ADVANの国内トップフォーミュラ復帰戦を振り返る

スーパーフォーミュラは今季から、新たにADVANをパートナーに選んだ。

 今シーズンから、全日本スーパーフォーミュラ選手権ではコントロールタイヤとして、横浜ゴムの「ADVANレーシングタイヤ」が採用された。

 

 かつて横浜ゴムは、ADVANブランドでF2やF3000などといったフォーミュラカーへのレーシングタイヤ供給を長く続けていたという経緯もあり、その時代には「ADVAN」ブランドはクルマ好きにとっては憧れの存在でもあった。久々の国内トップフォーミュラへのタイヤ供給なるが、もちろん事前のテストも十分にこなした上でのタイヤの実戦投入であり、そのタイヤによって、開幕戦から激しいバトルが繰り広げられた。

 

 横浜ゴムのモータースポーツ活動を長きにわたりカバーしている野呂政樹執行役員・タイヤ消費財開発本部長は言う。

 

「フォーミュラカーのレーシングタイヤというのは、高速から低速まで荷重変化が大きくなるものですが、あらゆる状況の中で性能を発揮できないと速くは走れません。私たちは以前もF2やF3000に参戦していましたが、このスーパーフォーミュラにはスーパーGTとは異なる技術が求められる。さらなる研究開発を進められるという部分もあり、モータースポーツをもっと盛り上げたいという思いもあって、スーパーフォーミュラへのタイヤ供給を手がけることにしました」。

 

 開幕戦で優勝を果たした山本尚貴(TEAM 無限)は、「ヨコハマのスーパーフォーミュラタイヤについては、今のところ、自分としてはまだ理解度としては6割ぐらいだと思います」と言う。その一方で、多くのドライバーがタイヤ無交換作戦を遂行したが、タイヤのパフォーマンスについては特に問題はなった。

「決勝レースでは10周ほどを走った段階で、チェッカーまで行けるという手応えがありました」

 

 前述の野呂執行役員は、「再びADVANとしてトップフォーミュラに戻るにあたっては、タイヤの供給体制も整えなければなりませんし、チームとのコミュニケーションも図っていかなければなりませが、やるからにはそういった部分についても、きちんと進めていきたいと考えています」と語る。

 

「ADVANレーシングタイヤについては、テストでたくさん走ってきているので、特性などについてはだいぶ理解度が進んでいます。鈴鹿での開幕戦の決勝レースでは多くのドライバーがタイヤ無交換作戦を繰り広げましたが、で特に問題はなく、ペースも良かったので、レースを戦っていくことができると思います」

 

 今季注目のドライバーのひとり、昨年のGP2チャンピオンであるストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、「どのドライバーも少しは不安な部分もあったとは思う。でもレースで走って感じたのは、走れば走るほど良くなってくる感触でした。トップ3のドライバーはタイヤ交換をしていないと思いますが、グリップも良く、またグリップの落ちも少ないタイヤだと思います」と高い評価を与えた。

 

 まだ1戦が終わったばかりの状況ではあるものの、実際に激しいレース展開を支えたADVANレーシングタイヤ。現時点ではトップフォーミュラのタイヤとして、特に問題になる状況はない。今季のスーパーフォーミュラ最大の変更点は、今後のレースをどう面白くしてくれるのだろうか?

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
記事タイプ 速報ニュース