新加入ジャガーFE、初期トラブル解消に向け7月に追加テストを実施

フォーミュラEの第3シーズンから参戦するジャガーは、10月のシーズン開幕への準備を進めるため、今月中に再度テストを行う。

 ジャガーのフォーミュラEマシンのテストは、5月に開始されている。しかし、新しいパワートレインに初期トラブルが発生したため、そのプログラムは中断された。

 チーム内のある情報源は、次のように語っている。

「オーバーヒートの問題が発生していた。そして、あまりにも車重が重かった。ただ、それはすべて初期段階のこと。我々にはまだ、取り組めることがたくさんある」

「我々は先月、多くの日数を費やした。そして、7月にはより多くの日を充てるつもりだ。チームがうまく機能すれば、8月のドニントンテストの時までには、我々はまともな形になることができるだろう」

 シーズン2において、フォーミュラEマシンにおける車重の重要性が証明された。いくつかのチームは実験的なパワートレインのセットアップを行い、それが悪影響を及ぼしたのだ。

 レギュレーションでは、フォーミュラEマシンの最低重量は888kgと規定されている。しかし、ツインモーターを選択したネクストEV TCRとDSヴァージンのマシンは、この最低重量よりも15kgも重くなっていたと言われている。

”2年間”のハンデ

 ジャガー・フォーミュラEチームのテクニカルパートナーであるウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのクレイグ・ウィルソンは、すべての電気式フォーミュラにおいて、重量のターゲットが求められていることを認める。

「それはとてもチャレンジングだ。クルマのほとんどが制限されているため、できることは少ない」とウィルソンはmotorsport.comに対して語った。

「しかしそれは、当社のエンジニアリング部門の知識により、より最適なアプローチをすることができることのひとつだと、我々は確信している」

「もし我々のクルマを軽量化する場合、時間的に難しいことになるのか、我々は承知していない。我々はその分野でもっと積極的になることができたかもしれないが、信頼性のリスクに直面してしまうことになる」

「しかし一般的に申し上げれば、我々のクルマは正しい重量になったと確信している」

 ジャガーは他チームに比べ、ハンデを負っていることを、ウィルソンは認める。他のチームは自らのチームのソリューションに関する解決策を模索するために、1シーズンを使うことができた。また、シャシー、タイヤ、そしてフォーミュラEの他の重要な側面について理解するため、2シーズン分の経験を有しているのだ。

「ジャガーというブランドは、常に期待を集める存在だ」とウィルソンは付け加えた。

「しかしパフォーマンスの面で言えば、第3シーズンからスタートするということは、対戦相手が100m走を3秒先にスタートするのと同じようなものだ」

「どんなに素晴らしい存在かは関係ない。すぐに追いつくことはできないだろう。ルールはあまりにも厳しい。他よりも大幅に優れた何かを、開発することはできないからだ」

「そして、数レースはタイヤをしっかりと機能させるようにしなければならない。それは、パワートレインとは何も関係ないんだ。さらに、我々にはこのようなマシンを走らせた経験もない……我々はすべてのことを学ぶ必要があるんだ」

ドライバーの決定はまだ

 ジャガーはまだ、ドライバーのラインアップを決定していない。そして、9月までにはそのラインアップを決定すると示唆している。

 motorsport.comは今年の初め、アンソニー・デビッドソンがその最有力候補であるとのニュースを発信した。しかし現時点では、その可能性は低いとみられている。

 デビッドソンの他の候補としては、アレックス・リン、アダム・キャロル、オリバー・ローランド、マイク・コンウェイ、ブルーノ・セナそしてパストール・マルドナドらの名前が上がるが、彼らは現在シートが空いているどのチームにも加入する可能性があると言える。

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
チーム ジャガー・レーシング
記事タイプ 速報ニュース