インディ第3戦ロングビーチ:パジェノー優勝。琢磨が魅せた5位

インディカーシリーズ第3戦ロングビーチはシモン・パジェノーが優勝。8番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、ピット戦略と素晴らしいオーバーテイクで5位フィニッシュを果たした。

 2016年のインディカーシリーズ第3戦ロングビーチ。ここは3年前に佐藤琢磨が勝利を収めた地であり、今季はどんな活躍を見せるのか、注目が集まる。

 予選でポールポジションを獲得したのはエリオ・カストロネベス(ペンスキー)。以下スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、シモン・パジェノー(ペンスキー)と、6番手までがペンスキーとチップ・ガナッシのマシンで占められている。いずれもシボレーエンジン使用車だ。佐藤琢磨(A.J.フォイト)は予選8番手と、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)に次ぐホンダ勢2番手だ。

 決勝はスタートで混乱もなく、その後もつつがなくレースは進行していき、カストロネベスが逃げ、それをディクソンが負う展開。イエローコーションは全く出る気配がない。

 最初のピットストップでヒンチクリフが後退したために、佐藤琢磨は7番手に浮上。その後は先頭のカストロネベスのペースが上がらないこともあり、80周レースの49周目を終えた時点で、先頭のカストロネベスから7番手の佐藤琢磨までが5秒以内の差にひしめく。

 51周目、先頭のカストロネベスが周回遅れに追いついてしまい、ペースが上がらない。これを見たディクソンがいち早くピットへ。カストロネベスはこれに反応して次の周にピットインするが間に合わず。ついにディクソンがカストロネベスの前に出る。

 53周目終了時点で佐藤琢磨がピットイン。ウィル・パワー(ペンスキー)の前でコースに戻ることに成功。しかし、次の周にピットインしたパジェノーが、なんとディクソンの前でレースに復帰。これで実質的なトップに浮上する。と思われた刹那、パジェノーはピットアウト時にイエローラインを踏んでいたことが、繰り返しモニターにリプレイされる。ペナルティが出るかどうか、微妙なところだ。

 残り20周。先頭のパジェノーから6番手の佐藤琢磨までは4.8秒内。パワーは琢磨についていけず、その差は2秒と開いている。前述のパジェノーの違反に対しては、なんと警告だけで済まされてしまう。後々、波紋を呼びそうな一件だ。

 これを知ったディクソンは、ここからスイッチが入る。自己ベストタイムを記録してパジェノーの真後ろへ。テール・トゥ・ノーズの激しいバトルが繰り広げられる。カストロネベスのペースは上がらず、ファン-パブロ・モントーヤ(ペンスキー)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、そして佐藤琢磨が3位争いのグループを形成する。

 68周目に入ったメインストレートで、佐藤琢磨がカナーンをオーバーテイク! 5番手に浮上する。

 76周目のメインストレート、佐藤琢磨はモントーヤのスリップストリームに入り、1コーナーの飛び込みでのオーバーテイクを狙うが、さすがに百戦錬磨のモントーヤ。巧みにこれを阻止する。

 結局パジェノーがトップでチェッカー。2位にディクソンが入った。3位にはポールポジションからスタートしたカストロネベス。佐藤琢磨は最後の最後まで諦めず、最終周の最終コーナーからモントーヤに再びアタック。並走するような形でチェッカーを受けるが僅かに及ばず。4位モントーヤ、5位佐藤琢磨の順でフィニッシュしている。ふたりの最後の差は、わずか0.0756秒だった。

 結局、このレースではアクシデントは発生せず、コーションなしでのフィニッシュとなった。

 パジェノーは今季これで2位、2位、優勝と常に上位フィニッシュを続ける安定性を見せており、ランキングトップに立っている。

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 ロングビーチ
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット ロングビーチ市街地
ドライバー Simon Pagenaud , Takuma Sato
記事タイプ レースレポート