世界初のEVマシンが従来のRXマシンと初めてバトル

オーストラリアで開発が進む世界初のEVマシンは、オースリアで開催されるレース・オブ・オーストリアン・チャンピオンズで初めて従来のRXマシンと戦う。

 2000年世界ラリー選手権(WRC)グループNのチャンピオンのドライバーであるマンフレッド・ストールは、オーストラリアを拠点にとする研究開発会社スタード(STARD)でEVラリー、ラリークロスコンセプトのテストと開発に取り組んでいる。

 今週末、かつてのヨーロッパ・ラリークロス選手権の開催地グラインバッハで、レース・オブ・オーストリアン・チャンピオンズが開催される。スタード社はテストプログラムの一環として、”従来の”ラリーカーやラリークロスカーに対抗して、EVマシンをこのイベントにラインアップする予定だ。

 ラリー・カテゴリーに出場するHIPER(ハイパー)という名のスタード社のEVマシンは、オーストリア・ラリークロス選手権のチャンピオン、またワールドRXチーム・オーストリアのオーナーであるマックス・パーチャーの最新のFIA世界ラリークロス仕様フォード・フィエスタRXスーパーカーと、ラリークロス・カテゴリーで初めて比較されることになる。

 一方、HIPERの開発に長く携わってきたストールが今回のドライバーとなる。

「今回のバトルは、HIPERにとって従来のラリークロスマシンと競り合う、初めての機会になる。現在HIPERはラリー仕様になっている」とストールは語った。

「今回のバトルでこのマシンがどのように戦うのか、とても楽しみだよ」

 今回の会場は以前ヨーロッパ・ラリークロス選手権が開催されていたが、しばらく使用されていなかった。それを今回開場し、ラリーカーとラリークロスカーの開発のためにも同じ条件となるようなトラックを設定している。

 プジョー207スーパー2000のシャーシを採用しているHIPERは、544馬力、760Nmというトルクを発生する印象的なスペックであるのにもかかわらず、レース・オブ・オーストリアン・チャンピオンズに出場することは単にマシンテストの一環であることを、スタード社のCEOであるミハエル・サコウィッチは強調している。

「今回は良い”フリー”テストになるだろう。これはテスト計画の一環であり、マシンが競争状況でどのような動作をするのか観察することが目的だ」とサコウィッチは語った。

「当然、他のマシンとの競争下と、単なるオープンテストでのドライバーのマシンの扱い方は異なるだろう。ドライバーにとって乗りやすいマシンにするために微調整をし、それがうまくいくかどうかテストすることに今我々は集中している」

「もちろん、技術的観点から話すと従来の技術との比較は初めてであり、興味深くはある。しかし、現時点では我々にとって単にテストプログラムの一部にすぎず、今回も現実的な環境下でのテストという以外は何も変わらない」

【関連ニュース】

世界初のEVラリークロスマシンがオーストラリアで開発中

STARD Hiper
STARD Hiper

Photo by: Stard

Be part of something big

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ Other rally
記事タイプ 速報ニュース