Q1をミディアムで突破できたのが、関口初PP獲得の最大要因

スーパーフォーミュラ第4戦もてぎの予選でポールポジションを獲得したのは、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛だった。

 関口にとっては、これがスーパーフォーミュラで初めてのポールポジション。にもかかわらず、Q3では2番手の石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)に0.415秒もの大差をつけた。

 この差を生み出したのは、タイヤである。関口は言う。

「Q3では、一番良い状況となった時にソフトタイヤの新品で走ることができました」

 この鍵となったのは、Q1で選択したタイヤだ。今回のレースでは、新品のソフトタイヤが各ドライバーに2セットずつ供給された。つまり、予選各セッションに新品のソフトタイヤを使おうとすると、1セット足りないこととなってしまう。

 そのためほとんどのドライバーはQ1とQ2で新品のソフトタイヤを使い、Q3には中古のソフトもしくは新品のミディアムで臨むことになった。

 ただ、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台は違った。Q1をミディアムタイヤのみで乗り切り、Q2とQ3で1セットずつのソフトタイヤを使ったのだ(ジョアオ・パオロ・オリベイラはQ2で脱落を喫した)。しかも、Q1はミディアムタイヤにもかかわらず1-2。これについて関口は「初めてのポールポジションですが、僕だけが新品のソフトタイヤを残していたので、それほどのことでもありません。残念ながら、嬉しさ半減というところですね」と語る。

 ただ、当初ソフトとミディアムのタイム差は、1秒程度と言われていた。僅差の争いが続くスーパーフォーミュラでは、この1秒は命取りともなる差である。多くのチームは「インパルのようなことをする勇気はない」と口をそろえる。

 では、インパルはどうしてQ1をミディアムで通過するという、ギャンブルとも言える作戦を採ることができたのか? 星野一義監督は言う。

「ピットで様子を見ていたんだ。14番手と1秒差くらいだったら、大丈夫だと思っていた。でも1-2に入っちゃったんだよね。それを狙っていたわけじゃなくて、予選通過だけを狙っていた。Q3で一番ベストでいきたいからね。ウチはちょっと頭イイでしょ?」

 ただもうひとつ、メーカー開発テストとして、インパルがもてぎを事前に走っていたからだという声もある。その際、しっかりとミディアムのパフォーマンスを見極めることができ、そのため自信を持ってミディアムでアタックすることができたというのだ。いずれにしろ、多かれ少なかれ、このテストによる何らかのアドバンテージを得ているだろうことは、想像に難しくない。

 とはいえ、関口とチームが自信を持って今回のレースに臨む。

「今回から2種類のタイヤを使うことができるようになりましたが、それによってチームの戦略の幅も広がり、そして予選についても色々なアイデアを盛り込む要素もある。そういうことは、自分にとっては良い方向になったと思います」

「もてぎはF3やFCJで走ってきましたが、簡単には抜けないサーキットです。スタートと1周目で、レースの70%が決まってしまうと言っても過言ではありません。そして、ピットインのタイミング、そしてアウトラップも重要になってくると思います」

 スーパーフォーミュラデビュー初年度。しかも、参戦4レース目にもかかわらず、初ポールポジションを決めた関口。スーパーGTも含め、今年ノリに乗っている28歳の勢いは、とどまるところを知らない。

Additional reporting by 梅原康之

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 ツインリンクもてぎ
サブイベント 土曜日 予選
サーキット ツインリンクもてぎ
ドライバー Yuhi Sekiguchi
記事タイプ 速報ニュース