メルセデス、ハミルトンのパワーユニット残りは”2セット”

メルセデスは、マレーシアGPでブローした後も、ハミルトンには残り2セットのパワーユニットが残っていると明かす。

 マレーシアGPの決勝、2番手のダニエル・リカルド(レッドブル)との差を広げながら、快調にレースをリードしていたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、突然のエンジントラブルに見舞われ、マシンから炎と白煙を上げてリタイアした。このトラブルによりパワーユニットを1基失うことになってしまったハミルトンは、年間の使用制限基数の面から見ても、劣勢なポジションに立たされるのは間違いない。

 しかしメルセデスのエクゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、ハミルトンがフリー走行を欠場することを余儀なくされることについて、心配すべきではないと語る。なぜならハミルトンは、チームメイトと同じだけのコンポーネントを持っているからだ。

「その(トラブルを起こした)エンジンは、最初にスパ(ベルギーGP)で投入されたものだ」

 ロウはそうmotorsport.comに対して語った。

「フリー走行を1回走っただけのものだった」

「彼はまだ、ベルギーGPの金曜日のフリー走行を1回だけ走った、他の”新しい”エンジンを持っている。その上、ベルギーとイタリア、そしてシンガポールを走ったエンジンもある。とにかく、我々はパワーユニットのフルセットを2セット持っているんだ」

問題の原因について説明を求めるハミルトン

 ハミルトンは、8人いるメルセデス製パワーユニットユーザーのドライバーで、唯一信頼性の問題に悩まされている。そのため彼は、その原因について説明を求めている。

「なぜ問題が僕のクルマにだけ起き続けるのか、僕はその理由を理解する必要がある」

 そうハミルトンは説明した。

「43基のパワーユニットが、8台のマシンで使われることになる。僕のと同じパワーユニットのはずだが、そのどれにも、同じような問題は起きない」

「メルセデスにとっては、僕はナンバー1ドライバーだ。そう確信している。こう言う事が起きる時には、僕はその原因を理解したい。そして、彼らがそれが再び起きないようにどうやっているのかを知りたいんだ」

「僕の懸念は、僕はふたつの別のエンジンを持っているけど、その両方は最後まで大丈夫なのかということだ。セッションを走ることができないというなら、僕はそのセッションに出走しない。しなければならないことを僕に知らせて欲しいんだ。残りのシーズンを過ごすためには、何だってするつもりだ」

マシントラブルでタイトルが決着するのは見たくない

 ロウは、マレーシアでのハミルトンのトラブルが、チャンピオンシップ争いに大きな影響を与えたため、チームはひどいショックを受けていると付け加えた。

 彼は、今季最後の重要な時期に、ハミルトンやロズベルグが、ポイントを失うようなトラブルに見舞われ、その結果タイトルが決まってしまうようなことが起きないよう期待していた。

「我々はこの歪んだ事態に非常にショックを受けている。我々は心の底から、ガレージ全体でフェアな競争が行われることを望んでいるんだ」そうロウはmotorsport.comに対して語った。

「我々は、チームが持っているトラブルの数を減らすために、非常に、非常に賢明に働いている。我々は前年以上の向上を達成したんだ」

「全体的に見れば、我々が今まで作ってきたものの中で、最も信頼性が高い。バルセロナでのレースを除外すれば、今回が初めてのDNF(リタイア)だ」

「我々はそれを避けるために一生懸命働いてきた。そして、このようなタイトル争いの最終段階に於いて、我々は片方のドライバーの足を引っ張るようなことはしたくないと、この数週間言い続けてきた。しかし、残念ながらそれをしてしまった」

「これについて、我々は本当にショックを受けている。なぜなら、誰もが何にも干渉されない、まっすぐな競争を求めているから。それがスポーツの本質なんだ。皮肉なことを想像すれば、彼はシンガポールで使ったエンジンを残している。しかし、ニコはそれを使って、大丈夫だったんだ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー Lewis Hamilton , Nico Rosberg
チーム Mercedes
記事タイプ 速報ニュース