ロレンソとロッシ、サンマリノGP決勝後会見で口論

ヤマハのライダーふたりは、レース後の記者会見で、オーバーテイクについての意見が食い違い、舌戦を繰り広げた。

 ヤマハのチームメイト同士であるホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシは、サンマリノGP決勝後のプレスカンファレンスで、レース序盤のオーバーテイクに関する口論を展開した。

 スタート直後に先頭を走ったロレンソだが、2周目のターン14でロッシがこれをオーバーテイクした。

 このオーバーテイクの際、ロッシはロレンソのインに飛び込んだが、これに気付いたロレンソは、一瞬スロットルを緩め、マシンを引いたように見えた。

 ふたりは結局ホンダのダニ・ペドロサに抜かれ、ロッシが2位、ロレンソが3位でレースをフィニッシュすることになった。そのレース後の記者会見で、ふたりの緊張関係がピークに達した。

 ロッシはロレンソをオーバーテイクした際の動きについて、次のように説明した。

「ここミサノでは、オーバーテイクは少し難しいんだ」

「僕は最初から試してみたかったんだ。何かを変えたかったからね。ムジェロでは、僕はロレンソの後ろにいたし、アンラッキーだった。エンジンが壊れてしまったからね。だから今回は、僕は前に留まろうとしたんだ」

 ロレンソはロッシの動きについて、別の評価を下した。

「あなたがこの質問をするということは、それは多分、その動きが攻撃的だったということだね」

 ロレンソはそう語る。

「そうでなかったら、こんな質問はしないだろう」

「違う意見もあるだろう。ただ、僕の意見で言えば、そのオーバーテイクはあまりにも攻撃的だったと思う」

「彼はそのオーバーテイクを行う必要はなかった。しかし、あなたは知っている。これが彼のスタイルだってことをね。他のライダーのオーバーテイクは、もっとクリーンだ」

 このやりとりの後、会見はふたりの会話へと移っていった。

ロッシ「それは本当じゃない。他のオーバーテイクを見てみるといい」

ロレンソ「僕がバイクをまっすぐ走らせなかったら、僕らは一緒にクラッシュしたはずだ。多分、あなたはクラッシュしないだろう。でも僕はクラッシュするんだ」

ロッシ「何言ってるんだ? それは真実じゃない。僕は君に何を言えばいいのかわからないよ。僕はシルバーストンでの(マルク)マルケスについて言わなければならない。彼はこういうオーバーテイクを、10回もしてきたよ」

ロレンソ「まあ、それはあなたの意見だ。でも、僕の意見とは違うし、僕の意見を尊重しろよ」

ロッシ「なぜそんなことを言うんだ? それは真実じゃないよ。しかも、君はいつも攻撃的なオーバーテイクをするじゃないか」

ロレンソ「いつ?」

ロッシ「今は思い出せない。でも、もしレースをチェックすれば、テープをチェックすれば、僕は100回くらい……」

ロレンソ「まあいいや。笑うなよ。僕の意見を尊重しろよ。レースディレクションは、別の意見を持っているはずだ」

ロッシ「なぜ画像をチェックしないんだ?」

ロレンソ「僕はまだ画像をチェックしていない。これからするつもりだ。しかし僕からすれば、マシンをまっすぐ進めなかったら、クラッシュしていたはずだ」

ロッシ「そりゃあ同意できないね」

 ロレンソは今季限りでヤマハを離れ、そしてドゥカティに移籍する。そして、メディアに対してこう締めくくった。

「僕からしてみれば、彼があのオーバーテイクをする必要はなかった。今日の彼は速かったし、早かれ遅かれ、僕は彼に抜かれていただろう」

「しかし、彼は僕に対して攻撃的になる必要はなかったと思う。しかしもちろん彼は、別の意見を持っているみたいだけどね」

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この記事について
シリーズ MotoGP
イベント名 サンマリノGP
サーキット ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
ドライバー Jorge Lorenzo , Valentino Rossi
チーム Yamaha Factory Racing
記事タイプ 速報ニュース