ディクソン「インディカーは”クレイジー”な技術のF1より合っている」

ディクソンはF1等で使われている複雑で高度なテクノロジーより、インディで使われる単純な技術の方がより見応えある競争を提供できると言う。

 4度のインディチャンピオンであり、2008年のインディ500でも優勝経験のあるディクソンは、2004年にウイリアムズのF1チームでテストを行ったが、彼のキャリアの大部分はアメリカにおけるものである。 

 彼はF1とWECでは熱心な観戦者であり続けていて、今年のル・マンではフォードからLM-GTE Proクラスに参戦し、このクラスのファステストラップを記録している。

「WECのLMP1やF1を見ていると、テクノロジーがちょっと狂気じみてきている」とディクソンはMotorsport.comに語った。

「それは競争の助けにはならない、なぜなら一旦どこかのマニュファクチャラーが正しいテクノロジーを見つけてしまえば、他の車と差がついて、毎レーストップの5、6台の予想がついてしまうからだ。それは良いことじゃない」

「もちろん、バイアスもかかっているけれど、インディにおいては本当にアジャストできて、チーム間で異なるのものはダンパーだけだから、実に良いと思ってる。もちろん、スプリングやロールセンター、ウイングやエアロパーツには無数の配置があって、それらは全部のチームが利用できる。それが1秒の間に20台の車がいて、小さいチームでも優勝を争うことができる理由だ」

「一方で、走行中のポルシェ919は奇妙な印象を与えるだろう。それらの車にはたくさんのブザーや警笛がついてるんだ。狂ってるよ」

「彼らの考えていることや思いつくこと、エンジニアリングやテクノロジーを通して得てきたアドバンテージの数々は驚くべきものだ」

「世界中のひとりひとりにとって正解があって、良いバランスが見つかると思う」

インディカーではテクノロジーではなくレーシングに焦点

 ディクソンはインディカーがとってきたワンメイク路線(エンジンサプライヤーとエアロキットはワンメイクではないけれども)がいっそう高いレベルの競争の場をもたらしていると信じている。

「僕にとっては明るい最高の奴らとレースができるから、同じような装備がいい」

「他のレースカテゴリでは、ドライバーがベストであっても、最低の車に乗っていればレースにならないだろう」

「僕はドライバーが違いを生むことができるインディカーのフィーリングが好きだ。一方で他のフォーミュラではチームメイトに対してしか違いを生むことができない」

コックピット内のテクノロジーは“ドライバーにはタフ”

 もはや解除されてしまった最近のF1での無線規制に関して、ディクソンはすでに酷使されているドライバーにさらに負荷をかけるものだったと信じている。

 「特に無線規制が厳密だった時には、何かが間違っていた場合ドライバーにとってはすごくきつかっただろうね。車にはとてもたくさんのシステムがある。それらのくだらないものを自己診断するのはとても大変だ」とディクソンは語る。

「膨大な量の設定がある車に乗って、それに対処しながらレースに集中するなんておそらく無理だろう。とても厳しい。そんな規制を大部分やめてしまって、何を変えたらいいかドライバーに教えることができるようになると信じている」

しかしながら、ドライバーが操作するコックピット内の装置の増加を考慮すると、ディクソンはF1やWECのドライバーが持つ選択肢が好きだという。

「デフの設定を変え、ブレーキバイアスを調整し、回生システムをオンにする。 これらの動作はドライバーにとって第二の本能になってきている」

「ファンの好みに合うならテクノロジーは大歓迎だよ」

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この記事について
シリーズ IndyCar , F1
ドライバー Scott Dixon
記事タイプ 速報ニュース