カナーン「アンドレッティとガナッシの競争が、ホンダを進歩させていく」

カナーンは、ガナッシがホンダにエンジンをスイッチしたことで、インディカーシリーズ全体に利益が生じると語った。

 チップ・ガナッシは、2017年シーズンのエンジンをシボレーからホンダに変更する。ガナッシがシボレーを使っていた3年の間に、トニー・カナーンのチームメイト、スコット・ディクソンが2015年のインディカーシリーズチャンピオンに輝いている。

 今シーズン、シボレーがホンダに対して14勝2敗と大きく勝ち越したにもかかわらず、カナーンはガナッシが、このバランスを是正することができると信じている。

 彼はmotorsport.comに、同じホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)製のエンジンを使うチーム、アンドレッティ・オートスポートとの競争関係が、エンジンの進歩をさらに後押しすると予想していると語った。

「ホンダは、今回の契約全体で、最も恩恵を受けている」とカナーンは語った。

「このようなチームをふたつ(ガナッシとアンドレッティ)擁し、我々はハードルを上げていくだろう。より優れたドライバーがフィードバックを行い、ホンダはエンジンにより多くのことをする」

「エアロキットを変えることはできない。それらの開発は凍結されているからね。しかし、僕とスコットはコルベット(シボレー)での経験があるから、ホンダにアドバイスできるし、エンジンの細かいところをいくつか微調整できる。それは、アンドレッティの利益にもなる」

「アンドレッティについては、僕らが共に作業することにはならないと思う。僕らはお互いを負かそうとしているからね……でも、それは僕たち(ホンダユーザー)全員の好調につながる。競争は素晴らしいことだ」

エンジンスイッチがもたらす”チーム大刷新”

 カナーンは、シボレーからホンダへのエンジンスイッチによって、チームを大刷新することになると語った。そしてそれこそが、ガナッシがエンジンをスイッチすることにした理由だと考えている。

「もちろん、目標は同じだ。チップはシーズンの始めには常に、ふたつの目標を立てている。チャンピオンシップに勝つ事と、インディ500で勝つことだ。だから僕らはそれを目指して戦う。チームとして、僕らはもう少し調子を上げなければならない。僕たちは今年、ペンスキーに去年よりひどくやられてしまった。チップもそれに不満があるし、僕らもそうだ」

「彼は物事が良くないと感じた時、ときどき物事をミックスするんだ。彼はそれをよく知っている。チームの誰もが、快適なところに留まるのを許されないんだ! 彼は過去にも、人々がクレイジーだと言うようなことをやった。でもそれが完璧に機能するんだ。そうすると人々が『見たか? チップは天才になった!』って言うんだ」

「だから、僕は彼に全幅の信頼を置いている。彼は僕らに、必要としているツール全てをくれるし、足りないものはないんだ。コルベットで走るのは素晴らしかった。特に僕にとってはね。インディ500にも勝ったし(2013年/KVレーシング所属時)、常にそれを快適に思っていた」

「しかし、僕はチップが(エンジンを)変更した理由がわかっている。(インディカーでの)競争のために、二強(ガナッシとペンスキー)のチームが別々のマニュファクチャラーに所属していた方がはるかに良い。このスポーツにとって、おそらく大きな利益になる」

すでにホンダに良い印象を抱いたカナーン

 カナーンは、ゲートウェイ・モータースポーツ・パークで最近行われたテストで、すでにシボレーと比較して、ホンダエンジンの強みと弱みを理解した。そして、HPD製のエンジンに良い印象を持ったという。

「数週間前にマシンをテストして、すぐに僕たちがうまくいっているという印象を抱いた。僕らがシボレーを使っていた時のセットアップのいくつかが、実際にホンダエンジンでも機能した。エアロキットはすごく違うのに」

「けどエンジンはすごく似ている。エンジンのパワーバンドは異なるけど、それはデメリットにはならない。僕らは昨年、ホンダがシボレーより多くのトルクを持っているのを見ている。燃費もホンダの方がいい。実際、僕らがシボレーと取り組んで、ホンダと同じくらいそれを良くしたんだ。今、エンジンをスイッチして、ホンダに『君たちはコレとコレを持っている。でもシボレーはアレを持っているんだ。アレをすることは可能かい?』と言ってるところさ」

「フィードバックをして、彼らに僕らが変えて欲しがっているところを言うんだ。アレやコレをやるようにエンジンが設計されていない時があるから、それが大変だ」

「今年の終わりのセブリングでのテストの前に、ガナッシチームはもう一度テストを行う予定だ。スコットもそこで何か言うだろうし、僕も何か言うだろう。僕らは、改善する必要があると考えているところを改善しようとするだろう。最初のレースまでは5ヶ月ある。長い冬になるよ」

 カナーンは、セブリングでのテストではホンダエンジンの1側面に集中するのではなく、エンジンをより深く理解することにすると語った。

「チップは僕たちに、(エンジンの)至る所にフォーカスして欲しがっていると思う」と彼は語った。

「ホンダは風洞でのテストで数値を出しているけど、僕らも自身で数値を出すだろう。僕は、料理本のようだと思うんだ。エアロの数値を出して、トラックに出てあれやこれやをやると、ウイングを減らしたり、増やしたりなどする必要が出てくる」

「だから来年、(開幕戦の地である)セント・ピーターズバーグに向かう時には、僕らは行く準備ができているだろう」

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この記事について
シリーズ IndyCar
ドライバー Tony Kanaan
チーム Chip Ganassi Racing
記事タイプ 速報ニュース
タグ chevrolet, honda