スーパーフォーミュラ最終戦レース2:バンドーンが有終の美。国本6位で年間王者に輝く

スーパーフォーミュラ最終戦レース2は、F1に昇格するバンドーンが優勝。国本が6位に入り、年間チャンピオンに輝いた。

 スーパーフォーミュラ最終戦JAF鈴鹿グランプリのレース2が行われ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのストフェル・バンドーンが優勝。このレースの結果、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)が2016年のスーパーフォーミュラ王者に輝いた。

 午前中に引き続き、午後も好天に恵まれた鈴鹿サーキット。運命のスーパーフォーミュラ最終戦のレース2が始まった。レース2は35周、1回のタイヤ交換のためのピットストップが義務付けられている。

 ポールポジションからスタートするのは、レース1に続きP.MU / CERUMO · INGINGの石浦宏明。彼のインサイドからは、来季F1昇格が決まっているストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が虎視眈々と2勝目を狙う。レース1で勝利を収めたことで、ランキングトップで最終レースを迎えた国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)は3番グリッド、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)は5番グリッド、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は13番グリッドからのスタートとなっており、これにポールポジションの石浦を加えた4人が、タイトルの可能性を残して最終レースに駒を進めた。

 好スタートを決めたのはバンドーン。あっさりと1コーナーにホールショットを決めると、石浦が2番手。3番手にロッテラー、4番手に中嶋一貴という隊列になった。野尻が5番手、国本は6番手まで順位を落とした。

 1周目終了時点で、早くもピットインをするマシンが続出。中嶋一貴が隊列の先頭でピットインし、タイヤ交換とそして早くも給油を行った。その他、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、山本尚貴(TEAM 無限)ら、6台がピットインした。2周目にはタイトルの可能性を残す関口、そして小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)ら計3台がピットイン。関口は作業に手間取り、可夢偉の先行を許してしまった。3周目にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がピットインし、給油をせずにタイヤ交換のみを実施。これでオリベイラは中嶋一貴の前でコースに戻ることに成功した。

 先頭に立ったバンドーンは一時逃げの体勢に出るが、ペースの上がり方が徐々に落ち、石浦がひたりひたりと近づいてくる。ロッテラーは、石浦から約4秒の差。しかし、各車の燃料搭載量は見えず、レースの結末はまだまだ見えない。

 12周を走り終えたところで、3番手を走っていたロッテラーがピットイン。タイヤ交換と給油を行う。コースに戻ったのはオリベイラの直前だったが、まだ温まっていないにもかかわらず、ロッテラーが華麗なブロックを見せ、ポジションをキープする。

 14周を終えたところで、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がピットストップ。しかし作業に手間取り、同時にピットストップを行ったバゲットに先行を許してしまう。15周目終了時点には、塚越広大(REAL RACING)がピットインする。

 16周目、トップを行くバンドーンと国本が同時にピットイン。この作業はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの方が早く、順位は変わらず。逆に石浦はロッテラーに攻め立てられることになる。この後ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)も入り、20周目という時点でピットインをこなしていないのは、国本とジェームス・ロシター(KONDO RACING)の2台のみとなった。

 なお18周目、13番手の関口が12番手を行く中嶋一貴を、シケインでオーバーテイクすることを狙う。しかし、両者接触。この事故により、またしても関口は審議対象になってしまう。

 24周目、スプーンカーブ立ち上がりで伊沢拓也(REAL RACING)がクラッシュ。これでセーフティカーが出動する。

 このタイミングで国本とロシターがピットイン。国本は7番手でコースに復帰し、バンドーンが先頭。優勝でしかチャンピオンになれない石浦とロッテラーが2番手3番手につける展開となった。

 26周目からレース再開。バンドーンが絶妙のリスタートを決めて首位を死守すると、石浦とロッテラーはオーバーテイクボタンを押して2番手を争う。2コーナーではバゲットがオーバーランしてしまい、塚越の先行を許した。国本は変わらず7番手、関口は13番手である。

 28周目の最終コーナーで山本がスピン! アウト側のバリヤに激しくクラッシュしてしまう。これで2回目のセーフティカーが出動する。激しいクラッシュだったが、鈴鹿のオフィシャルの作業は迅速。すぐにマシンの回収、スポンジバリアの修復が整い、32周目からレースが再開される。4周のスプリント決着である。

 バンドーンがまたも絶好のリスタート。2番手争いは凄まじく、ロッテラーが1コーナーで石浦を交わして2番手に浮上する。国本はロシターに抜かれて、7番手に落ちてしまった。

 S字でオリベイラと塚越広大(REAL RACING)が交錯し、塚越がコースオフ。コースに戻ったところで、ロシターと接触してしまう。これでロシターと塚越がダメージ。国本は寸前のところで、このアクシデントを避けた。

 2番手に上がったロッテラーは、前を行くバンドーンさえ抜けば、国本が6位にいる限りは大逆転でのチャンピオン獲得となる。ロッテラーは諦めず、バンドーンを追っていく。そして、1秒以内の差で最終ラップへ。

 バンドーンはオーバーテイクシステムを使い、ロッテラーの追撃を交わす。そして、日本での最後のレースで、トップでチェッカーを受けた。2位にロッテラー、3位には石浦が入った。4位オリベイラ、5位バゲットとなった。

 国本は6位でチェッカーを受け、獲得ポイントを33に伸ばし、自身初のスーパーフォーミュラチャンピオンを決めた。ランキング2位はロッテラー、3位は関口雄飛となった。

 最後の最後まで、その行方が分からなかった今年のスーパーフォーミュラ最終レース。しかし、結果的には新たなチャンピオンの誕生で幕を閉じた。

スーパーフォーミュラ最終戦 レース2 暫定結果

1. ストフェル・バンドーン(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

2. アンドレ・ロッテラー(#36 VANTELIN TEAM TOM'S )

3. 石浦宏明(#1 P.MU/CERUMO INGING)

4. ジョアロ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

5. ベルトラン・バゲット(#65 NAKAJIMA RACIMG)

6. 国本雄資(#2 P.MU/CERUMO INGING)

7. 小林可夢偉(#8 SUNOCO TEAM LEMANS)

8. 関口雄飛(#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

9. 小暮卓史(#34 DRAGO CORSE)

10. 中嶋大祐(#64 NAKAJIMA RACIMG)

11. 中山雄一(#18 KCMG)

12. 塚越広大(#10 REAL RACING)

13. ウイリアム・ブラー(#4 KONDO RACING)

14. ナレイン・カーティケヤン(#7 SUNOCO TEAM LEMANS)

15. ジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING)

16. 中嶋一貴(#37 VANTELIN TEAM TOM'S )

17. 山本尚貴(#16 TEAM無限)

18. 伊沢拓也(#11 REAL RACING)

19. 野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 最終戦JAF鈴鹿グランプリ
サブイベント 日曜日 レース2
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Stoffel Vandoorne , Yuji Kunimoto
記事タイプ レースレポート