自動車メーカーが本気になる? フォーミュラE第3シーズン開幕

フォーミュラE選手権シーズン3が10月9日に香港ePrixで幕を上げる。

 今週末の10月9日、FIAフォーミュラE(FE)選手権シーズン3が香港で開幕する。

 シーズン2が幕を閉じたのが7月。それ以降、FEを取り巻く環境が大きく変わりつつある。まず、自動車メーカーのFEに対する興味が劇的に増加したことだ。2014年にシーズン1が始まったとき、FEに参入していた大手自動車メーカーはルノー、アウディ、BMWの3社。そのうち技術面も含めてFEに取り組んだのはルノーだけで、アウディはブランドアワネス、BMWは既存のi3  i8といった市販車を使ってEVへの取り組みをアピールしてきたに過ぎない。

 ところがシーズン2になると多くの自動車メーカーが参入するなど様々な関わりを持つことを発表、FEはたちまち世間の注目を浴びることになった。シーズン2に参入してきたのはDSオートモティブ。シトロエンの高級ブランドで、バージンレーシングの技術支援を始めた。

 そして、シーズン3で一番の注目はジャガーのレース復帰だろう。F1で2000年から04年まで5年間活動をしたが表彰台2回、選手権7位が最高位。以来、ジャガーの名前はレース界から消えていた。復帰に関してチーム代表のジェームス・バークレーはこう言う。

「F1はジャガー本体とはまったく違う組織で行っていた。FEはジャガー本体で多くの人材とリソースを使って取り組んでいる。シーズン前のテストでも非常にポジティブな結果が出た。我々は成功の可能性のないプログラムにはコミットしない。つまり、自信があるから挑戦をすると言うことだ。もちろん最初から好成績が得られるとは思っていない。今年は学習の年だと割り切って挑戦をする」

強気な発言だが、FEは基本的な部分でワンメイクという足枷があり、どこかひとつのチームが技術的に飛び抜けるということは考えられない。ライバルを出し抜くには周到な準備と優秀なドライバーの活躍だ。

 ドライバーの才能によってチームの力を評価すると、やはりシーズン2でタイトルを争ったセバスチャン・ブエミとルーカス・ディ・グラッシを要するルノー・e.Dams、アプト・シェフラー・アウディ・スポートの2チームが最右翼だ。ルノー・e.Damsはシーズン3に向けてルノーがさらに力を入れてくるであろう、アプト・シェフラー・アウディ・スポートはアウディが本格的に技術開発にも取り組むことを公表している。再びブエミとディ・グラッシの激突が見られるはずだ。

 もちろん、この2人の他にも優秀なドライバーは大勢いる。過去2シーズンに勝った経験のあるニコラス・プロスト、サム・バード、ネルソン・ピケJr.、ジェローム・ダンブロジオ、アントニオ・フェリック・ダ・コスタといったドライバーは状況さえ良くなればいつでも勝つことの出来る力を備えている。大方のドライバーがF1の経験があるだけに、実力は折り紙付き。シーズン3も激しい戦いが繰り広げられそうだ。では、シーズン3に参戦するチームとドライバーを紹介する。

 

・ルノー・e.Dams(セバスチャン・ブエミ/ニコラス・プロスト)

・アプト・シェフラー・アウディ・スポーツ(ルーカス・ディ・グラッシ/ダニエル・アプト)

・DSヴァージンレーシング(サム・バード/ホセ・マリア・ロペス)

・パナソニック・ジャガーレーシング(ミッチ・エバンス/アダム・キャロル)

・マヒンドラ・レーシング(フェリックス・ロゼンクビスト/ニック・ハイドフェルド)

・NextEV FEチーム(ネルソン・ピケJr./オリバー・ターベイ)

・アンドレッティFEチーム(アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/ロビン・フラインス)

・テチータ(ジャン・エリック・ベルニュ/マー・チン・ホワ)

・ベンチュリ(ステファン・サラザン/マーロ・エンゲル)

・ファラデイ・ドラゴンレーシング(ジェローム・ダンブロジオ/ロイック・デュバル)

Be part of something big

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 香港ePrix
サーキット 香港ストリート・サーキット
記事タイプ 速報ニュース