フォーミュラE開幕戦香港ePrix決勝:昨年王者ブエミが貫禄勝ち。PPのピケは不運に見舞われ11位

フォーミュラE開幕戦香港ePrixは、昨年王者のセバスチャン・ブエミが優勝を果たした。

 フォーミュラE第3シーズン開幕戦香港ePrix決勝レースが行われ、第2シーズン王者のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)が優勝を果たした。

 ネルソン・ピケJr.(ネクストEVニオ)が好スタートを決め、オリバー・ターベイ(ネクストEVニオ)も2番手をキープ。サム・バード(DSヴァージン)が3番手である。セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)がホセ-マリア・ロペス(DSヴァージン)を交わして4番手に浮上する。

 ターン2ではマー・チンホワ(テチータ)が前を行くニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)のマシンに追突。ノーズを壊してしまう。ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)のマシンもリヤウイングを壊しており、ピットに戻ることを余儀なくされている。

 ピケJr.はスタートから飛ばし、ターベイが3番手以下を抑え込む状況。ターベイ以下は数珠繋ぎのトレイン状態だ。スタートで順位を落としたロペスは、どんどん順位を落としていってしまう。5周目の段階で、ロペスは17番手である。

 ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)も1周目のチンホワのアクシデントに巻き込まれてフロントウイングを失っており、オレンジボールフラッグが表示。アプト・シェフラー・アウディ・スポート勢は、立て続けにピットインを強いられ、後方に脱落していってしまう。

 7周目には、バードとブエミがターベイをパス。先頭を行くピケJr.を追う。この7周目を終えた時点で、ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)がピットイン。マシントラブルのようだ。しかし、なんとかコースに復帰することができた。

 ペースの上がらない4番手ターベイの後ろには、ニック・ハイドフェルドとフェリックス・ローゼンクビストのマヒンドラ勢が接近する。

 14周目、ロペス、ブエミ、ディ・グラッシが、ファンブーストを獲得したことが発表される。この周、6番手を走っていたローゼンクビストがクラッシュ。マシンの左側を大きく壊してしまう。しかしピットレーンの入り口は近く、ピットに戻り、マシンを乗り換えることができた。ただ、残り周回数はまだ長く、この先はエネルギー的にも厳しいレースとなりそうだ。

 先頭のピケJr.は順調に逃げていたが、徐々にバードがこれに近付いて行き、一時は4秒程度あった差が、2秒程度に縮まってくる。

 17周目、そのピケの直前で周回遅れのロペスがクラッシュ。ピケJr.は行き場をなくしてストップしてしまう。これに乗じてバードが先頭に躍り出て、ブエミが2番手に。ピケJr.は3番手に落ちる。

 このロペスのアクシデントで、セーフティカーが出動。隊列が一気に縮まる。

 20周を終えたところで、ブエミ、ターベイ、ハイドフェルドらがピットイン。マシンを乗り換えた。ターベイはこのピットストップがうまくいかず、順位を大きく落としている。

 21周目からレース再開。ピケJr.はこの最悪のタイミングでピットイン。マシンを乗り換えている。これでピケJr.は、大きく順位を落とした。

 ピットインをしなかったバードが先頭を逃げ、その後方2番手にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アンドレッティ)、3番手にはマーロ・エンゲル(ベンチュリ)が続く。しかし、トップ7台はまだピットストップを行っていない。

 24周目。ブエミがディ・グラッシをオーバーテイク。すでにマシン交換を終えたマシンの中で先頭に立つ。24周を走り終えた時点で多くのマシンがピットイン。しかし、バードはピットレーン入り口を通過し、もう1周走っていく。

 バードは25周を走り終えた時点でピットイン。ただ、バードの2台目のマシンは動かない! ピットアウトすることができず、時間だけが過ぎていく。

 これでトップに立ったのはブエミ。そして、ディ・グラッシが戦略を上手くこなして2番手に上がっている。その差は1秒あまり。昨シーズンタイトルを争ったふたりが、開幕戦の勝利をめぐってコース上で争うことになった。3番手にはハイドフェルド。バードはコースに復帰できたものの、周回遅れになってしまった。

