン・ホンダに返却された。その結果、マレーシアGP終了時点でマクラーレン・ホンダは2トークンを所有していることになった。しかし長谷川によると、この2トークンは今シーズンの残りのレースではもう使用しないという。

「我々はすでに開発のシフトを来シーズンのパワーユニットに向けています。今年の残り4レースに使用するパワーユニットに大幅なハードウエアの改良を施すことはありません。今のエンジンをシーズン最後まで使います」

 2015年は進化の少なかったホンダのパワーユニット。実質的に今年1年で中堅チームと互角に戦えるように仕上げてきた。この調子でいけば、来シーズンはより効率的で高性能のパワーユニットが誕生するはずだ。

Be part of something big

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
イベント名 ホルヘ・ロレンソF1テスト
記事タイプ インタビュー