ジョアン・ミル「ホンダよりもスズキのオファーの方が充実していた」
来季MotoGPにデビューするミルは、ホンダよりもスズキの方が内容的に充実したオファーを提示したと明かした。
Joan Mir, Marc VDS
Gold and Goose / Motorsport Images
現在Moto2クラスを戦い、2019年にスズキからMotoGPにデビューすることが決まっているジョアン・ミル。彼は、ホンダよりもスズキの方が充実したオファーを提示したことが、スズキを選択する決め手になったと語った。
昨シーズン、2位以下に大差をつけてMoto3のタイトルを獲得したミルは、2019年に向けた今年のMotoGPライダー市場においてホットな存在となり、ホンダと仮契約を締結した。
しかしその仮契約も失効となった。というのも、ホンダがミルと契約するためには、彼がこれまで受けてきたあらゆるワークスチームからのオファーと争わねばならなかったのからだ。伝えられるところによると、ホンダは自らその争いに参加するつもりはなかったという。
6月に行われたカタルニアGPの前に、なぜホンダではなくスズキを選んだのかとミルに尋ねた際、スズキの方がより内容的に充実したオファーを提示したからだと彼は答えた。
「スズキは僕に本当に素晴らしいプロジェクトを提示してくれた」
「これが僕が本当にスズキへ行きたいと思った理由だ。スズキの賭けの方が強気だった」
ミルのMotoGP昇格が発表されたのは、2018シーズン開幕から6戦を終えた後のことだった。
「もし3年前に、誰かが僕に『君は将来MotoGPでレースをすることになる』と言ったとしたら、僕は『正気か?』と言っていただろうね」
「僕はここまでの進歩に本当に満足しているし、とても早いペースで成長している。Moto3でもMoto2でも、様々なバイクにすぐに適応している」
ミルは、MotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)のキャリアは自分にとっての”モデル”だと語った。ビニャーレスは2014年に1年だけMoto2に参戦した後、2015年にスズキからMotoGPにデビュー。2017年からはヤマハのライダーとして最高峰クラスを戦っている。
またミルにとっては、Moto2クラスで過ごす時間を制限するためにも、MotoGPのワークスチームの契約が2年のサイクルで動いているという事実が大きな役割を果たしたという。
「もちろんMoto2はレベルが高く、たくさんのことを学ぶべき場所だ」とミルは話した。
「だけどそれ以外にも、たくさんのことが存在する。MotoGPの契約は2年ごとに行われるので、それに適応しなければならない」
「今年の初めにも言ったけれど、もしMoto2の最初の数戦で自分の競争力を感じることができたら、僕はできる限り早くMotoGPに行きたいと思っていた。これは僕の見解であり、正しい道だと思っている」
一方、現在2年連続で最高峰クラスのタイトルを獲得しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、軽量級クラスのタイトルを獲得した翌年にMoto2クラスへステップアップ。彼はそこで2シーズンを過ごしてタイトルを獲得し、MotoGPへと昇格した。マルケスは、クラスタイトルは昇格を果たす準備ができていることを示す究極の証拠だと話した。
「今では、ますますライダーたちがMoto2クラスに1年しかいないようだ。もしくは、できるだけ早くMotoGPへ行こうとしている」とマルケスは述べた。
「僕がそこにいた時は、違った考えを持っていた。125ccクラスにの時は、もしタイトルを獲得できなかったら、中量級クラスには上がりたくないと思っていた。そしてMoto2でも、もしタイトルを獲れなかったらMotoGPには昇格したくなかった」
「これが僕のやり方だ。なぜなら僕は、チャンピオンになった時に準備が整ったと感じるし、次のカテゴリーへ到達するのにはこれがベストなやり方だと考えているからだ」
「でもこれが、より準備ができているとか、それほど準備ができていないとか、そういうことを意味しているのではない。例えばジョアンに関しては、もちろん時間が必要になる。でもその才能があれば、遅かれ早かれ彼は(最高峰クラスに)到達するだろう」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments