ディ・グラッシ「僕らのチームに”チームオーダー”はない」

ルーカス・ディ・グラッシは、ベルリンePrixの際にダニエル・アプトとの間に”チームオーダー”は発令されていなかったと証言する。

 アプト・シェフラー・アウディ・スポートは、先日行われたベルリンePrixにおいて、長いセーフティカーラン中に2番手を走行していたダニエル・アプトに対して、ディ・グラッシにポジションを譲るよう指示を飛ばしていた。

 残り2周というところでレースが再開されると、アプトはディ・グラッシに対して、自分を抜くように指示を出した。しかし、ディ・グラッシがアプトを抜くことはなく、最終ラップに入ってしまう。アプトは最終ラップでポジションを譲るのはリスクが大きいと判断し、そのままフィニッシュラインまで走りきった。

「レース中には、誰も僕に対して(チームオーダーについて)話をしてこなかった」と、レース後にディ・グラッシは語っている。

「ふたりの間で約束した唯一のことは、他のドライバーに対するように、ハードに戦うということはしないということ。だって、僕らはチームメイトだからね」

「特にこのような特殊な状況下において、ポジションを譲るというようなことは議論したことはないよ。ダニエルは2位に値する走りをしたんだ」

 ディ・グラッシはしかしながら、もしロイック・デュバルのクラッシュしたマシンを排除するためのセーフティカーが出動しなかった場合は、アプトを捉えることができたと信じている。

「もしセーフティカーが出ずに彼に追いついていた場合は、僕は彼に対して普通に攻めていただろう。僕の方がエネルギーを多く持っていたからね」とディ・グラッシ。

「最後の2周については、僕らは同等だった。彼はミスをしなかった。僕は3ポイント多く獲得できていたかもしれないけど、それはレースによって得るべきだし、僕らは共に同じようにレースをするべきだと思う」

「ダニエルがマシンを右に寄せて僕にポジションを譲っていたとしても、僕は心から満足することはできなかっただろう」とディ・グラッシは付け加えた。

 ディ・グラッシはランキングトップでバターシーパークで行われるロンドンePrixの最終2レースに臨むが、現在2位のセバスチャン・ブエミに対しては、わずか1ポイントのリードである。

「チームの命令は必要ない」とアプト

 2位に入り、フォーミュラEキャリアで最高の成績を残したアプトは、チームの指示がなくとも、ディ・グラッシにポイションを譲る必要性を認識していたという。

「僕らはチャンピオンシップの状況を認識している。僕らはチームであり、ふたりはチームがチャンピオンを獲るために戦う」とアプトは語る。

「僕はドライバーズタイトルを争う立場にはいないけど、彼の手助けをする必要があることは明らかだ。だから、指令は必要なかった」

「僕らはレース前にこれについて話をした。『ルーカスがやってきたら、注意するように』と言っていたんだ。それだけだよ」とアプトは言う。

 命令がなかったにもかかわらず、アプトは順位を入れ替えることを画策しちゃ。しかし、ディ・グラッシは、その操作ができる位置にはいなかった。

「僕の立場で言えば、彼を行かせるのは問題なかった」とアプトは語る。

「実際にそれを実行しようとしたんだけど、うまくいかなかった」

「最終ラップでそれをするのは、怖かったんだ。僕らの片方、もしくは両方がポジションを失ってしまうことを想像できるかい? しかも最終ラップ、その上僕にとってはホームレースだったんだよ?」

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 ベルリンePrix
サーキット ベルリン・テンペルホフ空港
ドライバー Daniel Abt , Lucas di Grassi
チーム Team Abt
記事タイプ 速報ニュース