スーパーフォーミュラ第6戦SUGO予選:ピットレーンでのアクシデント、当事者の3人の反応

スーパーフォーミュラ第6戦SUGO予選、ピットレーンで起きたアクシデントに関与した3人に話を訊いた。

 スーパーフォーミュラ第6戦SUGO予選。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と山本尚貴(TEAM 無限)はピットアウト時に小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)に対して「ピットアウト時の安全確認違反」を犯した。これにより、中嶋一貴に1グリッドダウン、山本に5グリッドダウンのペナルティが科せられた。

 1グリッドダウンの中嶋は、予選Q1開始直前、コースがオープンされる前にピットレーン入り口に並ぶ際、可夢偉の進路を妨害してしまった。この時の状況について中嶋は、「可夢偉の接近は見えなかった」と語る。

「人も多いし、クルマもいっぱいいる中で出て行きました。そうしたら、可夢偉が来ていたみたいです、ただ、ドライバーからはあまり見えません」

 中嶋はそう語る。

「見えた時にはちょっと接触があったんですが、僕の方にはダメージはなかったみたいです。可夢偉選手の方はわからないですが、聞くところによれば2回目よりは程度は軽かったみたいですね」

 予選Q1中盤に可夢偉に接触してしまった山本は、「僕が確認しないでファストレーンに出てしまった。最終的な責任は僕にあると思います」と反省しきりだった。

「エンジンをかけて無線で指示を出してもらって、メカニックのゴーサインでピットを出ました。そこまではいつもの流れです。最終的にはメカニックが止めようとしてくれたんですけど、彼はすでに僕の視界から外れたところにいました。それで、見えなくて進んじゃったんです」

「SUGOはそういうことが起こりやすいサーキットだとは思います。でも、言い訳になりますが、今のルールではファストレーンが優先なんです。なので、可夢偉選手もそうですし、チーム・ルマンにも申し訳ない」

 山本は可夢偉との接触の後に一度ピットに戻り、ノーズを交換して走行を続けた。ただ、1周走っただけでピットに戻っている。

「当ってしまったことで、まっすぐ走らないように自分が感じてしまった。その上、残り3分でのウォームアップは厳しく、ひとりだけ遅いペースで走ってしまうと、また他のドライバーにも迷惑をかけてしまう。(ピットレーンで)当ってしまったことで、僕には勝負権がないようなもの。自分のことだけ考えてアタックしても、みんなに迷惑かけてしまうだけなんで、色んなことを考えて戻るという選択をしました」

 一方、Q1で2度も他車に、しかもピットレーンで接触されるという小林可夢偉は、「こんな不運な人もいるんですよ」と、半ば諦めの表情で語った。

 中嶋との接触について可夢偉は、「僕がファストレーンにいたら、一貴選手がワーッと出てきた」と語る。

「一貴選手の方が少し前で、止まるんかなと思ったら、止まらなかった。それで僕がフルブレーキを踏んだら、ちょっと当たった。とはいえ、アンセーフリリースは間違いないですよ」

 一方の山本との接触に関しては、「あれはどうしようもない」と語った。

「ほぼ横ですよ。ブレーキも踏まずに来たから、いずれにしろ当ってた。ブレーキを踏んだら刺さるし、そのまま行っても後ろを当てられる。これ以上の不運はないでしょう」

 とはいえ可夢偉が最も憤っているのは、その裁定についてである。

「一貴選手のグリッド降格は1グリッドですよ。対して山本選手は5グリッド。それ以上に、一貴が選手1グリッドダウンなら、僕は(くり上がりで)Q2に進出していたはずなんですよ」

 つまり裁定がもっと早く出されていたならば、15番手だった可夢偉の順位がひとつくり上がり、Q2進出を果たせたはずだと主張しているのだ。

「運が悪いのは分かりました。でも、それ以上に運営も味方してくれなかったです。僕はQ3進出できた可能性があったのに……ウイングを交換すればよかっただけですから。午前中で1分5秒9出ていましたからね。そこから考えても……」

「今年はポイントを獲ろうとすると、何かが起きる。ポイントは獲っちゃいけないんだろうな、と。こんな不運な人もいるんです。悔しいを通り越していますよ」

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第6戦スポーツランドSUGO
サブイベント 土曜日 予選
サーキット スポーツランドSUGO
ドライバー Kamui Kobayashi , Kazuki Nakajima , Naoki Yamamoto
記事タイプ 速報ニュース