第100回インディ500。燃料が持つと賭けた、ロッシが劇的勝利

第100回目を迎えたインディ500は、アンドレッティ・ハータ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシが制した。

 レース序盤は、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)とライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が隊列を引っ張った。毎周のように先頭が入れ替わりながら、レースが進んでいく。

 ここに加わってきたのは、インディ500を3勝しているエリオ・カストロネベス(ペンスキー)。さらにはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)も分け入ってくる。

 レース序盤は苦しんだ佐藤琢磨(AJフォイト)は、120周目以降は徐々に上位に進出。ヒンチクリフを交わすなど5番手まで浮上してきた。ただ、イエローコーションのタイミングが悪く、これにより10番手まで下がってしまい、レース再開後の162周目にウォールにクラッシュ。レースを終えてしまう。中盤、オーバーテイクの連続で魅了しただけに、残念な結果となった。

 終盤にはカナーン、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)、ヒンチクリフによる先頭争い。さらには好ペースでカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)が追いついてきた。しかし、チェッカーのタイミングと、ピットストップのタイミングを、各車どうしても合わせることができない。

 残り10周を切ったところから、上位も含め次々にピットインしていく。ここでステイアウトを判断したのがロッシだった。ロッシはイエローコーション中にステイアウトしたことで、レース中盤に一時先頭を走ったが、その後は上位争いに顔を出していなかった。

 ロッシは後続に16秒の差をつけ、先頭で最終ラップに入っていく。しかし、やはり燃料はギリギリ。ロッシのペースはガクリと落ち、後方からは燃料を足したムニョスが飛んでくる。それでも、ロッシのマシンはなんとか加速を続け、見事トップでチェッカーを受けた。チェッカーを受けた時の2位ムニョスとの差は4.4975秒。この最終ラップは、12秒もムニョスの方が速かったのだ。しかし、届かなかった。

 ロッシのマシンに入っていた燃料は本当にギリギリで、ウイニングランを走りきることができず、ピットレーンにマシンを止める。それでも、勝ちは勝ちだ。

 2位はムニョス、3位にはニューガーデンが入った。

 優勝したロッシも、2位のムニョスも、レース後には涙を隠さなかった。実に劇的な幕切れとなった、100回目のインディ500の決勝レースだった。

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 インディ500
サブイベント Sunday race
サーキット インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
ドライバー Alexander Rossi
記事タイプ レースレポート