フォーミュラE第9戦決勝:プロ-セナが表彰台。タイトル争いは3ポイント差で明日の最終戦へ

フォーミュラEの第9戦ロンドンePrixの決勝が行われ、ニコラス・プロストが優勝を果たした。

 ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)とセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)のふたりにより一騎打ちとなったフォーミュラE第2シーズンのタイトル争い。しかし彼らは予選で雨に見舞われ、中盤グリッドからのスタートを余儀なくされた。

抜けないロンドンで順位を上げる、タイトル争いの2台

 ニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)とブルーノ・セナ(マヒンドラ)がフロントロウからスタートした決勝。バンピーかつタイトなコースながら、スタートで大きな混乱はなく、33周のレースがスタートしていった。タイトルを争うディ・グラッシは9番手、ブエミは11番手である。

 レース序盤からディ・グラッシは前を行くニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)を狙うも、なかなか抜くことができず、逆にブエミがロイック・デュバル(ドラゴン)を交わして10番手に浮上。ディ・グラッシの真後ろにつけた。

 しかしディ・グラッシは3周目にハイドフェルドを交わして逃げる。ブエミもそうはさせじと、すぐさまハイドフェルドを交わしてディ・グラッシを追う。

ブエミvsチームプレイ

 これでディ・グラッシの前は、チームメイトのダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)。アプトはディ・グラッシを譲り、そしてブエミを抑える役目を買って出る。アプトはすべてのコーナーでイン側のラインを閉め、執拗にブエミをブロックだ。ディ・グラッシはこの間に前を行くサム・バード(DSヴァージン)を抜きたいが、なかなか抜くことができない。

 この段階でブエミ、ディ・グラッシ、ハイドフェルドの3台にファンブーストが与えられたことが発表された。

 先頭はプロストが完全ひとり旅。セナも2番手のポジションで単独走行である。3番手にはオリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)がいるが、4番手のロビン・フラインス(アンドレッティ)のペースが上がらず、15番手までが数珠つなぎのような状況だ。

 12周目、ついにディ・グラッシがバードを交わして6番手に浮上。ブエミとの間に2台のマシンを挟むことに成功した。14周目にはブエミがアプトに並びかけるも、抜けず。代わりにアプトがバードを交わして7番手に浮上する。ブエミも続いてバードを交わす。

 そして16周目にはついにブエミがアプトをオーバーテイクし、再びディ・グラッシvsブエミの直接対決となる。

サイド・バイ・サイドの連続と、一瞬の”油断”

 セナ、ターベイ、バードらが16周目を走り終えた時点でピットイン。マシンを乗り替える。続いて17周を走り終えた時点で残りの各車もピットインする。今回のピットレーンの最低滞在時間は70秒である。

 このピットのタイミングで、ジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン)がフラインスの前に立つ。フラインスの後ろはディ・グラッシ、ブエミの順だ。

 19周目、ディ・グラッシがフラインスをパス。これにブエミも続く。

 しかし、ここで大粒の雨が降り始める。この雨とは関係ないが、ターン3で並んだフラインスとアプトが接触。両者はこれでマシンを壊し、ここでリタイアとなっている。

 この事故により、セーフティカーが出動。スタートから続いてきた激しい争いも、一旦休戦となる。

 24周目からレースは再開。残り10周のスプリントレースである。雨はすでに上がっている。

 26周目のターン3で、ディ・グラッシがベルニュに並びかけるも順位は変わらず。逆に接触してしまい、ディ・グラッシは右フロントのフェアリングを破損してしまう。この隙にブエミがオーバーテイクを狙うが、ディ・グラッシはなんとか堪えた。28周目にはふたりがサイド・バイ・サイドの状態となるが、やはり抜けない。

 31周目。一瞬の油断を突かれてしまい、ブエミはバードに抜かれてしまう。この間に3番手を走っていたターベイがクラッシュ。それぞれのポジションがひとつずつ上がる。

両者譲らず、3ポイント差で最終戦へ

 ブエミは最終ラップもバードを攻め続けるが、結局抜くことができずに最終コーナーへ。しかしその最終コーナーを立ち上がった直後、バードが突然のスローダウン。ブエミは追突しながらバードを交わし、結局4位ディ・グラッシ、5位ブエミとなった。

 優勝を果たしたのは、終始独走したプロスト。2位にはセナが入り、フォーミュラEでの初表彰台を決めた。3位にはベルニュが入った。

 暫定結果ではあるものの、この時点でディ・グラッシが獲得ポイントを153に伸ばし、ブエミが150ポイントとなった。第2シーズンのタイトル争いは、明日行われる最終戦で決する。

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 ロンドンePrix
サブイベント 土曜日 決勝レース
サーキット ロンドン市街地
ドライバー Bruno Senna , Nicolas Prost
記事タイプ レースレポート