F1という”目標”に向け前進。笹原右京SRS-Fスカラシップ獲得

SRS-Fのスカラシップを獲得した笹原右京に、今の心境、そしてHFDP入りする意気込みについて訊いた。

 11月16日にSRS-Formula(鈴鹿サーキット・レーシングスクール-フォーミュラ)のスカラシップ選考会が行われ、大湯都史樹が主席で、笹原右京が次席で2016年のスカラシップを獲得。来年からHFDP(ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト/ホンダのドライバー育成プログラム)のメンバーとして、レースを戦っていく権利を手にした。

 笹原はこれまで、フォーミュラ・ルノーなど海外のレースを中心に参戦。今年は、ヨーロッパF3選手権にもスポットで挑戦した。ただ、「F1参戦」を目標に掲げる彼にとって、これまでの取り組み方ではその道程が大変厳しいことも事実だ。そのため、「F1を目指すためにはメーカーかスポンサーがいなければ難しい」と考えて一念発起し、SRS-Formulaへの挑戦を決めた。そして今回スカラシップを獲得し、HFDPの一員となったことで、笹原は目標に向かって一歩前進したと言える。

「正直ホッとしました」

 そう笹原は言う。

「今回SRS-Fを受講した他の人たちは、FIA-F4やスーパーFJで実戦を積んだり、時間があれば鈴鹿サーキットを走って練習しているという人たちばかり。それに比べて僕の練習量は僅かであったこともありスカラシップ選考会は毎回拮抗していましたが、そのような中で貴重な練習走行の支援をしてくださったスポンサー様に報いることができてよかったです」

 SRS-Fはこれまでにも佐藤琢磨や松田次生らをはじめ、多くの一線級で活躍するドライバーを輩出してきた。そのレベルの高さ、そしてそのメリットは、笹原もよく感じ取ることができたと語る。

「カートから最前線で戦ってきた、トップレベルの人たちが入校してきています。だからレベルはかなり高いと思いました。そういったライバルと競い合いながら鈴鹿サーキットを1年間で60時間以上走り込めるというのはすごい経験になりますし、講師の方からは毎セッション丁寧なアドバイスも頂けますから」

 そんな中でも笹原は気負うことなく、普段通りの気持ちで臨むことができたという。以前のインタビューでも、「僕はスタート前でもあまり緊張しない」とその強心臓ぶりを語っていたが、今回もそれが活きたようだ。

「スカラシップ選考会でも、普段通りに臨むことができました。雰囲気は確かにいつもとは違います。中嶋(悟)校長もいらっしゃってるし、取材も入ってる。実戦に近い緊張感があるように感じました。でも僕は、それを楽しむことができたと思います。緊張したところで、意味ないですから。やれることを精一杯やって、すべてを出し切るしかないです」

 来季どのカテゴリーのレースに参戦するのか、スカラシップ獲得が決まった直後ということもあり、まだ何も分からないと言う笹原。しかし、HFDPの一員になったという事実に、改めて気を引き締めている。

「HFDPとホンダの看板を背負って走るわけですから、その名に恥じないようにしなければいけないと思っています。でも、F1に向けて一歩近付いた。最初の扉を開けることはできたかなと思います。ここからは結果を出し、精一杯頑張っていくだけです」

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この記事について
シリーズ その他
イベント名 SRS-Formulaスカラシップ選考会
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Ukyo Sasahara
記事タイプ 速報ニュース