元世界チャンピオンのビルヌーブがレッドブルのルーキーに警告とアドバイス

ビルヌーブはフェルスタッペンが積極的なドライビングの範疇を超えていることを、FIAは意図的に黙認しているのではないかと懸念している。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ベルギーGPでのアグレッシブなディフェンスを行ったことで論争の渦中にいる。何人かのライバルは、もしフェルスタッペンが落ち着いた行動を取れていなかった場合、大きな事故の原因になっていただろうと警告している。

 しかし元世界チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、FIAがフェルスタッペンのF1における魅力を失わないがために、積極的な罰則を与えないのではという懸念を持っている。

「フェルスタッペンを”保護”してるように見えるFIAに問題があると思う」ビルヌーブはmotorsport.comに語った。「彼らはフェルスタッペンをスターにしたいんだ」と。

「ドイツGPでフェルスタッペンがストレート上で方向を変えたせいで、ニコ(・ロズベルグ)がブレーキポイントを逃したんだ。彼らは一緒にコーナーに入って、ニコがペナルティを受けることになった。細かいことはあったけど、彼のせいではなかったと思う」

「この判定はまちがっている。この判定には憤りを感じさせる何かがあると思う」

ライバルを殺めかねない行為

 ビルヌーブはベルギーGPでのフェルスタッペンの行いに対し、”ありえない”と主張した。

「やりすぎだ」とビルヌーブは語る。

「スタートも”レース”なんだよ。やりすぎだ。しかし、それでも”レース”だ。その状況下で十分なスペースもないのにインに飛び込むことは、危険なインシデントになり得る。GP2で走っているドライバーでも、そんなの分り切ったことだろう?」

「良いスタートが切れなかった時は、それをただ受け止めればいいんだ。それは悪いことではないよ。でもその後、彼は他のドライバーに対して文句を言うんだ。『彼らにレースを邪魔された』とね」

「リラックスしなよ、フェルスタッペン。大きなリスクを冒したけど、それが報われなかったんだろう。君のせいでみんなのレースをダメにしたんだし、君のレースも君自身がダメにしたんだ。それでいいんだよ。人生そういうこともある」

「彼には自分のしでかしたことが受け入れられないんだ。ベルギーGPのストレートで2回キミ(・ライコネン)に対してやったこと、ベッテル(フェラーリ)に対してやったことも同様にだ。落ち着け。君は誰かを殺しかねないぞ」

元世界チャンピオンからのアドバイス

 ビルヌーブはF1にハードなレースがもたらされるのは問題ないという。しかし、彼には危険なポイントがあると付け加えた。そのポイントとは、フェルスタッペンがF1で友達を作る気配がないことかと訊かれたビルヌーブは、次のように答えた。

「いや違う。彼はそんなこと気にしていないよ。それはそれでいいと思う。むしろいいことだ」

「でもこの狭い業界にいるのだから、彼はもう少し他のライバルたちに対して尊敬の気持ちを持つべきだ」

「ドライバーたちは互いのことを尊敬しあっているべきだ。キミが言っているような、ハードで、公平な良いレースをするためにね。みんな知っているように、激しいレースは素晴らしいものだけど、でもそこにはお互いに対する尊厳が必要だ」

「ただライバルをプッシュすることだけではダメだ。ストレートでブレーキをかけるなんてもってのほかだ。それは本当に、とてもとても危険なことだ。20年前のドライバーはそういう過ちを自分で正したんだ」

 また今までのレースでフェルスタッペンが落ち着いていたかという質問に対して、ビルヌーブはこう答えた。

「もちろんそんなことないよ。なぜかって? 全てのレースで彼に非があるよ」

 ビルヌーブは、他のドライバーがトラック上で問題を取り上げることに対して、フェルスタッペンはさして興味がないように見えると話した。彼は主張しているように、FIAの判断に身を委ねているからだ。

 彼のライバルたちがフェルスタッペンにそれを教えられる選択肢があるとしたらどうするかという質問に対し、ビルヌーブが答えた。

「いや、今じゃない。こんな状況じゃそれは無理だよ」

「でも、オリンピックでも一部の審判たちがライセンスを剥奪されるべき場面があったよ。そういうことはF1でも起こるべきだよね。明らかにこのベルギーGPでのインシデントは許容できる範囲を超えていた」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー Jacques Villeneuve , Max Verstappen
チーム Red Bull Racing
記事タイプ 速報ニュース