インディ第12戦トロント:パワーが優勝。佐藤琢磨好戦略で5位

インディカー第12戦はウィル・パワーが優勝。佐藤琢磨は戦略が功を奏し、5位フィニッシュを果たした。

 インディカー第12戦トロント。カナダ、トロント市街にある、特設コースが舞台だ。

 85周目のレースがスタート。先頭のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が綺麗に走り出していく中、後方のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ)とチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)が接触。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)はキンボールのウイングが左リヤタイヤに当たり、左のリヤタイヤをパンクさせた。この事故でキンボールのマシンがコースを塞ぐような形でストップしてしまったため、早速フルコースイエローコーションとなる。

 5周目からレース再開。しかし、今度はジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)とファン-パブロ・モントーヤ(ペンスキー)の接触が発生。ニューガーデンはリヤエンドを壊してしまう。このパーツがコースの真ん中に落ちたために、再度フルコースイエローとなった。

 9周目から2度目の再スタート。今度は各車綺麗なスタートを決める。先頭のディクソンは、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)を従えてレースをリード。この2台がシモン・パジェノー(ペンスキー)以下を引き離していく。しかし26周目、カストロネベスの左フロントタイヤがバースト。ピットインする。先頭のディクソンも、27周目に最初のピットストップを行う。

 カストロネベスが後退したことにより、ディクソンは完全なひとり旅。40周目の時点で、2番手パジェノーは6秒後方、その後ろにウィル・パワー(ペンスキー)、セバスチャン・ブルデー(KVSH)が続く。

 45周目、この日3回目のイエローコーションが発動。ターン5の縁石が所々剥がれてしまっており、その他の場所でも路面のアスファルトが剥がれてきてしまっているのだ。

 47周目にピットがオープンすると、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、佐藤琢磨(A.J.フォイト)らがピットインする。

 縁石は修復がなされることなく、51周目からレース再開。各所で、激しいサイドバイサイドの争いが繰り広げられていく。

 58周目にニューガーデンが剥がれた縁石に乗り、コントロールを失う。これでウォールにクラッシュしてしまい、またもフルコースイエロー。先頭のディクソンらはここでピットインせざるを得ず、隊列の最後尾に落ちてしまう。

 これでトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)が首位に立ち、パワー、ヒンチクリフ、琢磨、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)のトップ5である。カナーンはおそらく最後まで走りきるのは燃料の面から見ても厳しいと思われるが、ヒンチクリフ、琢磨、ピゴットの3台は、チェッカーフラッグまで届くかどうかギリギリのところだ。2番手のパワーは、ニューガーデンのクラッシュ直前(ほんの数秒前だった)にピットインしていたため、順位を失うことなく、しかも十分な燃料と新しいタイヤを手にしている。この時点で、優勝の最有力候補に躍り出た。

 65周目からリスタート。ピゴットは先頭集団についていくことができず、どんどん順位を落としていく。先頭に立ったカナーンは、もう1回のピットインが必要とされるため、飛ばしに飛ばしていく。ヒンチクリフと琢磨は、燃料セーブの走りだ。しかし琢磨は、74周目にカストロネベスにオーバーテイクされてしまい、5番手に落ちる。カストロネベスは75周目にヒンチクリフも交わす。

 76周目で先頭のカナーンがピットイン。これでパワーが先頭。カストロネベス、ヒンチクリフと続く。カナーンは、リスタートからピットインまでにギャップを築いていたため、ヒンチクリフの後ろでコースに復帰。その後ろに佐藤琢磨がいる。琢磨は、ミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)の執拗な攻撃にさらされるも、これを御していく。

 82周目、ジャック・ホークスワース(A.J.フォイト)がクラッシュしていたところに、モントーヤもクラッシュ。これで、このレース5回目のイエローコーション。ラスト1周のリスタートを目指し、懸命のコース改修作業が行われている。

 そして残り1周でリスタート。ウィル・パワーが序盤から俊足を飛ばし、カストロネベスに1.5秒差をつけ、チェッカーまで駆け抜けた。カストロネベスが2位。ヒンチクリフはなんとか燃料が持ち、カナーンが4位、佐藤琢磨も戦略が功を奏し、予選20位から5位でのフィニッシュを果たした。

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 トロント
サブイベント 決勝レース
サーキット エキシビジョン・プレイス
ドライバー Takuma Sato , Will Power
記事タイプ レースレポート