 周回遅れとなったバードは、ペース自体は素晴らしい。ハイドフェルド、ディ・グラッシを交わし、そしてブエミに追いついてきた。そして35周目、バードがブエミを抜いて同一周回に復帰を果たした。

 37周目、アンドレッティのロビン・フラインスがピケJr.を交わして8番手に浮上した。

 40周目、ダ・コスタのペースが良く、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン)、ターベイを立て続けに交わし、5番手に浮上する。同じくアンドレッティのフラインスも、この2台を交わし、アンドレッティが5番手、6番手のポジションを確保する。

 ブエミはそのままディ・グラッシとの差をキープ。2.4秒差でこれを抑えきり、開幕戦優勝を果たした。ブエミは早めにピットインしたことで、エネルギーを節約しなければならなかったこと、そしてオーバーヒートに見舞われていたことを明かしている。決して楽な勝利ではなかったのだ。

 2位にはディ・グラッシ。予選失敗、レース序盤のマシン修復からの大逆襲を果たして見せた。3位にはハイドフェルド、4位にはプロストが入った。

 ポールポジションからスタートしたピケJr.は、直前のマシンがクラッシュする不運、そして最悪のピットインタイミングなどが重なり、11位でのフィニッシュ。これが国際レース復帰戦となったジャガーは、12位にアダム・キャロルが入ったのが最高位だった。

 なおファステストラップは、1分2秒947を記録したローゼンクビストが獲得している。

フォーミュラE第3シーズン開幕戦香港ePrix決勝結果 
Cla DriverTeamLapsTimeGapIntervalkm/hRetirementPoints
1   9   Sébastien Buemi    DAMS 45 -         25
2   11   Lucas di Grassi    Team Abt 45 2.477 2.477 2.477     18
3   23   Nick Heidfeld    Mahindra Racing 45 5.522 5.522 3.045     15
4   8   Nicolas Prost    DAMS 45 7.360 7.360 1.838     12
5   28   Antonio Felix da Costa   Andretti Autosport 45 17.987 17.987 10.627     10
6   27   Robin Frijns    Andretti Autosport 45 21.161 21.161 3.174     8
7   7   Jérôme d'Ambrosio    Dragon Racing 45 28.443 28.443 7.282     6
8   88   Oliver Turvey    NEXTEV TCR Formula E Team 45 30.355 30.355 1.912     4
9   5   Maro Engel    Venturi 45 30.898 30.898 0.543     2
10   4   Stéphane Sarrazin    Venturi 45 31.734 31.734 0.836     1
11   3   Nelson Piquet Jr.    NEXTEV TCR Formula E Team 45 35.256 35.256 3.522      
12   47   Adam Carroll  Panasonic Jaguar Racing 45 43.839 43.839 8.583      
13   2   Sam Bird    Virgin Racing 45 48.058 48.058 4.219      
14   6   Loic Duval    Dragon Racing 43 2 laps 2 laps  2 laps       
15   19   Felix Rosenqvist    Mahindra Racing 43 2 laps 2 laps  0.000      
  dnf 66   Daniel Abt    Team Abt 34 11 laps 11 laps  9 laps    Retirement  
  dnf 25   Jean-Eric Vergne    Techeetah 31 14 laps 14 laps  3 laps    Retirement  
  dnf 20   Mitch Evans  Panasonic Jaguar Racing 24 21 laps 21 laps  7 laps    Retirement  
  dnf 37   Jose Maria Lopez    Virgin Racing 15 30 laps 30 laps  9 laps    Retirement  
  dnf 33   Ma Qing Hua    Techeetah 1 44 laps 44 laps  14 laps 

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 Hong Kong ePrix
サーキット 香港ストリート・サーキット
記事タイプ レースレポート