スーパーフォーミュラで今季2勝、バンドーンF1へ旅立ち「SFは僕にとって、とても良い経験になった」
来季マクラーレン・ホンダのレギュラードライバーになるストフェル・バンドーンが、日本での2勝目を挙げた。
写真:: Yasushi Ishihara
レース2で優勝を果たしたのは、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。予選で2番手につけたバンドーンは、スタートでポールポジションの石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)を交わすと、安定したペースで逃げ、最後にはアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)の追撃をかわして今季2勝目を挙げた。チャンピオンは獲れなかったとはいえ、現役F1ドライバー、しかも来季マクラーレン・ホンダのレギュラーに抜擢するその才能を、発揮してくれたシーズンだったと言えるだろう。
「レースに勝つことが出来て、本当に嬉しく思っています。トップでチェッカーを受けるというのは、本当に最高の気分です」
そう感想を語ったバンドーン。そしてシーズンを振り返ると、とても有意義な1年だったと感じていると言う。
「日本に来て、スーパーフォーミュラに乗ったわけだけど、僕にとってはすごく難しい1年だった。でも、すごくポジティブなシーズンだったと思う。良い時も悪い時もあったけど、すごくコンペティティブなシリーズだし、才能を持ったドライバーがたくさんいるので、とても良い経験ができました。とてもハッピーですよ。僕にとっては、コースも、マシンも、レースも、たくさん学ぶことがありました。しかし、僕のキャリアにとっては、とても良い経験になったと思います」
1年間戦った日本のファンには、大きな感銘を受けたとも語る。
「たくさんの人たちから、たくさんの応援を受けた。そして、日本のファンはとてもユニークなんだ。他の国とは違う。素敵な旗や、帽子を作ってくれるから、それを見るのも楽しいしね。来年(F1日本GPに)また来るのが楽しみです」
前述の通り、バンドーンは今季2勝を挙げた。ただ、それよりも富士スピードウェイでポールポジションを獲得したことの方が、彼にとっては印象的だったようだ。
「2回勝ったけど、それよりも富士でのポールポジションの方が印象的です。路面のコンディションがどんどん変わっていく中で、僕は速く走ることができた。それが思い出深いですね」
海外の若いドライバーから、スーパーフォーミュラに行くことを相談された際には、「行った方がいい」と答えると、バンドーンは言う。
「F1へ行くには、色々な道がある。だから、絶対にスーパーフォーミュラを経験しなければいけないとは言えない。でも、僕にとっては良い経験になった。クルマもF1の次に速いと思うし。準備としては、とても有益だと思う。もし来たいという人がいれば、『行った方がいい』と答えるよ。さっきも言った通り、プロフェッショナルな素晴らしいドライバーがたくさんいるしね」
バンドーンの日本での活躍は、これで終止符が打たれる。そして来年はフェルナンド・アロンソと共にマクラーレン・ホンダのマシンを駆ってF1に挑む。来年も、彼から目が離せそうもない。
【関連ニュース】
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments